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スペアリブの甘酢餡掛け

 植野食堂で見たスペアリブの甘酢餡掛けがうまそうだった。スペアリブを保温鍋で茹でたものはうまい。喰い方は①そのまま山椒、酢醤油などで喰う②黒酢酢豚③回鍋肉だ。それぞれ食い過ぎて飽きた。甘酢餡掛けで喰おうと思う。 スペアリブも安いときに沢山買うから当然冷凍保存する。上さんからスペアリブは形が不規則で冷凍庫にはまりにくいというクレームがつく。クレームがつくとそのたびにスペアリブ料理を作って冷凍庫を空ける。 今回は甘酢餡掛けだ。 保温鍋で茹でたスペアリブをスライスし、酒+しょうゆを入れたボウルに10分以上漬け、片栗粉をまぶして油で揚げる。 黒酢、砂糖、酒、しょうゆ、塩、オイスターソースを混ぜてフライパンで煮たてて甘酢餡を作り、揚げたスペアリブを投入・・・片栗粉を加えないから餡というほど粘度が出ないが煮詰めればそれなりに餡ぽくなる。 実にうまい。甘酢餡はネットのレシピを見て。ただし、オイスターソースを足すのは俺のアイデア。

今までで一番・・・

 昨夜、どういうはずみか上さんがハーブティー(レモン・ジンジャー)を飲もうと言う。俺もお相伴で飲んだ。そもそもハーブティーなるものを飲んだことがない。もともとどんな香りのものか分からない。変わった香りだが確かにレモンとジンジャーだ。まずくはない。 結構飲めたから今日も飲む。俺が飲み始めてから、上さんは袋を見てやめておくと言う。何と、賞味期限が2015年だって。俺も賞味期限が切れてから3,4年の物は飲んだり食ったりしたことがあるが、これは今まで口にした物では最高に古い。 俺は賞味期限なるものは参考にする程度だ。いくら古くても自分の五感(特に嗅覚)が「ダメ」と言わなければ飲食いする。昨日飲んでも大丈夫だから大丈夫なんだろうと思う。 そう言えば今朝筋トレに行ったが、やけに疲れた。まさかこの古いハーブティーのせい???

埴輪(はにわ)展に行った

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 埴輪展を見に東京国立博物館に行った。チケット購入の時点で長蛇の列。なんで埴輪ごときに人が集まるか???見渡すと赤ちゃん連れも結構いる。驚かされたのは、外人の多さだ。明らかに日本人でない人たちがどうだろう、3割くらいか?どう見ても埴輪展に似つかわしくないアラブ系と思しき若い男どもも。彼らがチケットを買ったことは見て確認したが、いざ、館内に入ってみると姿を見ない。館内で隠れていて、夜中になったら国宝でも盗み出すつもりか?などと人種差別的妄想も浮かぶ。 埴輪展のほかにハロー・キティー展もやっていた。ハローキティー展をやってる建物の前に1対のライオンが。片一方が口をあき、もう片一方は口を閉じている。狛犬よろしく、阿吽の呼吸か? 一番気に入った埴輪。

久しぶりに東急バスに乗った

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 東急バスで奇怪な光景。 後の方の座席に移動する途中に階段があるが、その”蹴上”(垂直に上がっている部分)に左右逆というか、表裏逆の「一呼吸!」の文字が。 誰が何を目的に??? このバス、他にもドア内側に「ちょうし電鉄 ぬれせんべい」のポスターが。

久しぶりに銀座線に乗ったら

銀座線に乗って吊革につかまっていると、俺の後ろをすり抜ける人はほとんど俺のケツに触れていく(あるいはぶつかっていく)。ネットで調べたら日本で一番早くできた銀座線は、他の路線と違って車体が小さいのだそうだ。車幅が狭いからぶつかっていくのだ。 閑話休題: ここ数年思うのだが、銀座線に限らず、駅で歩いていると、昔より、荷物や肩がぶつかってくる頻度が高くなったように感じる。俺の直観だが、これは故意や悪意ではなく、単に他人との距離感の取り方が下手になっただけだと思う。ただし、ぶつかった後の「スミマセン」がなくなった。

あっぱれ!

朝日新聞に以下:   常習的に窃盗を繰り返したとして常習累犯窃盗罪に問われた札幌市北区、無職海野秀男被告(88)と、犯行に協力したとして窃盗などの罪に問われた同市白石区、無職松田秀美被告(71)の判決が26日、札幌地裁であった。渡辺史朗裁判官は海野被告に懲役4年6カ月(求刑懲役6年)、松田被告に懲役3年(求刑懲役4年)を言い渡した。  判決によると、海野、松田両被告は共謀し、5月19日夜、北海道江別市内の空き家からウイスキー3本など5点(時価計約1万円相当)を盗んだ。6月20日夜には、札幌市東区内の民家に空き巣に入り、ネックレス6本など13点(時価計約56万3千円)を盗んだ。  渡辺裁判官は、強盗や窃盗の前科15犯がある海野被告が、直近の懲役刑を終えた約4カ月後に犯行に及んだことを指摘。「高齢で足腰がままならないにもかかわらず、なおも窃盗に及ぶ常習性は驚倒に値する」と非難した。  松田被告についても、窃盗などで2回服役し、仮釈放中だったことに言及。「海野被告に頼まれて従属的に協力したとはいえ、意思決定には厳しい非難が値する」とした。  この日、海野被告は車いすで出廷。「 何度も言われていると思うが 、これで最後にしてください」と説諭され、「はい」と答えた。(上保晃平) >> 何度も言われて・・・ほほえましい。88歳と言う年齢を考えると、4年半牢屋にいたら、まず死ぬでしょう。4年半後に出てきて空き巣をしたら、ギネス級だ。 最近流行りの闇バイトと違って、職人技を感じる。素人が無暗に人のいる家に押し込むのでなく、空き巣だ。どういう情報源で”獲物”のありそうな空き家を見つけるのか???素晴らしいと思う。

連綿・・・

 平安時代、ひらがなが発明されて、ひとつのことばを「一筆書き」に続けて書いた。それを「連綿」というのだそうだ。(連綿体) 日本人は、この「途切れずに長く続く」ことに価値を見出す。昔から続いているものを無条件に尊ぶ。 逆に言えば変えることは苦手。新しくすること、新しいものは嫌い。 外圧を受けないと変わらない。今、日本は外圧を受けているんだろうか?国の存亡にかかわるような重大な外圧はない。だから、バブル崩壊後、変革・変革と言いながら変わらない。 一番最近ではアメリカの挑発に乗っかって戦争をはじめ、思惑通り負けて占領されて変えてもらった。それから変わっていない。占領が属国に変わっただけだ。 さて、次に日本が変わるような重大・深刻な外圧はいつ、どこから?どんなものか?アメリカに見捨てられて(またはこっちから縁を切って)中国やロシアからいじめられるなんて。それともアメリカからいじめられる?俺の想像力ではそれくらいしか思いつかない。 いずれにしても、アメリカと絶縁することが鍵だ。望むらくは、アメリカから独立するなんてことを・・・しかし、占領から来年で80年だ。連綿を無条件に好む日本人が80年続いたものをどうしたらやめられるんだろう。

ネルドリップで淹れたコーヒー

 最近ネルドリップでコーヒーを淹れる。 何かのTV番組で、あるレストランオーナーがネルドリップに何十杯分ものコーヒー豆を詰め、そこにほんのわずかずつ水をたらし、ゆっくりゆっくり一杯分のコーヒーを淹れる、というのをやっていてその真似をしたい、と思ったからだ。 意に反して面倒だからこの方式では淹れない。普通に淹れる。 さて、ネルの起毛した面を内側にするか外側にするか?だがネットかなんかに「どちらでもいい。好みな方を」ってなことが書いてあった。そこで表裏ひっくり返して飲み比べるが、全く違いは感じられない。 次の問題は、寿命だ。ネルがどうなったら取り換えるべきなのか?それとも何回コーヒーを淹れたら取り換えるのか???

近くの美容院で

 警句を書いたボードを入り口近くに置いている美容院がある。多分1週間に1回くらい書き換えているが、気の利いた、あるいはクスリと笑ってしまうフレーズが多い。 何か月か前、「カロリーハーフのマヨネーズを買った。倍食える」。 昨日「結婚する前:もう離さない。結婚した後:もう話したくない」。

絵ろうそく

 NHK「あさイチ」で朝っぱらからエロ、エロと女子アナが連呼する。 会津で「絵ろうそく」なる工芸品を作っていてその工房に行って中継している。

今年うまかったもの

 レタスとアボカドは今年うまい。 レタスは歯ごたえが命だが、今年の夏以降、レタスの歯ごたえを楽しんだ。産地を問わずだと思う。産地など見ないで安いレタスを買って食う我が家で、何を食ってもうまかった。 アボカドは円安もあって*、かつて安けれれば100円以下で買えたものが150円程度に値上がりしたので我が家の食卓に上ることがなくなった。それが11月以降、一回りも二回りも小ぶりだが、100円程度で買えるようになり、食べる。かつてのよりうまくなったというか、厳密に言うと、「ハズレ」が圧倒的に少なくなった。小さくてもハズレが少なくなったから決して割高ではない。かつて「当たり」の確立が60%~70%だったがいまは90%以上だ。 それからりんごも何を食ってもうまい。猛暑が合っていたのか、品種改良がうまくいったのか、作り方が上手になったのか??? *アボカドの産地、メキシコの麻薬王が捕またため、彼が仕切っていたアボカド産業が混乱したという説も聞いたことがある。

神社も変わった

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 ①祈祷の時、巫女も神主もマスクをして出てきた。(多分コロナ以降だろう) 俺はかつて四日市の会社の監査役をしていたが、その会社では新年に伊勢神宮に参拝していた。2018年か2019年(の1月中旬か下旬だったと思う)、伊勢神宮に同行した俺は花粉症予防のためにマスクをしていた。祈祷のときもマスクしていたら、マスクを外せ、と言われた。(明快な理由は分からないが、多分、神様に失礼だ、ということだろう) それが今や巫女さんや神主さん自らマスクして出て来る。上さんに聞いたら「お店じゃあ、店員さんがマスクしてるんじゃない」と。 ②絵馬ならぬ「絵袋」がある。袋の外に願い事が書いてある。袋の中には何がはいってるんだろう。もしかしたらこの神社では元から「絵袋」があったのかも知れないが、俺は初めて見た。

1年ぶりに冬物ジャケットを着たら

 1年ぶりに冬物ジャケットを着たら、去年のゴルフコンペの結果を印刷した紙がポケットから出てきた。コンペの表彰パーティーで配られたものをポケットに入れたままだったらしい。 改めてそれを見て、「ああ、そうだった」と思い出す。 なんと言えばいいのか、うれしいような、懐かしいような感慨。

朝日新聞のWoke

 11月22日付け朝日・社説 米国はどこへ向かうのか。不安が尽きない次期政権の陣容になりそうだ。政争にかまけて統治の混乱を招いてはならない。民主政治の原則を忘れず職責を果たすよう望む。 だって。 石破首相を心配し、揶揄する片一方でアメリカの新大統領にも「民主政治」を望む。バッカじゃなかろうか。朝日の社説書いてる人には、このWokeが新聞離れを誘っていることが分からないのだ。

“兵庫県知事選期間中にX凍結” 稲村和美氏後援会が刑事告訴へ

NHKより以下:  兵庫県知事選で敗れた前尼崎市長の稲村和美氏を支援する政治団体が運営していたX(旧ツイッター)のアカウントが選挙期間中、2度凍結された問題で、団体側は22日にも偽計業務妨害容疑などで県警に告訴する方針を固めた。 兵庫県知事選挙に立候補した前尼崎市長の稲村和美氏の後援会「ともにつくる兵庫みらいの会」によりますと、選挙期間中の今月6日、後援会のXの公式アカウントが突然凍結され、投稿や閲覧ができなくなりました。 >>この「ともにつくる・・・」は文在寅前大統領の「共に民主党」を連想させる。つまり、俺に吐き気を催させる。wokeだ。「ともに」はリベラルだ、と主張したい者が使うんだろうが、これでは票にならないんだ。流行おくれなんだ。

維新の会、吉村共同代表はおかしい(維新の会のオワコン化)

11月21日付け朝日新聞デジタルに以下:  兵庫県の斎藤元彦知事は21日、大阪市内で開かれた関西広域連合委員会に再選後初めて出席した。会議後、大阪府の吉村洋文知事(日本維新の会共同代表)と握手を交わし、今後も府県で連携することを確認した。  会議の冒頭、斎藤氏は「先日の兵庫県知事選で当選させていただいた。関西を盛り上げていくために兵庫県としても全力で頑張っていきたい」とあいさつ。出席者から拍手で迎えられた。  会議後には吉村氏とも笑顔で約40秒間あいさつを交わし、2度握手した。その後、報道陣の取材に応じた斎藤氏は、吉村氏と顔を合わせるのは2カ月ぶりとした上で「これまでも行政の長として兵庫と大阪は密に連携してきた。これからもしっかり連携していこうということが確認できた」と語った。 >>維新の会は2021年の選挙で支援した斉藤元彦にパワハラ批判が強まった途端、辞職を要求し、辞職に追い込んだのだ。吉村洋文は維新の会の共同代表だ。党のトップとしてこの情ない態度の豹変を恥ずかしく思ったり、失敗だったとは思わないのか? そもそも、党勢不振の責任を取るとして馬場代表が辞め、その後任の選挙に吉村洋文が立候補するのも分からない。共同代表なんだから、馬場代表ともども責任があるのではないか?こうやって自分では分からないままオワコンになっていくんだろう。 斉藤元彦は偉い。はらわたが煮えくり返っているだろうが、吉村洋文と握手できる・・・まあ「短気は損気」が身に染みたんだろうけど。

小津安二郎「東京物語」を見る

小津安二郎は70歳前後の老人・老夫婦を描いた映画をいくつか残している。俺たち夫婦と年格好が似た老人が昔、何を考え、何を思ったのか、知りたいと思って見る。本作で東山千栄子演じる母親が死ぬ・・・享年68。ということは笠智衆演じる父親は70過ぎか?本作は、「尾道の実家を離れて東京や大阪で暮らす実の子供たちより原節子演じる次男の嫁の方が親孝行で優しかった」という話と要約される。考えてみれば、血の繋がっていない嫁は遠慮があって実の子供みたいにストレートには感情をぶつけることはない。つまり「猫をかぶる」。(原節子演じる嫁だって実の親にはどういう態度をとるかは分からない) 老夫婦心得として一番参考になったのは、本作の老夫婦同士の会話は穏やかでゆっくりしてた、ということ。俺たち夫婦の間はもっときつくて荒々しい会話だ。時代の差か?それとも俺が短気で荒っぽいからか?笠智衆のようにのんびりしゃべるようになりたいが・・・ 本作では、老夫婦は忙しくて親のことなどかまっていられない子供たちの生活ぶりを見て「子供は一人前になって親離れして親孝行がおろそかになるくらいがいい」というやりとりをする。無理矢理そう思い込もうとした?俺は「子どもは親という壁を乗り越えるために生まれて来る」と思う。 ① 主役は杉村春子だ。 Wikipediaには「主演は笠智衆と原節子」とあるが、一番強烈な印象を残したのは長女を演じる杉村春子だ。 ・母親が死ぬと「わ」っと泣くが、直後に妹に「あんた、喪服あるの?」と喪服の手配を指示する。「あれとあれは形見に欲しい」と形見の要求をする。 ・葬式の後、父親以外の家族が集まった場で、「お父さんが先に逝ってもらった方が面倒がなくて良かった。」と言う。未婚で実家に残っている末の妹の縁談にも差し障るとも。 こういう女を、俺の母親は「蝶々(ちょうちょう)しい」と言っていた。俺の母親の妹(俺のおばさん)にはこういった「蝶々しい」女が二人いた。杉村春子は美容院を切り盛りしているが、旦那は何をしてるのか分からない。俺の二人のおばさんも、一人は旅館を一人は印刷屋を切り盛りしていたがこの二人の夫たちも何をしてるのか分からなかった(酒を飲んで酔っ払っているか麻雀をやっている姿しか思い出せない)・・・「髪結いの亭主」ってやつ? ②記憶は白黒? 夢を白黒で見るという話があるが、この白黒映画も「白黒で見る夢...

久しぶりに新宿ディスクニオンレコードに行ってみた

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 上さんと新宿に行く用事ができた。折角新宿に行くんだからついでに何かしよう、と考え、たまにはレコード屋に行こう、と思いついてディスクユニオンン(新宿ジャズ館)に行く。 客層に変化が感じられた。かつては客の割合は、大体若い男女と俺みたいなじじいが半々だったのが、1,2割は外国人だ。レコードなんてものを後生大事に扱い、保存し、それを中古屋で売り買いするなんてことをやってるのは世界中で日本人だけではないのか?従って世界中のアナログレコードのファンから見れば、ディスクユニオンみたいな中古レコード屋は聖地なのかも。 中国人と思しき若い男が連れの女に「こんなレコードがあるよ」とでも言っている様子。店員に質問する黒人男と一緒の白人女。こういった客は日本人にはいない。老若男女を問わず、日本の中古レコード店に来る日本人客は黙ってレコード箱に入っているレコードを一心不乱に一枚一枚繰るだけだ・・・中古レコード蒐集道。 古レコードも思わぬインバウンド需要だ。 さて、今回3枚のレコードを購入。 ①THE GREAT ISHAM JONES and his orchestra RCA VICTOR vintage series 1932-1934年録音 \380 Isham Jonesって名前は聞いたことはあるけれど、演奏は聞いたことがない。RCA VICTOR vintage seriesは様々なジャズの大物の名演習をアンソロジーで紹介するためにRCA VICTORが出していたシリーズ企画。vintage seriesのレコードジャケットはみんな同じワインの写真。ワインだからvintageということ?このジャケットに誘われてつい買ってしまった感じ。\380のレコードとなると、「面白そうなら買っちゃおう」というノリになる。 liner notesにIt is important to remember that Ishanm's aim was to lead a dance band and not a show orchestra or a jazz band.とあるのが面白い。「ジャズだと思って買うなよ」ということらしい。 家に帰って聞いてみたら、Don Redmanみたい。悪くない。Isham Jonesって、Wikiって見たらIt had to be youとかThere i...

納骨堂に行く道すがら

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昨日、実家の墓から父親の先妻、父親、母親のお骨を取り出し、閉眼法要(へい げ んほうよう)を済ませた。いわゆる「墓じまい」だ。さて、この3人前のお骨を納骨堂にもっていく。納骨の前に洗骨という作業をしてもらい、次いで骨壺から袋に詰め替えてもらうのだが、作業の日程と費用の見積もりに1,2週間かかるという。納骨の法要は1月以降になりそうだ。 さて、納骨堂に行く道すがら、面白いものを見つけた。 歩行禁煙禁止「たばこ」は決められた場所で吸いましょう!と書かれた看板が3枚あるのだが、最初の一枚は以下の通り原型。  進んでいくと二枚目と三枚目の看板は見事に文字を削って「たばこは吸いましょう」となっている。 フェイクはあまり好きではないが、こういうアナログないたずらは大好き。 この看板、納骨堂の手前で最後の3枚目となってしまう。この道を納骨堂より先に進んだところでお兄さんたちがタムロしてるのを見たので今日、用を済ませて納骨堂を出てきて初めて納骨堂より先に道を進んでお兄さんたちが何をしてるのか見に行った。何のことはない、彼らは近くのビルのサラリーマンで、外でタムロしてタバコを吸っていたのだ。灰皿もないのに。でも歩行喫煙はしてないか・・・ 閑話休題: むかし、数寄屋橋に「数寄屋橋フードセンター」があった。その看板に一か所斜めの線を書き加え「数寄屋橋ヌードセンター」に変えたいたずらを見たことがある。この看板、いたずらされたまま結構長い間そのままだった。「たばこは吸いましょう」のいたずらの方が、時間をかけて文字を削っていくと言う根気のいる?作業が必要だ。

兵庫県知事選に敗れた稲村氏のWokeism

朝日新聞に以下:  稲村氏は午後8時40分ごろに事務所に姿を現した。支援者を前に「ご期待にそえなかったこと、おわび申し上げます」と頭を下げ、「選挙はゴールではなくスタート。これからの兵庫県政が、できる限り正確な情報と建設的な議論に基づいて推進されることを願っています」と語った。 >>これってトランプに負けて「潔く負けを認め、アメリカ全体を考える」みたいな建前を言ったカマラハリスに似てないか?この高い意識が嫌われ、それじゃあ何も変わらない、と票を失う原因になったという認識はあるんだろうか? 稲村氏を「極左」「外国人に参政権を与える」などと言うSNSもあったようだ。これもトランプが「カマラは共産主義だ」と言ったのと似ている。 閑話休題: 百条委員辞職について、毎日新聞と違って朝日は「脅しに屈して辞めた」みたいなニュアンスはなかった。単に「斎藤再選を受けて」と。いじめてた相手が再選されたら一転、自分が辞めるのか???意地はないのか?もし間違いを認めたのなら素直にそう言ったらどうか?

兵庫県知事をいじめていた百条委の委員がやめた

毎日新聞に以下: 兵庫県知事選で再選した斎藤元彦氏(47)が自身のパワーハラスメント疑惑などを文書で告発された問題で、疑惑の真相究明を進める県議会調査特別委員会(百条委)の委員だった竹内英明県議(50)は18日、議員辞職した。  百条委の別の県議らによると、竹内氏は辞職理由について「一身上の都合」としているが、実際は知事選中などにSNS(ネット交流サービス)上で誹謗(ひぼう)中傷を受けたことが原因だという。  竹内氏は姫路市選出(当選5回)で、立憲民主党系議員らでつくる会派「ひょうご県民連合」に所属していた。  この日開かれた百条委後の記者会見で、上野英一県議は「選挙戦を通じて言葉の暴力、ネットの暴力が拡散した。竹内氏から『 家から出ることも難しい状況で、家族を守るのを優先する 』と相談を受けた」と明らかにした。  竹内氏をめぐっては、SNS上で告発に関わったとする根拠不明の書き込みが大量に出回り、竹内氏への中傷が相次いでいたという。  県議会は6月、51年ぶりに百条委を設置。委員らが、証人として出頭を要請した斎藤氏らに質問する形で疑惑の真相究明を進めていた。  百条委の奥谷謙一委員長(県議)は会見で「SNSを中心に百条委に対するさまざまな批判が寄せられている。中には誤解も含まれている。 SNSを通じてデマが広がっていく ことに恐怖を覚える」と語った。【中尾卓英】 >> 日本もアメリカに追いついてきた。トランプがSNSやリアルな演説で国会議事堂を襲撃しろと言えば実際に襲撃する輩が登場する。日本でもそのうち、選挙結果でも何でも不満を訴える者が扇動すればそれに乗っかって国会を襲撃するような者が現れるようになるだろう。そして襲うように扇動した者が選挙で当選して「勝ったもんのやりたい放題」(=無法)状態になるだろう。 再選された斎藤県知事は「勝ったもん」だが、どういう姿勢で知事をやるのか?はたまた知事をやめろ、と言い張った者どもは知事に対してどんな顔をするのか? 閑話休題: 辞めた竹内委員長は結局「脅されて辞めた」という格好。こんなんで辞めてたら民主主義はどうなるのか?日本ではこの事象を「脅した方が悪い、民主主義を破壊する暴挙」などと言うのか?日本では「一人の命は地球より重い」のか?それを言い訳に民主主義も国防も放棄するのか??自分はもちろん家族に累が及んでも守るべきものは...

三浦瑠璃氏、斉藤元彦氏再選に「最大の敗者はマスコミ」

日刊スポーツに以下: >>日刊スポーツ自身が三浦瑠璃さんに否定されているマスコミだ。 以下、日刊スポーツ記事:   三浦氏は続くポストで「いつ頃からか、人々の浮気ネタや交際スクープ、ホントかウソかわからない政界ネタなど、 ゴシップと評論で遊んでいた週刊誌が、ターゲットの『首を取る』 と宣言するようになった。見ていて、危ないなと思った。首を取るというのは、権力闘争の発想そのものだからだ。その態度は選挙の勝ち負けに夢中になっている選対本部といささかも変わらないし、 自らの職を賭していない時点で比較にならないほどタチが悪い 。今回の兵庫県知事選の前職当選は、そうした『中央の権力』による報道での地元の引っ掻き回しに対するノーであったと思う」と記述。 さらに「散々大手メディアを批判してきたはずの週刊誌が、一方の陣営に都合の良いストーリーのみを流し、もう一方の『首を取る』ビジネスに足を突っ込んだのだから、同情の余地はない。それは、清和会の番記者が宏池会にとって都合の悪い情報に飛びつくのといったい何が違うのか、と言われても仕方がない。だが、更に情けないのは、思惑含みの『プレーヤー』は別として、主要メディアの方もまた、流れができたらそれに逆らうことは考えもしませんとばかりに、それに乗っかったことだ。 自分の頭で考えない、 たいして取材もしていないのに報じる。きつい言葉付きで申し訳ないが、きっとまた同じことを繰り返すだろうから」と投稿した。 >>卓見だ。彼女自身も旦那のスキャンダルで叩かれた。 ポピュリズム、衆愚・・・マスコミ、メディアだけでなく、SNSだって同様。自らの職も何も賭けないでフェイク、嘘、ヘイトを垂れ流し拡散する。拡散するスピードを考えればSNSの方がタチが悪い。 せめて、イーロンマスクのように「トランプに金をつぎ込めば大きな見返りがあるからその可能性に賭けよう」と、自分の頭で考えて、大金をばら撒くくらいのことはして欲しい。

(女子)ソフトボール、JDリーグ決勝を見る

 (女子)ソフトボール、JDリーグ・・・ニトリがスポンサーとなってやっている(女子)ソフトボールリーグ (女子)とするのは、男子もあるだろうけど、常識的に日本でソフトボールと言えば女子だ、と言う意 JDとは何の略でリーグにどんなチームが加入しているのかも知らない。ただ単純に、TVでソフトボールを放送すると知ったので見ただけだ。トヨタと日立の決勝戦だが、日立はあの「上野」を擁するビックカメラを破って決勝に出てきた。しかも、あの「上野」から2本ホームラン打ったと。 トヨタは東京オリンピックで抑えをやっていた後藤が先発。1回に2点入れた後、後藤が1点におさえ、そのあとをアメリカ代表の投手につないで2対1で勝ち。 面白い。エラーがない。締まった、緊張感のある試合。いかにも日本の女子、という感じ。後藤の後に投げたアメリカ代表投手だけが異質。パワフルでライジングボールと落ちる球(チェンジアップ?)を巧みに使い分けるが、コントロールが悪い。つまり粗削りなのだ。日本の選手で粗削りなのはいない。多分、日本では指導者が粗削りをお行儀良くつるつるに仕上げてしまうのだ。守備でも本当にスキがない。エラーなんてしそうにない。エラーしそうにないところに持ってきて実際ヒット性の当たりが来てもマシンのようにさばいてしまう。つまらないと言えばつまらないが、そのつまらないところがここまで徹底されると面白い。 >>解説はおなじみ、宇津木元監督。だが、オリンピックの時のような面白みゼロ。この人、日本代表が外国チームと試合するときしか面白くない。日本のチーム同士の試合では気合が入らないんだろう。ムニャムニャ言うだけ。考えてみれば、オリンピックの時の解説も解説が面白かったわけじゃない。単に日本が勝った時の喜びの表現が面白かっただけだ。いや、面白かったんじゃなくてただ、一緒に喜んだんだ。それが俺には嬉しかったんだ。

John Coltrane とStan Getzの共演

今年は9月までは真夏、10月は夏。秋は11月の一月で初秋から晩秋まで済ます。今日は11月17日だが、もう晩秋って感じ。晩秋に聞く相応しい音楽は何か?と思ってAutumu in New YorkとAutumn leavesをYoutubeで探す。 びっくりしたのはJohnColtrane とStanGetzが共演してAutumn in New Yorkをやってたことだ。この、水と油のような二人が共演してるなんて、信じられないし、全く知らなかった。それも映像が残ってるなんて。コメントに、 Besides Coltrane and Getz on tenors, Wynton Kelly is at the piano, Paul Chambers is on bass and Jimmy Cobb plays the drums. Absolutely superb.とある。確かにメンバーはその通り。つまり、1950年代後半、John Coltrane Quartetというか、Miles Davis QuintetのMilesが抜けたQuartet にStan Getzが客演したということ。それぞれのメンバーがそれなりにやってるが、ものすごくいいという感じでもない。しかし、こんな演奏の映像が残っているだけで素晴らしい。Coltrane,Getzとも互いに遠慮してるのかなあ?やっぱり水と油だ。化学反応が起こっていない。 なんてことを書いてるうちにYouTubeは勝手にBillie HolidayのAutumn In New Yorkに。これは結構秋深し感。 Kenny Burrellのギターソロ。いいねえ。一番秋深いAutumn In New Yorkかな。今までBurrellってモタモタした感じでいいと思ったことなかったけど、素晴らしい。 Chet Bakerのもいい。もともとBakerのトランペットは秋っぽい。 さて、Somethin' elseのautumn leaves。秋じゃあない。 Miles Davis Qunitet1964年の白黒のライブ動画が残っていて、Autumn levaesをやるが、やっぱり秋じゃあない。若きHerbie Hancck,Ron Carter,Wayne Shorter,Tony Williamsがd大緊張して御大Miles...

シマヤ焼きあごだしの素は優れものだ

 去年からお雑煮、おでん、鍋のつゆは”シマヤ焼きあごだしの素”(顆粒)を使っているが、実にうまい。ちょっと古くなった泥ねぎ5本が半額の200円で売っていたので購入。昨晩はねぎを大量に使った鍋を喰った。ねぎ3本を斜め切りし、豆腐、しいたけ、にんじんの銀杏切り、スーパーで買ったゆず入りの鶏肉つみれで鍋にする。味つけはシマヤ焼きあごだしの素と塩、しょうゆ。うまい。 今朝は残った鍋つゆを温め、焼いた餅を入れて雑煮。これが実にうまい。思わずつゆまで全部飲む。 もともと”あごだし”はそう麺つゆにするとうまいと認識していた。焼きあごと煮干しと昆布、鰹節を醤油、酒、みりん、水で煮出して冷やすと贅沢でうまいそう麺つゆになる。これをゼリーで固めてパプリカ、トマト、茹でたアスパラなどを食すと、彩りもよく、またいかにも夏という季節感満載でよかった。

三笠宮妃百合子様ご逝去報道

 テレ朝をみてたら百合子妃ご逝去を受けて記帳に行った人たちのインタビューが・・・70~80代と思しきじじいが泣きながら「自分の親が死ぬより悲しい」と。強い違和感を感じる。どういう教育を受けるとそういうことを言うようになるのか?はたまた、こういう発言を敢えて流すテレ朝の意図も分からない。「国民はこんなに悲しんでるんだぞ」と強調したいのか?そうなると、テレ朝は天皇制を維持し、盛り上げたいということか??? メディアとしては、天皇制のあるべき姿(廃止も含めて)の議論を盛り上げるべきではないのか?皇室におべっかを使うのはよくないとは思われるが、これがメディアまで一緒になった「55年体制の延長線キープ」体制だ。 なお、アナウンサーは「百合子様が亡くなった」と言う。”亡くなった”では軽くないか?天皇以外は”崩御”は使わない、亡くなったでいい、ということが総務省、宮内庁を含めた放送界の暗黙の了解か?

兵庫県内22市長、稲村氏支持を異例の表明 「誹謗中傷多い」理由に

11月14日朝日新聞デジタルに以下:   会見には7人の市長が出席した。表明の理由について文書では、(前知事が内部告発された問題で)県政は混乱し、知事選においても(候補者らへの)誹謗(ひぼう)中傷が行われている▽これ以上の混乱は市町のまちづくりを大きく阻害し、県民を不幸にする▽県を立て直す知事として資質十分、などとした。 出席した市長会有志代表の蓬萊務・小野市長はSNS上での知事選情報の現状を指摘した。「これほど 誹謗中傷の多い選挙戦 は初めて。この状況を許していいのか。選挙の在り方そのものに非常に疑問を持っている」。越田謙治郎・川西市長は「多くの市民から 何が真実 でどう判断したらいいか分からないと言われる」と話した。 >>今までの歴史から、アメリカの大統領選で起きていることが日本でも起きると考えれば、虚実取り交ぜ誹謗中傷が多くて何を信じていいのか分からないのが常態だ。そしてこれは選挙に限った話ではなく、日常のあらゆることがそうなる。 それがアメリカを筆頭に、自由や、民主主義を追求してきた多くの国の人たちが直面する現実だ。確かにSNSがそれを増幅している嫌いはあるが、本質的には自由とか民主主義(=衆愚・ポピュリズム)ってそういうものだろう。うそをついて人を騙す自由、騙されたら騙し返すか撃ち殺す自由、人々に正常な判断をできなくする(=偏った判断あるいは短期での判断しかできなくする)自由、正常な判断ができなくなった人の持つ1票もそうでない人の持つ1票も同じ重さの多数決至上主義。 テロが起こったり、戦争が起こってガス抜きしてまたやり直して・・・を繰り返してきたが、Wokeismのおかげでガス抜きがしにくくなって今はガスが大いにたまった状態。 そろそろガス抜きでなくて、根源的に自由や民主主義を捨てて新しいモノを見つけるべき時ではないか?というか、ガスがたまりにたまればそうなるだろう。

田中智學・日蓮主義

 石原莞爾、北一輝、井上日召・・・日蓮宗を信じていたと言われる。 日蓮は自分が生きていた日本が乱れているのは浄土教などの 邪宗を信じているからで、邪宗への布施を止め、正法である法華経を中心(「立正」)とすれば国家も国民も安泰となる(「安国」)」と説き、時の執権北条時頼に立正安国論を提出した。つまり、日蓮は他の宗教家と違い、政治に口を出した。ただし、どんな政治組織・体制でどんな国を目指すべきか、などと言う事は具体的に明らかにせず、単に「法華経を信じろ」としか言わなかった。北一輝の「日本改造法案大綱」も、政治組織・体制は明らかにしていない。単に改造後の日本の理想の姿(=日本人流の民主主義)が描かれているだけだ。 1920年代の日本の廃退・乱れを止めるには資本主義や議会政治などと言った邪宗を止め、国体を信じろ、最終的には世界中に国体を広めて治めよ(八紘一宇)、というのが日蓮主義の生みの親、田中智學の思想であり、石原莞爾はこれに心酔した。智學は人類最後の到達点は絶対平和であり、「軍縮ではダメだ。すべての国家が一斉に武器を捨てるべき」と説いたが、石原はこれに倣い、武器が進化すれば戦争ができなくなる(なくなる)、最後の戦争は日米で行われる、と言った。また、日蓮主義では天皇より日蓮の方が偉いと考え、天皇が日蓮に帰依することによって国民を折伏教化する、とした。 日蓮には、浄土宗から狙われ、幕府から弾圧されてもその攻撃的な他宗非難をやめず、また、「斬首されそうになったが、強烈な光を放つ物体が飛んできて処刑が中止された」などという伝説も残り、「命を捨てて自ら信じることをする」英雄という見方をされ、これは井上日召も石原莞爾も見習った。武器を持つ軍隊に負けないで互角に張り合うためには命を投げ出すことが必要だった。井上、石原は結局処刑されないで病死したが、これも日蓮と似ている。 井上日召は、「散々苦悩した挙句死のうとした連中」を集めた。「何も欲がなく、生きていることがつまらない。どうして死のうかと、そればっかり考えている者ども」を使って1932年3月に3月事件を起こした。日召は、クーデターというより単にテロのためのテロとして死ぬ事ばっかり考えている若者に「一人一殺」で民政党筆頭総務の井上準之助、三井合名の団琢磨を射殺させた。

5・15や2・26事件にみられる「人柱」思想

山本七平「現代の超克」(1977年)四 世相五十話  より (5・15や2・26事件を起こした若手将校は)現体制をひっくり返して自分も死ねばよい、それは地ならしをして自らは人柱になる事、そう自己否定すればその上に揺るぎない新秩序が自然発生的にできる、そう信ずるがゆえに、その秩序の具体的構想は考えてならず、ましてそれへの参加など考えるのは不純で、それでは成功しないと彼らは信じた。 >>井上日召の一人一殺思想に影響された5・15事件は七平さんの言う通り新秩序の邪魔となる者を排除するテロであり、その先、誰がどうするなんてことは考えていなかった。2・26に影響を与えた北一輝の「日本改造法案」は、新秩序について語るばかりで、誰がどう新秩序を打ち立て、政策実行するのかを語っていない。2・26首謀者たちにも、彼ら自身が新秩序に関わるなどということは考えていなかったろう。「人柱」「捨て石」となって旧秩序を破壊する、それ以上のことは考えていなかったろう。 一方彼らが再現を目指した明治維新に参加した者どもは新秩序・新政府の主役となった。昭和維新を目指す者どもから見れば、西郷だけは新政府から「一抜け」し自死し、人柱と考えられたか尊敬・憧憬の的だったが、生き残って明治の新秩序にかかわった大久保、伊藤以下はクズだった。 旧秩序をひっくり返す人は死んで人柱となって新秩序の担い手になってはならない・・・大東亜戦争遂行体制はアメリカとアメリカに降伏しようと決めた天皇によってひっくり返り、その7年後アメリカはいなくなる。天皇は神でなくなって居残る。(アメリカも現人神の天皇も日本の戦後民主主義から見れば、ある意味「捨て石」だ)戦後民主主義は大東亜戦争遂行体制をつぶした神としての天皇以外の人たちがいずれ日本を去ることが分かっているアメリカに指導されて進められた。例外は戦時内閣の大臣で東条英機の退陣に一役買った岸信介か?”世界の常識”から見れば戦時内閣の大臣=戦犯だ。一方、「人柱論」から言えば、岸は東条英と刺し違えて死ぬべきだった。これが「東条退陣に一役買ったんだから戦犯ではない」となり、「東条退任後1年間戦争は続けられ、東条退任は必ずしも大東亜戦争遂行体制をつぶしたことにはならない」と見れば岸は人柱となるには当たらない。 閑話休題: 神だった天皇と戦時内閣で大臣だった岸・・・旧体制の主役でもあり、また、...

ゴジラ第1作を見る

 ゴジラ映画第1作は1954年に発表された。(俺と同年齢だ)70周年記念でTVでゴジラ映画を流す。NHKで第1作を見たが、素晴らしい映画だと思う。 ゴジラは水爆の影響で生まれたという事を学者が国会で発表し、物的証拠(足跡から放射能が検知された)も示されると、保守政党の代議士(おじさん)が「水爆でゴジラが生まれたなんて情報は公になるとややこしいから秘密にすべきだ」と言い、それを聞いた共産党(社会党?)の女議員が「事実は事実なんだから公開すべきだ」と叫び、大揉めになる。風刺が効いててよい。今も当時と全く変わっていない。 おじさん代議士は単に国民がパニックに陥ることだけを心配したのではなく、アメリカに対する忖度もあるだろう。女議員もそれを感じて反米の意味で「公開しろ」と言ったのではないか? これはゴジラ映画共通の問題?だが、ゴジラをやっつけようと自衛隊が攻撃して全く通用しない。これは自衛隊を馬鹿にし、否定しようと言う意図か?はたまた「日本を守ってくれる自衛隊」をPRしようと言う意図か?どちらかと言うと俺は後者を感じる。 閑話休題: 若々しく初々しいい宝田明と河内桃子。特に河内桃子の細いウェストが素晴らしい。宝田明はジャニーズ系の顔とヘアースタイルと眉。 前年の1953年に始まったテレビ放送も効果的に使われている。(TVクルーが塔に登ってゴジラの暴れている様子を実況放送していたが、塔がゴジラに倒される) 河内桃子の父親でゴジラは水爆の影響で生まれたという事を発表した学者を演じる志村喬。志村喬は、ゴジラと同じ1954年に発表された「七人の侍」にも出ていた。怪獣映画には相応しくないような重厚な俳優だ。(ただし、この「ゴジラ」第1作は怪獣映画というより政治や国際関係、核兵器に対する風刺・問題提起だ。) 終わり方も中々だ。俺の記憶では他のゴジラ映画ではゴジラ退治はモスラその他の怪獣にやってもらうことが多いのだが、本作では日本人が自分で作った新兵器でやっつけるのだ・・・志村喬演じる学者の弟子の若い科学者が水中の酸素のエネルギーを使って水中の生き物を殺し、溶かしてしまうという兵器を開発する。自称「水爆よりすごい威力」で、こんな兵器でゴジラをやっつけたことが悪い奴にバレると技術を盗まれて悪用される、と頑なに実使用に反対だ。これが河内桃子と宝田明に説得にされてゴジラ退治に出向く。彼...

中国が日本に追いついたと思ったが

 広東省で街を車が暴走して何十人もひき殺した、という事件を聞いて2008年に秋葉原で起こった無差別殺人事件を想起した。「とうとう中国も無差別大量殺人事件が起きるようになったか、これで名実ともに日本に追いついたな」と思った。 ところが、中国の無差別大量殺人の動機は「離婚したあとの財産の分け方が不満」という、いかにも中国人らしい動機であることを知って「なあんだ、中国人の精神はまだ日本ほど病んでいないなあ」と安心?した。 秋葉原の殺人事件の動機はカネや怨念や嫉妬ではなく、「 既にネットの掲示板で犯行予告を行っていた」からという訳の分からないものであった。(ネット掲示板の投稿に深入りするきっかけは友人がいなかったこと?)・・・俺には絶望の果てに狂ったとしか思えない。 俺は「気に食わないから殺した」「恨んで殺した」「金欲しさに殺した」なら理解できる。一人の人間が、個人としていたって人間らしい理由・私利私欲で殺人をするからだ。ところが、孤独だか格差だかの深みにはまって絶望の果てに判断力を失って人殺しする、ってのは理解できない。病んだ社会が原因、とも思うが、そうであれば同じように狂う人間がそれからも出て来るだろう。個人として私利私欲で殺す犯人は「馬鹿だなあ」で片づけられる。絶望の果て狂って、となるとそれとは異質な不気味さがある。 人間、私利私欲に追われてワァーキャー言い、時には殺人したりすると、気持ちが晴れて絶望しないのかもしれない。そういう発散ができないと絶望してしまうのか?

本番に強い?タイプ

 1日4回血圧を測っては血圧手帳に記入している。最近の毎日の血圧の最高値以下。 140、130、137.120、141、132、136、120、131、140、132、142、153、147、128,129、133、143、140、152,136,139,142。 最高値120以下が目安なので、高目だ。上さんと「寒くなったから」などと言い合っている。 先ほど、毎月の検診に行ってきた。去年までは家で測る血圧よりも検診で測る方が低かったのだが、今年医者が血圧計を変えた途端、逆転して検診で測る血圧の方が高くなった。 今回の検診の血圧はさぞかし高いだろうと覚悟して医者に行ったが、なんと血圧は125だった。医者も苦笑いして「家で測るより医者で測る血圧の方が低いこともありますからねえ」と言う。 本当に血圧って分からない。

北一輝「日本改造法案大綱」読後感②

北の言う「日本改造」は共産主義と資本主義のいいとこどりを狙ったものだ。(社会民主主義)私有財産に制限を加え、一定金額以上の財産・資産は国家の物とする。平等を守るため自由にも制限をする。それから「機械的直訳」批判。例えば契約で社会が成り立つ英米なら民主主義もありだが、天皇を親であり君主とする家族的な国体の日本には民主主義など向いてない・・・  本書は、「野党の公約」のようだ。様々傾聴すべきアイデアはある。が、「あるべき論」だけだ。誰がどうやってそれを実現するか?が抜けている。3年間憲法を停止し、戒厳令を敷き、議会を停止。天皇独裁とする(確か塩野七生さんも似たようなことを言っていた)・・・一つのアイデアだ。既存の官僚に代わって”天皇を補佐すべき器を広く天下に求め”、”改造内閣員は従来の軍閥吏閥財閥党閥の人々を斥けて全国民より広く偉器を選び””各地方長官を一律に罷免し国家改造知事を任命す”とのことだが、そんな都合のいい人材がどこにいるのか?どうやって見つけるのか?人材を発掘したとして、どう組織し、どう仕事させるのか?ご立派な理想論を実現する人材論・組織論がない。 これを読んでバイブルのように感じた若い将校が少なからずいたと伝わっているが、将校たちは自分たちが政策実行する、とでも思ったのか?若い軍人は純粋で真面目かもしれないが行政能力はないだろう。本書には「在郷軍人はかつて兵役に服したる点において国民たる義務をもっとも多大に果たしたるのみならずその間の愛国的常識は国民の完全なる中堅たり得べし。かつその大多数は農民と労働者なるがゆえに同時に国家の健全なる労働階級なり。しかしてすでに一糸乱れざる組織あるがゆえに改造の断行において露独に見るごとき騒乱なく・・・」とある。兵隊上がりに警察的なこと(秩序維持)をさせるつもりのようだが、過大な期待ではなかったか? 第一次世界大戦後日本はバブル景気に沸き、成金が誕生。財閥は独占を強め、地主は土地をますます集約し貧富の差が拡大した。急激なインフレで農民、労働者、サラリーマンの暮らしは苦しくなった。 残り少なくなった元老の一人、山縣有朋は維新当時日本が強いられた苦しい外交を忘れずに国際関係に気を使いシベリア出兵に慎重だったが発言力が衰え、1918年シベリア出兵は強行された。シベリア出兵特需の思惑から米価が急騰、これに対して暴動が起こる...

タルトタタン

 近くのケーキ屋に入ったらタルトタタンを見かけ、なぜか買って食う。アップルパイと違ってリンゴのフィリングがこげ茶色したカラメルに漬かっていてうまい。自分で作ろうと思う。 昨日、巨大*なリンゴが98円という信じられない安い価格で売っていたから思わず買う。これでタルトタタンを作る。(*後で重さを図ったら450グラムあった) ネットで富澤商店(鍋田シェフ)のレシピが一番良さそうなのでこれでやる。とは言っても、フィリングというか中身だけ作って、それとは別に冷凍パイシートを焼いてプレーンなパイを作って、フィリングと一緒に食うことにする。 ①砂糖を鍋で焦がしてカラメルを作り、これをパイ皿に広げる。 ②リンゴを16等分する(レシピには8等分とあったが巨大だから16等分) ③別の鍋で砂糖を浅くカラメルする。これにバターと16等分したリンゴを入れて煮詰める。(レシピには水分がなくなるまでとあったが、中々水分がなくならないからいい加減なところで火を止める)→バターとカラメルがいい香りだ。 ④このリンゴの煮詰めたのを①のパイ皿の上に敷き詰めて、150度のオーブントースターで30分焼く・・・レシピにはオーブンで45分とあるが、オーブントースターのタイマーは最長15分・・・面倒臭いので2回繰り返しておしまいにする。 これでフィリング完成。 早速試食。別に焼いたパイの皮の上にフィリングを載せ、バニラアイス(クーリッシュ)とシナモンをかける。まあまあだ。でもとってもうまい訳ではない。もうちょっとリンゴらしさが残っていた方がいい。紅玉じゃなかったからいけないのか?上さんに言わせると砂糖が多過ぎだ、と。①のカラメルが余分かも。

北一輝「日本改造法案大綱」読後感①

 この本を読んで最大の収穫は「ローズ」という言葉が立派な日本語であったということを知ったことだ。中公文庫に収められた 「日本改造法案大綱」巻八 国家の権利 徴兵制の維持 註4 に当時の徴兵猶予一年志願制度(通常は 3 年間現役の兵として働いた後、さらに 4 年間後備兵となり戦時召集に応じることが義務づけられたのに対し、 中等学校以上に在学する者は徴兵が猶予され、卒業後は 1 年間現役兵として服役するだけで予備役の士官や下士官に任命された制度)を批判して ”今の徴兵猶予は速成学士の「ローズ」物を官庁会社に売り出さんとする現経済組織より来れる者。特に彼らのほとんどすべては今の大学教育なる高等職業紹介所に入ることをもって一種の特権階級のごとく考え・・・”とある。 文意は”今の大学は「高等職業紹介所」であり、教育などしていない。まともな教育を受けずに速成され、大学を卒業したって「ローズ」物だ。徴兵忌避のために大学に入る者もいる。官庁会社軍隊は、そんな「ローズ」を有難く受け入れている”といったところか? この「ローズ」(ろうず)は本書編集部によって「欠陥品。商品として不適格なもの。」という非常に的確な定義が付されている。 俺には熱海に親戚があって、その親戚の家では数十年前まで、観光客相手の土産物屋をやっていた。俺が子供の時にこの熱海の親戚がやっている土産屋に行ったとき、おばさんやいとこが店に置いているうちに壊れてしまった土産物を指して「ローズ」と呼んでいた。聞き覚えのない言葉だったから印象深かったんだと思う。俺はその言葉の意味を改めて聞かなくても状況から察することができた。なんとなく「ダメになったもの」という感じが伝わってくるいい表現だと思った。 以降、その親戚の店以外で「ローズ」を聞いたことがなかったので、俺は勝手に方言かあるいは親戚の店(または熱海の土産屋)の符丁だと思っていた。 そんな「ローズ」が日本改造法案大綱に使われているのを初めて知り、驚くと同時に感慨深い。 閑話休題: 司馬遼太郎と山本七平の御両人は、対談で自分たちはこの「ローズ物の下士官」だった、と認め合っている。俺も同じ。「みんなが行く」から大学に行き、会社に入ったローズ物だった。「ローズの下士官」論はたたき上げの軍人には受けたと思う。

民主主義にはカネがかかる

民主主義は何かを決めるのに時間がかかる。時間をかけているうちに利益機会を失う。往々にして「みんなの意見」は間違っていて、リーダーや政策の選択・決定を間違える。そもそも多くの議員を抱えることにも金がかかる。 加えて民主主義を守るため、反民主主義の国を攻撃し、民主主義の布教活動もしなくてはならない。 19世紀のイギリスには植民地があり、それを支える海軍、海運、繊維・石炭産業があった。19世紀~20世紀初頭、イギリスはインドでは綿、中国ではアヘンを利用して収奪して得たカネがあったから世界の民主主義を主導した。 第1次世界大戦が起きて漁夫の利を得たのは、いずれも戦場にならなかったアメリカ、日本だった。日本はその金で政党政治を始めた。(大正デモクラシー) アメリカは戦争防止のための国際協力を言い始め、それに乗っかったイギリスとともに日本の海軍力を制限した。(ワシントン、ロンドン条約) 同時にアメリカは民族自決なんてうまいことを言いだし、植民地はいけないなどときれいごとを言った。なぜかイギリスもそれに乗っかり、日本が新たに作った植民地・満州をめぐって日本は非難され、孤立し、負けるとわかっている対米戦争に突っ込む羽目に陥った。 イギリスは第2次世界大戦後植民地を失い、民主主義のコストに耐えることができなくなった。民主主義のために戦う役割はアメリカに移った。 アメリカは露骨な植民地という体裁ではないが、CIAを使って実質上の傀儡国を作った。ソ連・中国・北朝鮮に対する防共のために日本に、石油のために中東に、防共・麻薬のためにベトナムに傀儡政権・・・属国・・・を作った。(中東では日本のようにアメリカの言うことを何十年も聞き続ける国が少なくて苦労しているが)また、国内では安い賃金で働く黒人や移民を収奪した。 こうしてアメリカは20世紀の民主主義大国となり、世界の警察などと言われた。 1960年代、アメリカ国内では公民権運動、ベトナム反戦運動が起こった。 1970年代は中東戦争の結果石油供給が危うくなり、1978年にはイラン革命が起きて親米傀儡政権がつぶれた。こうして黒人やベトナム、中東といったアメリカの民主主義のコストを賄うものが弱くなった。 変わって1980年代以降アメリカに金を稼がせたのは金融とITだった。新しい基準を次から次に生み出し、それに世界中を従わせることによって、世界中を植...

朝日新聞さん、これ、本当?

11月6日付け朝日新聞デジタルに以下:   地方創生臨時交付金(コロナ交付金)を使った無料のPCR検査事業などでは全国各地で不正が相次ぎ、会計検査院が2023年度末時点で集計したところ、 338億円 の不正受給が発生していた。うち国費は205億円で、そのうち 170億円 が返還されていない。 無料のPCR検査は全国で3340万件実施され、コロナ交付金は 1853億円 使われた。検査交付金事業では、25都道府県で事業者が検査数を水増しするなどして計約200億円の不正受給があった。 (略) 飲食店などが休業や時短営業をした場合に出す協力要請金は524万件支給され、約 5兆8千億 円が使われた。24都道府県で店舗の実態がなかったり、時短を行っていなかったりし、計 109億円 の不正受給が発生していた。事業者の倒産などがあり、うち 27億円 は返還されていなかった。  事業者がテレワークなどを導入する際に使える事業者支援交付金などでも、約7億円の不正受給が発生していた。  事業を所管する内閣府と総務省は、国庫に返還が必要な不正受給について把握していなかった。検査院は「各地の状況を把握する仕組みがなかった。国費の返還に向けて自治体の状況を把握すべきだ」とする。内閣府は「返還については各機関と調整を進めている」としている。 (座小田英史) >>これ本当?なのは、無償PCR検査に1853億円使われ、不正がたったの338億円(18%)、うち未返還なのは170億円(9%)。協力要請金に至っては5兆8千億円に対して不正:109億(2%)、未返還:27億円(ほとんど%)。 検査院がそう発表したのは事実だろう。 この補助金?は急ごしらえで不正チェックもままならぬものだった。俺に言わせれば「どうぞ、不正してください」と言わんばかりの事業だ。 朝日新聞の問題は検査院の発表は怪しい、不正がこんな少ない訳がない、検査院しっかり検査しろ、と言わないことだ。検査院様からありがたく検査結果を教えていただくだけじゃあだめだろう・・・特に協力要請金。自力で検査する気はないのか?

闇バイトより質(タチ)の悪い

 北朝鮮の兵隊さんがウクライナ戦争に駆り出されているそうだ。金正恩様のご命令だから喜んで行くのだろう。(このあたり、戦前の日本の「天皇陛下万歳」と全く同じだ)その北朝鮮の兵隊さんがたくさん死んでいるとか。上さんによれば武器も与えられないんだそうだ。 「(死ぬのが嫌だから)わざと投降してウクライナに亡命したりして」と上さん。 「そんなことしたら国に残した家族がひどい目に遭うぞ」と俺。 闇バイトより質が悪い。 閑話休題: 自衛隊も武器持参でウクライナの応援に行けないものか?(何だったらロシア側でもよい)目的は実戦経験を積むことだ。実戦経験のない自衛隊が戦えるとは思えないから。

アメリカ大統領選

 11月6日15:00現在、トランプが優勢だ。 トランプはウソつきで、イーロンマスクから賄賂を堂々と受け取っているが、それでも大統領になれそうだ。 俺は誰が大統領になるのかとか、誰が大統領になるのが日本にとっていいのか?なんてことには興味はない。1990年までは日本はアメリカを追いかけ、それ以降は、小泉首相みたいにアメリカ様の言うことなんでも聞きますという売国奴が現れるか、はたまた一丁前になったつもりで逆らった鳩山首相に対してアメリカが露骨に「指導」してきた歴史を踏まえ、アメリカがどうなるのかが日本の将来を決めると思っているからだ。 日本の「民主主義」はどうなるのか?一番気になるのは公然と賄賂が横行するか?だ。アメリカは敵を攻撃(撃つ)する自由も守れ、という意見が堂々と主張されるし、カネで票を買う自由も間接的に認められている。日本では自由より平等だ。徳のある天皇陛下を親とも君主とも思って仕えるのが日本人の伝統・国体だ。君主は賄賂をもらってはいけない。大金持ちや企業の献金もいけない、などと不自由だ。嫌な奴、意見が異なる相手を殺す自由は日本ではどうなるんだろう? 次に気になるのはwokeismの行方だ。イーロンマスクやトランプはwokeism大っ嫌いだ。この点は俺も同様だから、ご本尊のアメリカでwokeismがダメになれば日本でも・・・と期待する。一言で言えば、wokeism(=SDGs、コンプライアンス、ポリコレ・・・)は息苦しい、不快なのだ。トランプが優勢なのも、アメリカ人の多くが「wokeismは勘弁してくれ~」「下品で嘘つきのトランプの方がwokeismの息苦しさよりまし」と思っているからだろう。 閑話休題: トランプが大統領になったのなら日本の首相は進次郎がいい。親父がブッシュ大統領に対して太鼓持ちをやったように、うまく取り入ってくれそうだ。対トランプだけで考えれば、石破や高市早苗よりも進次郎だろう。

God Handと呼ばれる男

 NHKで何回か取り上げられた復元師・繭山浩司。 90%完成したものを(そこまで仕上げた仕事にかかった時間の)2倍も3倍も時間をかけて91%、92%に仕上げる手間を省いては、いい仕事はできない、と言う。 時間をかければかけるほどいい仕事になるとも。 反新自由主義的だ。 俺もこの職人根性が好きだ。「道」と言ってもよい。 新自由主義における「仕事」は右から左に流す事のできる「仕事」だ。誰でも同じようにできる「仕事」だ。こういう「仕事」のことを「作業」と呼ぶ人がいた。 生産性が云々されるのもこの手の「仕事」だ。そんな「仕事」は今後の日本人がやるべき仕事ではなかろう。 跡を継ぐ繭山の息子は、他人がやった修復が悪くてそのやり直しを頼まれることを踏まえ、「もし、”うち”よりうまい修復師が出てきて、”うち”のやった修復をやり直すことを考えると、割れた状態に戻す事ができるようなやり方を心掛け、余計なこと・出来ないことはしない」と言う。次の人が仕事しやすいように我を殺す。これも「道」だ。 こんな「職人道」は今後の日本が進むべき道とは違うのか?

1930年代の日本

1930年代の日本ではテロが頻発した。その理由を考える。状況が似ている2020年代の日本ではテロは起きないのか?探るためだ。 1900年~1910年に生まれた日本人の思想家、軍人は彼らが20歳過ぎとなった1930年以降の、政党政治・資本主義の腐敗、欧米先進国の帝国主義に反発・絶望し、革命を考えた。彼らは理想化され伝説となった明治維新にあこがれ、再度維新を行う(あるいは未完に終わった明治維新を完成する)ことを目指し、その邪魔になる政財界人や軍人をテロで排除しようとした。 国体: 万世一系の天皇家が交代せず、王家であり続けてきた。この千年以上変わらず続いた神聖な天皇家出身の天皇が君主であり、また親であるという教育を明治維新以降の日本人は受けた・・・天皇家が日本で一番最初にできた家、つまり、日本人の全ての家の始まり=日本人全ての先祖なので、天皇は全日本人の親。つまり、君主であり親。(君臣父子) 儒教思想では君主に対しては忠、親に対しては孝をもって従う、君主と意見が合わない場合は君主のもとを去るべきだが、親との縁は切れないから忠よりは孝が大切と言われた。日本においては忠と孝行が一致する。 明治維新経験者は天皇なんて大したことない、たまたま徳川幕府をつぶす口実に使われただけだ、と分かっていたが、明治以降に生まれた日本人には天皇とは命に代えても守るべき親であり、かつ、絶対的な君主であり、天皇の治める日本国は天壌無窮(永遠に不滅)の存在であった。軍人は、この”永遠不滅の神州”を守る為なら限りある個人の命など差し出すべき、と叩き込まれた。 この、仕えるべき君主が親でもある、という世界に冠たるユニークな国の形を国体と呼んだ。また、欧米の覇道主義あるいは小乗と対比し、王道、大乗的と称し、力でなく、徳をもって治めること国体の眼目とした。これに対し、欧米覇道の典型が物質万能主義、資本主義、個人主義、民主主義であり、日本は明治以降これらを直訳的に入れて先進国の仲間入りを果たしたが、その後政治経済は目先の利益、自分の利益だけを追う輩の支配するところとなって恐慌に苦しむようになり、国体は歪み汚された。また、日本以外の東亜の各国は欧米覇道主義に蹂躙されている。日本人は欧米覇道を打ち破って日本を改造し、次いで東亜を解放しなくてはならない・・・10代半ばから陸軍幼年学校、海軍兵学校に入って日本軍は天皇...

社稷

社=神様のいる場所・土地 稷=粟=食物 社稷=食物を生んでくれる神様・土地 所有者が定まっていない広大な土地が目の前に広がるアメリカでは土地は早く唾を付けた個人の所有となり、土地を所有して使う自由が重んじられた 中国・日本においては、土地は食物を生んでくれる神であり、個人が所有すべきものではなく、家(血の繋がった一族)が共有する。一族は同じ神を共有する。これを社稷と言う。日本では7世紀に律令制が始まり、その当初は土地は私有物でも家の物でもなく、「公地」だったが、新たに開発される土地については家による所有が復活した。鎌倉時代になると、土地の所有権は幕府が決めるようになり、土地を安堵してもらう代わりに「いざ鎌倉」と忠誠を誓うという契約関係が始まった。 1930年代「昭和維新」を標榜した者達は、「社稷」の復活=土地の公地化→農民への再分配を求めた。これは敗戦後、占領軍によって実現されたが、土地の個人所有が認められた農民は後世、土地を売って農業をやめるようになる。 「会社」も忠誠を誓えば一生面倒を見てくれる神様で社稷の現代版であったが、今や株主の物に成り下がり、社員も忠誠を誓うようなことはしない。

言葉は「あるべきもの」を教えてくれる

NHKヒューマニエンス 「アート”壮大な”嘘”が教えてくれるもの」出演の アート集団チームラボ 代表 猪子寿之さんの発言:  言葉は「あるべきもの」を教えてくれる 一方で人間は「あるべきもの」を嫌い、反発したり逃れようとする AIは多くの人が美しいと思うであろうものは作れるが、 その時点で存在しない「美」は作れない。 広重の雨は新しい雨の見方を教えた 言葉は効率、実利、機能などと相性が良く、効率、実利、機能に反するものを否定する 他者の存在は自分の効率、実利、機能などを害するから否定されるべきものとなる 美は効率、実利、機能などと相性が悪く、何も否定しない 科学は見えない世界を見えるようにしてきた 美は世界の見方を変えてきた

”1996年に亡くなった人々” より

 1996年というと、俺のいた会社が初の合併をした年だ。(以降、何回も合併したり離れたりしたが、その始まりだった)その準備あるいはそれへの順応であわただしく、世の中で何が起こっているのかなんてあまり興味が持てなかった。たまたま「他策ナカリシヲ信ゼムト欲ス」の若泉敬さんが沖縄に不誠実だった責任・罪を抱えて自殺した年だったことを思い出し、”1996年に亡くなった人々” というサイトから他に70歳以下で死んだ人を探す。(享年) 三橋美智也(65歳) ジェリー・マリガン(68歳) 結城昌治(68歳) 大藪春彦(61歳) 高坂正堯(62歳) フランキー堺(67歳) 渥美清(68歳) 小林昭二(65歳) 藤子・F・不二夫(62歳) 安田伸(64歳) 柏戸剛(58歳) 番外:70歳以上の人 司馬遼太郎(72歳) エラ・フィッツジェラルド(79歳) マルチェロ・マストロヤンニ(72歳) こうやってみると、一世を風靡した人は20代、30代から世に出て認められていたんだな、ということがよくわかる。人間、30代までに後世に残るような仕事ができるんだ、と。 「昭和の終わり」という印象も。彼らは「まだ生きたい」と思ったのか、それとも「もう十分だ」と思ったのか?何も残さずに70歳を迎えた俺はまだオメオメと生き残るべきか? それにしても、沖縄返還という歴史上の大事を裏から支え、その結果責任を抱えて66歳で自殺するなんて、若泉敬さんは格好良すぎる。昭和の男だ。