中国が日本に追いついたと思ったが

 広東省で街を車が暴走して何十人もひき殺した、という事件を聞いて2008年に秋葉原で起こった無差別殺人事件を想起した。「とうとう中国も無差別大量殺人事件が起きるようになったか、これで名実ともに日本に追いついたな」と思った。

ところが、中国の無差別大量殺人の動機は「離婚したあとの財産の分け方が不満」という、いかにも中国人らしい動機であることを知って「なあんだ、中国人の精神はまだ日本ほど病んでいないなあ」と安心?した。

秋葉原の殺人事件の動機はカネや怨念や嫉妬ではなく、「既にネットの掲示板で犯行予告を行っていた」からという訳の分からないものであった。(ネット掲示板の投稿に深入りするきっかけは友人がいなかったこと?)・・・俺には絶望の果てに狂ったとしか思えない。

俺は「気に食わないから殺した」「恨んで殺した」「金欲しさに殺した」なら理解できる。一人の人間が、個人としていたって人間らしい理由・私利私欲で殺人をするからだ。ところが、孤独だか格差だかの深みにはまって絶望の果てに判断力を失って人殺しする、ってのは理解できない。病んだ社会が原因、とも思うが、そうであれば同じように狂う人間がそれからも出て来るだろう。個人として私利私欲で殺す犯人は「馬鹿だなあ」で片づけられる。絶望の果て狂って、となるとそれとは異質な不気味さがある。

人間、私利私欲に追われてワァーキャー言い、時には殺人したりすると、気持ちが晴れて絶望しないのかもしれない。そういう発散ができないと絶望してしまうのか?


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