Art Pepper "Violets for your furs"を聞く
YouTube様が勝手にマイミックスリストなるものを作ってくれる。今まで俺が視聴したヤツをどういう基準か知らないが選んでくれて順番に自動的に再生できる。
YouTubeのAI様のお作りになったミックスリストの先頭が松田聖子の”蒼いフォトグラフ”だ。2曲目が天地真理”水色の恋”。仰せに従って再生する。何曲か聞くうち、Marty Paichの”I get a boot out of you"というアルバムに収録された”Violets for your furs"が始まった。「俺こんなの聞いたかなあ?」と思いながら聞いていると、アルトサックスのソロが始まる。いいアルトだなあ、と思っていたらやっぱりArt Pepperだった。 PaichのPepperに対するリスペクトがよくわかるアレンジだ。Pepperに「どうぞ、気の向くまま、気のすむまで吹いて頂戴」という気持ちが現れている。Pepper以外の「その他大勢」のバンドメンバーはほとんど音を出さない。
久しぶりに、ヘンテコなアルバムジャケット写真も見ることができた。
この手の、女の肉体を前面に押し出した映像が流行ったのは1980年代までか?(最盛期は1970年代?)昔の映画やTVドラマを見てると、「ここで女の裸か?いらねえだろう!」という場面も多い。このアルバムが出たのが1959年。60年代以降どんどん露出が激しくなった。この写真も嫌いではないが、特別いいとも思わない。ただ、何十年か前はこういうのが許され、また流行ったんだ、という思い出、感傷に浸るだけだ。Political Correctnessやら多様性やらComplianceやらが流行る前の「古き良き時代」を懐かしむよすがだ。
閑話休題:
マイミックスリストなんてのを提供されると、YouTubeも捨てたもんじゃない。宣伝ばっかりで嫌にもなるが。
俺はYouTubeって、アーカイブとしてならとってもいいもんだ、と思う。しかし情報源やら教育には向いてないように思う。言い方を変えれば志向や思考や指向や嗜好を固めるのはYouTube(ネット)以外の手段がいいと思う。いいもの、悪いもの、好きなもの、嫌いなものを識別し選択する能力ができるまではYouTube やらSNSは害が大きいと思う。
問題は、生まれてこの方、YouTube やらSNSによって教育されてきた者が投票権をもち、成人と認められていることだ。まあ、いいか。いつの世も年寄は若者を理解できないし、年寄が心配するほど致命的に悪いこと(例えば人類滅亡)は起きてない。
今、島津亜矢の”Sweet Memories"が始まった。歌はともかく、写真がキレイに撮れている。島津亜矢史上最高の出来だ。言われないと、島津亜矢とわからないくらい。逆に島津亜矢史上最悪映像は「青いサンゴ礁」だ。
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