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2024年の株式投資結果

1.今年の株式投資の結果:  今年買った株  235万円→211万円に(株の値下がりで含み損)    配当6万円  昨年までに買った株 938万円→1884万円に含み益          配当54万円  合計 1173万円→2095万円                    配当60万円  別に株主優待                             4万円 ※今年買った株は来年にならないと配当支払が始まらない銘柄がいくつかあるから(上記では配当ゼロとした)実力的には配当+優待で 70万円弱になる。仮に70万円を1173万円で割ると利回り6%弱 2.今年から始めた投資信託(12銘柄):積立金額102万円→112万円に(利回り9.8%) 3.反省 ①悔しいのは今年買った株のぶざまな結果だ。1-3月に株価が急騰していて株を買う勇気がなかった。株価が上げ止まって落ち着いた4月以降慌てて買ったが、8月以降見事に下がった。平均して10%値下がりしたが、特に悪かったのはエスケーエレクトロニクスが27%、合同製鐵が23%下げた。1-3月の勢いから値下がりするとは考えずに買ったが完全に判断を誤った。 ②そこに行くと、投信は期待以上にいい結果だった。特に次の4銘柄は利回り10%超だった  グローバル・ハイクオリティ成長株式ファンド(為替ヘッジなし)は7万円が8万円に  SBI・V・全米株式インデックス・ファンドは19万円が21万5千円に  iシェアーズ 米国株式(S&P500)インデックス・ファンドは7万円が7万7千円に  eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)19万円が20万9千円に オルカンだ、S&P500などは初心者向きだとか言って馬鹿にされるが、やっぱり素晴らしい 3、来年 ①投資信託は継続(月10万円)・・・銘柄変更もしない ②株は  ・年間合計配当80万円を目指して買う・・・高配当株はピックアップ済み  ・New Art HD(25年3月期の配当予定未発表)、ダイドーリミテッド、ユナイテッド(どう見ても無理な高配当)、アルコニックス、藤倉コンポなど、配当や優待が改悪された銘柄は見直す

貧乏人の舌

 鈴廣のかまぼこ、白いのは金鈴印の高いヤツで1本1000円超。赤いのは赤鈴印で1本700円弱。上さんが端を切り取って赤・白両方食べて比べろという。食べ比べた結果、二人とも「赤の方が食べやすい」という評価。高い方は噛み切りにくいのだ。貧乏人には安物の方がうまいという話。二人で笑う。 そう言えばうなぎなども天然より養殖の方がうまいような気がする。

中村壱太郎 大津絵道成寺@京都南座

 12月29日Eテレ放送の「古典芸能への招待」で中村壱太郎の舞踊を見る。 男が女に扮して踊る。歌舞伎は女人禁制?だ。そんなんでよくジェンダーレス論者が許しておくものだ。ただし、”お約束”の”女のフリ”は面白く、心地よい。「男が演じる女」のお約束の様式美・色気。バックで流れる常磐津一族の常磐津もよい。歌詞も韻を踏んだり、しゃれを入れたり。 中村壱太郎は姿がよい。歌舞伎役者には五頭身くらいの顔がでかいのがいるが、彼は顔が小さくて見栄えがする。玉三郎同様、女形は顔が小さくで見た目がよくないと・・・。 歌舞伎(舞踊)ってかなりの訓練が必要だ。第一に動きを支える筋力・体感の強さ。加えて伝統的な「お約束の所作」をリズムよくきれいに見せるセンス。要は、雄(オス)として優れていないと歌舞伎(舞踊)はできない。女どもが歌舞伎役者に惚れるのも故なしとしない。 閑話休題: 歌舞伎、能狂言、人形浄瑠璃・・・古典芸能は日本の「家」という昔ながらの伝統・血統・名跡を大事にする慣習(信仰)によって継承されている。ちなみに中村壱太郎をWikiると名門出身だ。家系をさかのぼれば人間国宝だらけ。いずれは父親の 中村 鴈治郎の名跡を継いで人間国宝に、という将来が半ば約束されている。 落語は「家」とか師匠・弟子システムはある。ただし親から子供にという継承のしかたは、弱い。親には無関係に、面白ければ師匠の名跡を継ぐ。往々にして名人の子供は評価が低い。 伝統・古典芸能に比べると吉本新喜劇の継承システムはユニークで、素晴らしい。吉本は「家」なんていうシステムなしに継承が行われている。明確な師匠ー弟子という仕組みもない。見込みのあるヤツをピックアップして舞台上のアドリブで試し、鍛え、成長が認められれば座長にする。新喜劇をみて面白がったり笑ったりもするが、これと見込んだ若手を鍛え、芸を教え、継承しようとするベテランの姿を垣間見るのもうれしい。

白菜三昧

 白菜を丸々一つ貰った。さて白菜をどう始末(消費)するか?白菜のエチュペ(バター蒸し)を食いたくなって2019年頃放送されたNHK「ガッテン!」の録画を見直す。 番組冒頭、切り方の解説。筋に従って繊維(縦)方向に切ると水分が出ないでシャキシャキとした仕上がり。例えばクリーム煮はこの切り方。繊維を断ちるような切り方・そぎ切りは甘い水分が出る。例えば鍋。 エチュペは後日に回して今日は甘い水分を出した鍋にする。 1,2㎝幅でそぎ切りにした白菜500gに塩2gをまぶし、手ですり込んで鍋に入れて1時間くらい放置。白菜から水分がでたところでそのまま火にかける。水は足さない。沸騰したら保温鍋で1時間。ここで水を足し、しいたけ、ねぎ、鶏肉を加えて再び煮て完成。昆布も調味料も加えない。素材のダシで十分だ。これがうまい。ポン酢なんかつけない方が白菜の甘さが感じられていい。鶏肉はポン酢で。 エチュペは後日。残った白菜のサイズから判断して1/6のくし切りにしてバターでソテーし、少し水を足して蒸し焼きに・・・と妄想する。ここ2,3年食ってないけど、これもうまいぜ。

ホット柚子うまい

 レストランのおばさんにもらった柚子。皮は刻んで鶏つくねに入れた。残った「実」の部分。絞って果汁を絞ろうとしたが皮が柔らかく、ぐにゃぐにゃでレモンのようにうまくは絞れない。皮をむいて実はそのまま器に入れてハチミツと熱湯をかける。これをスプーンでよく混ぜてホット柚子を作る。 これが実にうまい。 房というか、薄皮も面倒だから喰う。

きんとんがうまくできた

エスビーのくちなしの実を買ってその袋に書いてあるレシピを見ながらサツマイモの餡(きんとん)を作る。くちなしの実と一緒に似たサツマイモを裏ごしするのが結構大変。裏ごし器をボールに突っ込んでやってみたが、裏ごし器が固定されずにグラグラする。次回からは大きなバットの平らな底の上でグラグラしないようにしてやってみよう。 くちなしの実には色だけでなく、匂いにも効果があるのか、店で売ってるきんとんみたいな色・匂いになる。 業スーで買ってきた栗の甘露煮を加えてひと煮たちさせ、以前に店で買った栗きんとんのプラスチック容器に入れた。ちょとなめたら店で売ってるものに近い感じだ。 甘露煮の甘い汁はきんとんに入れるが1/4くらい余る。これは例えば肉じゃがなど、砂糖と水を煮汁に入れる料理に使う。冷蔵庫で何週間(1月以上?)かは保存できる。 きんとんが多過ぎ(栗が少過ぎ)た。業スーでもう一瓶栗の甘露煮を買おうかな。

デジタル賽銭は拡大・普及しないだろう

 賽銭は、幸運を呼ぶ(あるいは不幸を避ける)ことを神様にお願いするために、ニ礼ニ拍手一礼の作法とともにコインやお札を賽銭箱に入れるという一連の動作の一部だと考える。 リアルにお参りし、賽銭だけデジタル化は、中途半端だ。 従って、参拝そのものがデジタル化され、インターネットを使ってヴァーチャルなお参りをし、その一環でデジタルで賽銭を払う、というのはアリだ。ここまでデジタル化を徹底すればそれはそれでよい。 ただし、その場合、二礼二拍手一礼の動作はどうするんだろうか?ディスプレイ上でアバターにさせればいいか?

言葉を消費されて 「正義」に依存し個を捨てるリベラル 星野智幸

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言葉を消費されて 「正義」に依存し個を捨てるリベラル 星野智幸 2024年8月27日 朝日新聞デジタルに以下: >> 俺のコメント (前略)   無謬とは、間違いがない、という意味である。 カルトの本質は無謬性に ある。教祖が掲げた教義を、信者たちは決して疑ってはいけない。無謬性に完全服従し全身を預けることで、自分も間違いのない存在だというお墨付きを得る。絶対的な真実だから、それを批判する者は排除してよい。 >> 官僚もカルトだ。政治家も。”教祖”は自ら作った法律であり、”民意”だ。 それぞれのカルトが、そうして無謬性の感覚をベースに否定しあい攻撃しあっているのが、この世の現状なのだろう。この状態はもはや民主的な世界ではない。   民主制とは 、それぞれ考えや気分の違う者同士が、互いに耳を傾け、調整して制度を作っていく仕組みだ。政治とは、 自分たちの正しさ競争ではなく、話し合いで合意する ための手段である。  けれど現状は、政党が、そこに所属したり支持したりする人にアイデンティティーを与える集団へと変質しつつある。政党が居場所化し、カルトに乗っ取られようとしている。旧統一教会と自民党という例だけでなく、立憲民主党も左派の「正義」依存のコミュニティー化しかけている。だから、依存者のゆがんだ認知で現実を見てしまうし、政党の目的である対話の場をうまく作れない。作っているように見えたとしたら、それは同じ考え方の者たちが集って共感し合う居場所であり、 価値観の異なる者と制度を作るための対話の場 にはなっていない。 >> 民主制とは何か?多様性を認め、対話し、話し合う事??俺は、「その場その場で考え・気分が合う人たちが離合集散して政党という集団を作って、媚びたり利益誘導して有権者の人気争いをし、選挙に勝った政党が次の選挙まで独裁政治を行う事」だと思う。  それにしても、誰もが 自己を放棄し無謬性にすがりついて まで、安心できる居場所を欲している現在は、どれだけ殺伐としていることか。あらゆる発言が攻撃できるか感動できるかで消費される状態では、対話はおろか言語も成立しない。そこに呑(の)み込まれたくなければ、文学の言葉を吐くしかない。他人に通じるかどうかも定かではない、究極の個人語だから。私はそうした発話にのみ、未来を託している。 >> 俺も会社では自己を放棄し、株主(=親...

やっぱりMiles Davis Quintetはいい

 これも畏友のレコード、Miles Davis "Round about midnight"を聞く。1956年、コロンビアレコード移籍第一作目。John Coltrane,Red Garland,Paul Chambers,Philly Joe Jonesという移籍前からのレギュラークインテットだ。 名盤として名高い。あんまり真面目にじっくりしみじみと聞くことはなかったが、やっぱりよい。All of youが特によい。冒頭のMilesのソロ。アフタービートが決まってる。Coltraneは1957年にThelonious Monkと共演してから急によくなった、と言われるが、この時の演奏もいいと思う。 ジャケット写真はPhilly Joeのドラムの音がうるさい、と言ってMilesが耳をふさいでるところだ、と言われる。親分Milesに叱られたせいか、Philly Joeのドラムスは大人しい。 MilesはThelonious Monkを嫌っていたと言われるが、タイトル曲のRound about midnightはMonk作曲だ。ちゃんと評価してたんじゃないか?それともGil Evansのアレンジを気に入ったのか?

Charlie Christian Lve! with the Benny Goodman sextet-1940

畏友のレコードを聞く。Charlie ChristianとBenny Goodman。1940年と言ったらアメリカは戦争前夜だ。  聞きながらCharlie ChristianをWikiる。 1939年 、音楽評論家であり ベニー・グッドマン の相談役でもあった ジョン・ハモンド に見出され、グッドマンの楽団のオーディションを受ける。この時、チャーリーは自分のギターを持っておらず、友人の レス・ポール からギターを貰ったというエピソードがある。チャーリーは90分に及ぶ演奏を繰り広げ、ベニー・グッドマン楽団への加入を認められた。 1940年頃、 結核 に感染する。しかし、医師から摂生するよう言われていたにもかかわらず、女遊びと マリファナ はやめなかったという。 1942年 、かねてからの結核が悪化し、25歳で他界。 チャーリーが登場する前のジャズ界では、ギターは コード 弾きによる伴奏が主で、アドリブやソロを弾くメロディ楽器として使われることは少なかった。 ジャンゴ・ラインハルト は、チャーリーよりも早い時期からギターでソロを弾いていたが、ジャンゴがアメリカでの人気を確立するのは1940年代中期のことで、アメリカではチャーリーが現代ジャズ・ギターの開祖とされるのが一般的である。 >>1920年に生まれ、1955年に死んだCharlie ParkerはChristianのマネをしたのか?ヤクに有り金全部使ってしまい、自分の楽器も売っちまうから他人の楽器だろうが、そこらにある安物楽器だろうが弾く。そして素晴らしい演奏をする。女とヤクに身を持ち崩す。 「破滅型」というのか?1959年に死んだBillie Holidayも同様。彼らはそのパフォーマンスもさることながら、破滅して早死にしたという伝説も魅力だ。黒人だから差別された、ということもあったろう。早死にしようが差別されようがたかが芸人なんだからそれでいい。彼らはいいパフォーマンスをレコードに残した。 Christianにギターを上げたレス・ポール(Les Paul)は白人で94歳まで生きた。エレキギターを発明し、GibsonにはLes Paulモデルがある。 閑話休題: Benny Goodmanはユダヤ系だ。(〇〇manという名前はユダヤ系?)同じ被差別人種の黒人を起用した。Christian以外にLione...

おせち料理・おふくろの味

おせち料理をWikiると、  御節料理 (おせちりょうり)は、 節会 や 節句 に作られる 料理 。節日のうち最も重要なのが 正月 であることから、 正月料理 (しょうがつりょうり)を指すようになった 。単に おせち という。 歳神様 に捧げる 供物 としての料理が「おせち」。「節目の日のための供物」という意味から「御節供(おせちく、おせつく)」と呼ばれたのが語源 と。 しからば、節句とは、 古代 中国 の 陰陽五行説 を由来として日本に定着した 暦 。伝統的な 年中行事 を行う季節の節目(ふしめ)となる 日 である。 節供 (せっく)、古くは 節日 (せちにち)とも言われる。 この日には、日本の宮廷において 節会 (せちえ)と呼ばれる宴会が開かれた。年間にわたり様々な節句が存在しており、そのうちの5つを 江戸幕府 が公的な行事・ 祝日 として定めた。それが 人日 、 上巳 、 端午 、 七夕 、 重陽 の五節句である と。 1月7日の人日(じんじつ)以外は3月3日、5月5日、7月7日、9月9日だ。1月1日の「元日」は、年の始まりという別格の扱いなので、「五節句」には入らない。 >>1月7日は七草がゆ、3月3日は菱餅、白酒・・・節会で飲食されるものは全て「おせち料理」ということになる。 さて、今年も我が家のおせち料理を準備することにしよう。 買って来るもの:  かまぼこ、伊達巻、豆きんとん、(栗きんとん)、オードブル的なもの2,3種・・・12月31日の夕刻、スーパーで売れ残りを安くするのを待つか?(売り切れてしまうリスクはあるし、そもそもこんな安売りを今年もやるかどうかは分からない)・・・全部上さんの好みだ。かまぼこ、伊達巻は鈴廣だとかこだわりがある。 自作するもの:  黒豆、栗きんとん、酢蓮、蓮根のきんぴら、ごまめ、蓮根・たけのこ・にんじん・里芋の煮物または筑前煮、ゆず・蓮根入りつくね団子、大根と里芋の雑煮、御厨(みくりや=鶏とにんじんの汁)そば、パイナップル・ポートワインの寒天寄せ・・・ これらを、1日2,3種ずつ作ることにしよう 雑煮、そば、寒天寄せは、何十年も食い続けていた、おふくろの味だ。(雑煮のだしは、「あごだし」を使用。) 蓮根料理が多いのは毎年茨城の後輩から歳暮にくれるから。 栗きんとんは、さつまいもをくちなしの実を入れた煮汁で煮て作った「き...

今年一番印象深かったスポーツ選手は?

NHKの番組で「今年一番印象深かったスポーツ選手は?」と聞く。ほとんどの人が「大谷翔平」 と答える。思わず「バッカみたい!」とTVに向かって叫ぶ。この、「大谷さんを持ち上げましょう」という空気が大嫌いだ。上さんは「急に街角で聞かれても、とっさに他の人は思い浮かばないんじゃない?」と。 そこで、上さんに「確かにそうだけど、俺は悔しい。大谷以外で今年誰が印象深かったけ?」と聞くと 「石川祐希」と。「そりゃ誰だ?」と俺。 「バレーボールの選手」と上さん。「そんなヤツ知らない。他には?」と俺。 「そうそう、ほら、女子柔道の巴投げの・・・」と上さん。「そうだ、それがいい。ところで彼女の名前は?」「・・・」という会話。 調べたら角田夏実さんでした。確かに”分かっていても逃れられない巴投げ”は素晴らしかった。フランスとの団体戦では2階級くらい上の選手にも巴投げを決めていた。 それからボッチャの杉村。彼のことを忘れるとは・・・ 閑話休題: 今年の大谷に関して強いて印象深かったことを上げれば、プレーオフだかワールドシリーズで2塁への盗塁に失敗し、肩を怪我したことくらいだ。ポストシーズンでは盗塁失敗率100%に近かったんではないか?

姉の葬式

 姉が亡くなり、一昨日が通夜、昨日が葬儀であった。違和感・面白かったことを以下。 ①戒名に「寒」という文字が入っていた(戒名全部は覚えていない) 俺の知る限り、戒名って、いい意味を持つ文字を羅列したものが多い。「寒」という文字にはあまりいい意味はなさそうだ。姉は12月に生まれ、12月に死んだ。だから「寒」という戒名にはなじみのない文字を使ったのか? もっとも、この和尚に関する最大の違和感は、「お経が下手」ということだ。風邪気味で喉の調子が悪いのか、咳払いしてお経が止まる。プロなんだから、喉のケアはしっかりしておくべき。それからベンツに乗ってたのにも若干の違和感。なんでも、30万円以下のお布施は「少ないから受けとらない」と言って突っ返すとか・・・ ②斎場(焼き場)でのお骨の扱い方 ”焼きあがった”後(他になんと表現すればいいのかわからない)遺族が二人一組で箸を使って骨壺に入れるのは、なぜか?COPILOTによると「遺骨を大切に扱うという意味や、死者を尊重するためのシンボル的な行動です。また、箸を通して遺骨を受け渡すことで、故人の魂が安らかに旅立つことを願う意味も含まれています。」とある。 姉の場合、まず、遺族が二人一組になって箸で骨を拾い上げて靴壺に入れるが、その作業はワンサイクルだけで終わる。残った骨は係りのお兄さんが刷毛のような小さい箒のようなもので塵取りのようなものに入れて骨壺に入れる。 頭の部分は一番大切で最後と決まっているらしく、別にとってあってお兄さんが「これは喉仏」とかなんとか解説しながら骨壺に収納する。お兄さん、この時、骨を手袋もしてない素手で扱う。もちろん一人で。遺族が二人一組で箸を使ってやった作業は一体何だったの?最後に一番大切と思われる頭の骨をこんなぞんざいに扱って故人の魂が安らかに旅立つの? ③姉の娘(俺の姪)と話をしていたら、面白いことを言う。俺の母親(彼女にとっての祖母)の墓じまいのことを知っていて、「おばあちゃんは、あんなさみしい山の中から東京の真ん中に引っ越すんだね」と。実は俺は「人間死んだらハイ、おしまい。さようなら」で肉体は滅んでも魂が・・・などという考えはない。(だから上述の骨の拾い方も実はどうでもいいし、もっと言えば、自分が死んだら法律が許せば焼かなくてもいいし、仮に焼いたとしても骨壺に入れたり墓に入れる必要もないと考え...

姉が死んだ

 年賀状は年末ぎりぎりに出す。今年もそろそろ、と思ってどんな年賀状にするのか、検討を始めたところへ、姉の訃報だ。2,3年前に入院し、数週間前にそんなに長くない、と聞かされていたからびっくりはしない。9年前に母親が死んだが、やはり12月の中旬だったな、と思い出す。(病室はエアコンが聞いているだろうに、なぜか夏か冬に死ぬ人が多いように思う) 年賀状を印刷する前でよかった、と思うと同時に、今年中、それもなるべく早く欠礼葉書を出すのか、年が明けてから寒中見舞いにするか、悩む。 ええい、面倒だ、今日か明日中に欠礼はがきを出そう、と決める。文案はそうバリエーションがあるわけじゃあないし、何より肉筆で一言書き加える必要がないから作業は楽だ。 近くのコンビニに行って葉書を買う。店員に「普通の葉書ください」と言うが、時節柄、年賀葉書を出して来る。普通の葉書は44枚しかないとかで、別のコンビニで不足分を買い足す。 夫婦二人分で欠礼葉書60枚弱を印刷し終わったのが日付が変わった午前1時。そのままポストに入れる。今、日曜日だから月曜日の朝までポストの中身は回収されないらしいが。 月曜が通夜、火曜が葬式だから、上さんと泊りがけで行くことにする。 父親母親の兄弟はほとんど死に絶えて生き残ってるのは多分親父の妹(95歳とか)一人ではないか?もう俺たちの世代が死ぬ番だ。コロナの最中に従弟が死んだのが皮切りで、昨年別の一つ年下の従弟が死んだ。二人ともがんだ。姉はがんではないと思う。そう言えば死因を聞き忘れた。 姉は幸せな人生だったんだろうか?めったに口をきくこともなかったし、仮に話したとしても「幸せな人生だったかい?」なんてやり取りは絶対しないだろう。俺は自分の人生、結構幸せだったと思う。上さんのおかげだ。望むらくは上さんが死ぬのは俺が死んだあとにしてもらいたい。

女性を構造的に排除する日本型雇用 上野千鶴子さんが語る岩盤規制

朝日新聞デジタルで上野千鶴子女史にインタビュー。上野女史は  「経済学などの実証研究によって、ジェンダー平等企業の方が生産性が高く、より利益率が高いことがわかっています。どう考えても、日本企業が経済合理性で動いているとは思えません。研究も実証データも蓄積しているのに、企業の変化が遅いことが問題です」 と語る。 疑問: ①この研究の対象となった企業って、どこの国で何をどのようなやり方でやる企業だろうか?それは日本に普通にあるような企業なんだろうか?生産性が高い=利益率が高い=社員はハッピー なのだろうか?生産性・利益を上げるために非人間的な働き方になってはいないのか?少々生産性や利益を落としても社員がハッピーというケースはないのか? ②経済合理性=低コスト という事だろうか?給料は安くても会社が儲かれば社員はハッピーなのか? ③転職が多いのは経済合理性によいことなのか?あるいは転職が多いことを前提として経済合理性の高い就職・転職・スキルの上げ方・働き方ってどんなものか? ④どうして日本の 企業の変化は遅いのか?企業に全ての原因、責任があるのか?その原因・理由は何か?企業は従来、徴税や保険や年金の世話、事務処理といった、生産性を悪くし、経済合理性に反することをやってきた。これらは誰がどうやって行うのか?また失業に伴う社会不安・秩序の乱れの予防は誰の責任で行われるのか?相変わらず企業に押しつけるのか? 日本において会社は利益さえ出せばいいという存在ではなかった。(つまり資本主義的ではなく、むしろ社会主義的存在だった)利益とか株主なんて二の次三の次で本来政府・官僚がすべき仕事を肩代りしてきた。まず、そこをやめなさい、やめていい、と言ってあげ、会社に代わってそれらの仕事を誰がやるのか決めるのが先決だろう。 そうして初めて日本の企業は生産性や利益や経済合理性に目覚める。 俺はジェンダーなんて大して問題ではなく、戦後、日本の企業が本来政府・官僚がなすべき徴税、保険、年金、失業回避による社会不安・秩序の乱れ防止などをやって来たこと、そしていまだにそれを企業がきっぱりやめることができないでいることが問題だと思う。

福田恒存「反核運動の欺瞞」より

1982年の「諸君!」に掲載された福田恒存「反核運動の欺瞞」より抜粋したが、今年一番深く考えさせられた文章であった。自由、死生観、日本人論、、、以下抜粋 もし、世界中の人間が、わが平和憲法の前文を範とし、全政治家が申し合わせたように、核や軍備の全廃に踏み切ったら、それこそ一大事である、それは 人間廃業 *註 と全く同じことだからだ。何でも言うことを聞く人間ばかりになったら、つまり、この世に悪人がいなくなったら、何と無気味なことだろう。それは善人もいない世界を意味するからだ。 *註 廃業=業の否定。業を否定し尽くしたら人間は窒息する。 「お前は神様に死に時を借りているのだぞ」 「まだ返す時ではない、期限が来ないうちに返すのは真っ平ごめんだ。なんだって慌てて返す必要があるのだい。向こうで催促もしないのに?」 とかく「一億一心、火の玉」になりがちな日本人は、核の廃絶と言えば、どんな人間も犬猫同様、一様に署名するはずだと考える。たとえそれがどんなに善いことであり、簡単なことであると考えても、犬猫を相手にするようにそれを強いてはいけない。もし善いことなら、それを強いてもいいと考えるようになったら、それこそ 善も悪もない無気味な世界となり、人間の精神は窒息する。>>WOKEで窒息。 一度発明されたものは、人間は必ず使う、が、それでは人類は滅亡しない バートランド・ラッセルなど、1947,8年、まだソ連が原爆製造に着手する前には、アメリカ側からソ連に戦争を仕掛け、相手側を完全に潰してしまえと言ったものだ。彼らの言う平和とはそんなものなのだ。それは形を変えた戦争のことであり、自分たちの頭上に核が爆発することなしに敵に完勝できさえすれば、平和の必要は全くなく、核戦争大歓迎なのである。 事実そうでもなければ、一日一日をどうして過ごしてよいか、私には見当もつかぬ。もし核が全人類を破滅させると本当に考えているなら、どうして三度三度の飯が喉を通るのだろうか、どうして人と会って核廃絶の話もせず、笑顔で別れられるのだろうか? >>平和が自己目的化する。要は平和でなく、自分が枕を高くして寝られればいい。そして枕を高くして寝ている多くの日本人が平和を自己目的化する。 本土決戦になった方がよかったのかも知れぬ。「所詮は人間さ、死ぬに決まっているただの人間さ」ということになるからである。核を廃絶して、通...

とうとうナベツネが死んだ

 ナベツネこと読売新聞・代表取締役主筆・渡邊恒雄がようやく死んだ。享年98。俺は、10年くらい前に彼を見たことがある。そのときすでに足が不自由で車の乗り降りにも苦労していた。「なんでこんなのをトップに据えてるの?恥ずかしくないの?」と思った。この時からナベツネと創価学会・池田大作はどうせ死ぬまで辞めない、それなら早く死ぬべきだ、と思い、二人の訃報を待っていた。 読売グループは老人好きだ。長嶋茂雄も終身名誉監督だ。つまり死ぬまで辞めさせない。ナベツネも同様で、「終身」と言わないだけで、結局98歳で死ぬまで代表取締役って、絶対おかしい。過去にどんな実績があろうが、98歳の代表取締役って・・・10年前の様子をみてもまともな判断力があるとは思えなかった。そういうのを死ぬまで大事大事にする。 長嶋茂雄だって若い時からその判断能力には疑問符がついていたが、脳溢血かなんかでぶっ倒れた後は、もう組織の中やトップに据えることはできないと考えるべきだろう。 ナベツネにしても長嶋にしても組織の外に置いて、「功績大だから一生面倒見ます」と金品を与え、面倒見るのは分かる。これと組織の中での地位を与えるのは全く違う。もし、「二人ともお飾りで実質的には何のパワーもない」と言うなら、ややこしい役職を与える必要はない。万が一、長嶋はジャイアンツの、ナベツネは読売新聞の運営に何らかの力があるなら、ものすごく危ない。ジャイアンツも読売もとても信頼できない。読売の株主から文句や疑問は出なかったんだろうか?俺が読売新聞の購読をやめたのもここに一因がある。

上さんが予約を間違えて・・・

 ホットペッパーグルメの1000円分のポイントが今月末で期限切れとかで、ポイント消費のため外食することにした。今まで2回行っておいしかったイタリアンを上さんが予約した。今日その店に行ったところ、予約なんかないと言われる。上さん慌ててホットペッパーグルメからの予約メールをチェックしたら、なんと別の店を予約していた。 謝ってその店を飛び出し、予約した店に電話して「15分ほど遅れます」と平謝りに謝ってその店に急行。 その店で無事ポイントを使えた。このレストラン、メニューの半分はパスタ、半分は洋食だ。ワタリガニのクリームソース・スパゲッティとハンバーグを頼む。味の方は「可もなし不可もなし」だったが、驚いたのは店の人の察する力だ。 ①食器が入ったバスケットに箸が一膳ある。ミニ・サラダが出てきた。二人とも箸で食べようとして一膳しかない箸を見て顔を見合わす。そしたらウェイトレスのおばさんが箸をもう一膳持ってきてくれた。 ②壁に誰かのサインが飾ってあるが読めない。上さんと「誰のサイン?」とささやき合っていたら、コックのお兄さんが席にきて「五十嵐亮太選手のサインです。ヤクルトファンなもんで」と言う。 俺たちが入店したとき、近くの大学の生徒と思しき男の子が4人、じじいが1人、二人連れのばばあがいた。じじいとばばあたちは出て行き、入れ替わりにばばあが二人入って来た。どうもご近所さんが多そうだ。帰り際、店を出たところで「冬至ですからお風呂にでも入れてください」とおばさんがゆずをくれた。「うちではきっと食べますよ」と俺。 多分コックの兄さんとウェイトレスのおばさんは親子ではないか?こういう、ご近所さんという小さな世界で生きるレストランもありだ。

色恋営業禁止?

 ホストクラブでの「色恋営業」が禁止されるとか・・・全く理解不能。色恋営業があるから、金を持って女どもがホストクラブに行くに決まっている。色恋営業ではなく、ホストクラブ自体を禁止すべきだろう。ホステスの色恋営業を求めて男どもが通うクラブ、キャバレーも同じ。こっちも禁止すべきだが何故かこっちはOKだ。 ホストクラブで男に貢ぐ女は守ろう、クラブ・キャバレーで女に貢ぐ男は守らなくて良い、というのは差別だ。男女差別反対論者は大いに反対すべきだ。 「クラブはあってよい、”色恋営業”はダメ」というのは全く無粋で馬鹿野郎。これが正式に禁じられるようになれば、「色恋営業」の様子を盗撮してSNSで拡散する輩が続出するかな? これって芸人(例えば松本人志、香川照之・・・)にモラルを求めるのと同根だ。なぜホスト・ホステスは色仕掛けで騙し、芸人は色恋に分別がないという何十年か前の常識を捨てるのか?全く分からない。

久しぶりに夢を見た

一人で 鎌倉の鶴岡八幡宮に行く。娘が友達と一緒に来ていて、ばったり出会う。夕方そこでコンサートがあって、それ目当てだとか。 夕方になったので俺は一人で帰る。娘たちと別れる際、俺が「さよなら」と言うと友達たちは「さよなら」と言うが娘は俺を無視する。 帰り道、鳥居をくぐった先が階段になっている。その階段が石でできているのだが、ものすごく大きな石で階段の高さが60~70cmあって、降りるのに苦労する。 その後、両側に屋台のような店が並んだ薄暗くて狭い道を歩く・・・ここで目覚めた。 ここ何日かよく寝られる。夢を見るのも、そのせいではないか?

六甲バターって・・・

MX TVの株番組を見る。昨日、アメリカの株価が3%近く下落したので日本株にどのくらい影響するかが気になる。日本株は1%くらいしか下がってないので安心。これから株が大幅下落したら来年のNISA枠で買う、というシナリオは有り得るなあ、などと考える。 番組で株価の値上がりや値下がりのランキングを紹介する。「六甲バター」株が大幅に値上がりし、ランキング入りしている。上さんが「乳製品の優待があるかも」と言うから調べてみると、一株1400円くらいで1000株(1,400,000円!)で、たったの3000円相当の優待だ。配当利回りも1%台で株主に媚を売りがちな最近の株主還元の風潮に真正面から逆らっている。ある意味反骨精神に満ちた、面白い会社だが、俺の投資方針の対象から一番遠い会社である。そもそも、スーパーで安売りされる六甲ベビーチーズはうまくない。シュレッドチーズもあまりうまかったという記憶はない。その意味でも投資対象外だ。 IR BANKで大株主をチェックすると、去年は六甲バター労働組合が筆頭株主で三菱UFJが2位。今年は三菱UFJが筆頭でなぜか三井住友が2位。3位が労組。古い安定株主体制だ。株価はコロナ前1300円近辺だったものがコロナのおかげで家での飲食が増え、一時1900円まで上げたが、コロナ終息後下げている。株主・株価からみてもゾンビ企業に近い。ハイエナファンドに狙われる可能性もあるが、三菱さん、三井住友さんに守ってもらおうということか? Yahooファイナンスで企業情報を見ると販売の割合は チーズ96、ナッツ1、チョコレート2、他1%と・・・つまり社名にあるバターは売っていない。「ホントかよ?」とCopilot様に 「六甲バターはバター売ってない?」と聞く。 「六甲バターは、現在バターを販売していないようです。六甲バターは、かつて有名なバターのブランドでしたが、現在は市場から姿を消しています。」というお答え。 看板に偽りあり!

エネルギー基本計画

朝日新聞デジタルに以下:   中長期のエネルギー政策を示す「エネルギー基本計画」(エネ基)の改定作業が大詰めを迎えています。政府は温暖化対策のため、二酸化炭素の排出量が少ない原発を推進させたい考えです。事故のリスクがくすぶるなか、原発回帰にかじを切ることに問題はないのでしょうか。エネルギー技術と社会の関係に詳しい寿楽浩太・東京電機大教授に話を聞きました。 >>その後のこの 記事の続きにある 教授のご意見を読んでも、議論 の前提についてのご意見・アイデアは出てこない。議論の前提って「将来、日本においてトータルでどのくらいの量の電力が必要になるのか?」つまり、「日本は将来どんな産業で飯を食うのか?そしてその産業のためにはどのくらいの人口と電気が必要か?」だ。 もっともエネルギー専門家に「将来日本で何人の人が何をやっているか?」を語らせるのは無理だが・・・ 例えば俺の妄想のように江戸時代の鎖国よろしく、農業中心で 3,4千万人の人口を養う、というのが日本の将来なのか?それとも電気を食うAIとかアニメなんかを中心としたソフト産業で2千万の人口を養うのか?はたまた外国人労働者を何千万人も入れて時代遅れだけれどやる人がいない産業で残存者利益を稼いで1億人を食わせるのか? こういった前提無しにいきなり「原発ありきでは・・・」から語るのは議論ではない。単なる無責任な批評・非難だ。 必要な総電力量とその根拠をはっきりさせないまま「電気をどう作る?」っていかにも日本人らしい進め方だ。こういうのを「議論」というからおかしなことになる。こういうのは「議論」ではない。ただの空言、「ごっこ」だ。日本で一番大事な”議論”がなされるべき国会では多分、野党の皆さんが与党に「原発ありきではおかしい」などとパフォーマンスする”議論”が展開されるのだろう。理屈に基づく議論でなく義理と人情と因習と受け狙いによる祭りごと、つまり民主主義でないものを民主主義と言い、軍隊を防衛専用の自衛隊だから合憲、と言いくるめるのは日本人の得意技・病気だ。アメリカだろうがイギリスだろうが中国だろうが日本流の「 議論」や「民主主義」や「国防」は存在しない。

西田税

2・26事件の時、若手将校の「兄貴分」であり、また、北一輝の手足として動いた西田税について。  1901年米子に生まれる。 1914年米子中学入学 1915年広島・陸軍幼年学校入学(19期生、50名) 1918年卒業→中央幼年学校入学(19期生・同期250名の中に秩父宮) 1920年卒業→北朝鮮・羅南の騎兵第27連隊、第一中隊に配属(騎兵上等兵)→同年陸士本科生(第34期生、同期336名)この頃 立正安国論を 愛誦する。 1922年北一輝と出会う。秩父宮に大正維新を説く。陸士本科卒業→羅南の騎兵第27連隊騎兵少尉。初年兵教育係 1924年広島騎兵第5連隊に転任 1925年陸軍を辞め、上京、社会教育研究所講師(大川周明、安岡正篤ら同僚) 1926年結婚 1927年宮内省事件、十五銀行事件、朴烈文子怪写真事件などのスキャンダルで北一輝と 怪文書戦術でカネを稼ぐ 1932年5・15事件のとき、陸軍の参加に反対したため、内輪もめとなり血盟団・川崎清光に撃たれるが、一命をとりとめる。 1935年皇道派の相沢中佐が統制派の永田少将を暗殺する前日、相沢を自宅に泊めた 1936年2・26事件では北一輝とともに決起尚早論だったが、止めることはできなかった。 >> 石原莞爾、北一輝、西田税に共通していているのは「立正安国論」だ。一回読んでみよう。 財閥や企業が恐喝されてカネを払ったのは共産主義よりは国粋主義の方がまし、という判断があったという説がある。イギリス・チャーチルはナチより共産主義の方がまし、とソ連をけしかけてドイツと戦わせた。(ソ連が疲れ果ててナチに勝ったとたん今度はソ連が敵、となった・・・アングロサクソンの厭らしさ、醜さだ) 豊田穣さんの意見に従い、出身地をチェック。 2・26事件首謀者の出身地  日本海側 野中四郎:岡山 香田清貞: 佐賀 安藤輝三: 石川 河野寿: 長崎 栗原安秀: 島根 村中孝次:北海道 石部浅一: 山口 北一輝: 新潟 西田税: 島根 陸軍士官学校卒業者数: 1900年頃急増したのは山縣有朋の日露戦争シフトだ。 1920年代は軍縮で大幅減員。1930年代は大幅増で、1940年には史上最多の1798人に。 軍縮の反動で恐慌を尻目に政争に明け暮れ、カネ稼ぎに精出したエスタブリッシュメントに代わって陸軍が日本を乗っ取った。 第1期(1890年卒)1...

手玉と槍玉と鉄砲玉

 槍玉に挙げるとは言うが鉄砲玉に挙げるとは言わない。なぜだ?と調べる。 ”語源由来辞典”によると 槍玉:槍を手玉のように自在に扱う 槍玉に挙げる:人を槍の穂先で突き上げ、思いのままに扱うというのが原意で、転じて大勢の中から選び出して攻める意味となった。 槍玉に上がる:大勢の中から犠牲の対象となる 手玉:小さな布袋に小豆などを入れたもの=お手玉 手玉に取る:人を自分の思い通りに動かす、翻弄する 鉄砲玉はWkipediaで: 一度行ったきりで戻ってこない人間のこと。転じて、そのような役割を果たす者。 槍玉に挙げるとは、多くの手玉(候補)の中から、一つ選んで槍の穂先で刺して拾い上げ、自在に”お手玉”する という事だろう。 鉄砲玉はお手玉には無関係だ。鉄砲から飛び出す弾丸のことだ。

気分上々

 今朝、健康診断に行った。 毎月通ってる内科医のところで3月か4月に一度、血液検査するが、血液検査と健康診断をバラバラにやると、費用がよけいにかかる。上さんの入れ知恵で「そろそろ血液検査だな」と読んでその月に健康診断を予約する。 また正月で喰い過ぎで肥満して数値が悪化するから、1月は健康診断を避ける。 さて、医者に行くとまず、「すぐ採尿可能か?」と聞かれる。尿意無し。 「しまった、朝飯も食わないついでに水も飲まなかった」と気づいて「後で」と言う。 そこで身長、体重から。 身長は3年前173.5cm、2年前174.6cm、去年174cmだった。最高176cmだった身長が3年前に2.5cm縮んだのにショックを受けた。原因は肩甲骨及び股関節が固くなり、かかととケツと背中を伸長計にくっつけると、頭が前におじぎするからだ。3年前、一念発起してかかととケツと背中と頭を一直線に垂直に立てる練習をして翌年は1.1cm伸ばした。今年、ケツと背中と頭を一直線にするコツを会得した。それは腹を精一杯、へっこませることだ。すると腹筋の具合か、一直線になる。今年は174.4cmに。 思わず看護婦に「背が伸びた」と言うと「成長期?」と返ってくる。 体重計は乗っても数字が出ない。「電池切れじゃない?」と俺。「そうかなあ」と看護婦。電池を取り替えたら計れるように。目標69KGに対し、68.3KG。ますます嬉しくなる。 次はレントゲン。看護婦には撮影の資格がないらしい。看護婦が医者を呼ぶ、医者が「はい、息を吸って~」と声をかける。それが終わると医者は診察に戻る。医者も行ったり来たり忙しい。 次はへそ回りを計って心電図。計り終えると 「吸盤のあとが胸につきますけど、すぐ消えますから」と看護婦。 「吸盤で吸うって体にいいんだよね。」と俺。 「それじゃあ、心電図取りながら肩にも吸盤つけるようにしますか?肩こりが治るかも。」と看護婦。 採血で健康診断は終り。採決の前に水を一杯もらう。 毎月の検診。さて、血圧だ。最高128でクリア。 気分は上々に。 最後に支払い。「1410円になりま~す。」と言われ、俺は「1510円がいいか?1410円ちょうどがいいか?」と聞く。「百円玉がないから1410円で」と言われ、俺は「次回、百円玉9個もってくるから千円と両替してくれない?」と軽口。 閑話休題: 問診表に男か女か...

『女芸人No.1決定戦 THE W』

 Wikkipediaに以下: 『 女芸人No.1決定戦 THE W 』(おんなげいにんナンバーワンけっていせん ザ・ダブリュー)は、 吉本興業 と 日本テレビ が主催・運営する 日本 のお笑いコンテスト。 >>今年、番組をチラ見したが、全くつまらない。勝ち抜き戦形式だが、面白くない方が勝ち進む。上さんとすぐ見るのをやめた。 ここ数年、日本テレビとフジテレビがやることは本当につまらない。さすがの吉本も日テレの”つまらないパワー” に負けている。TVを見ていて「つまんねえな」と思ってチャンネルを確認するとかならず日テレかフジテレビだ。 今年の勝者は「にぼしいわし」というコンビだが、これがフジテレビ「ワイドナショー」に出てネタを披露する。本当に、心の底から、つくづく、つまらない。これを見たワイドナショー出演者が絶賛する。上さんに「こういうのを見せられて絶賛する奴しかTVに出れないんだ」と言う。 俺たち夫婦のお笑いセンスが古くなってついていけていないのかも知れないが、こんなのについて行くことは断固すべきでない。

嗚呼、クロネコヤマト

週刊現代に以下:   11月5日、日本の物流業界に衝撃的なニュースが駆け巡った。宅配大手のヤマトホールディングス(HD)が、今年度の上期の連結決算において、営業損益が150億円の赤字*に転落したと発表したのだ。(略) 昨年6月、トラック運転手不足が懸念される「2024年問題」を見据えて、長年ライバル関係にあった日本郵政との協業を発表。それに伴い、ポスト投函サービスの「クロネコDM便」を2024年1月末で終了し、代わりに「クロネコゆうメール」としてヤマト運輸が荷物の集荷を行ない、日本郵便が配達するという分業制が敷かれたのだ。 そこでヤマトは、これまで「クロネコDM便」に携わってきた、およそ2万5000人の個人事業主の雇用契約を終了すると発表。この事実上のリストラ通告に、当事者やその支援にあたる労働組合など100人近くがヤマト運輸の本社前に集まり、撤回を求めて声をあげたが、この決定が覆ることはなかった。 「以前までの早朝仕分けはパートさんがほとんどだったので、ある程度の信頼関係ができていて『トラックの左奥の扉を開けたらこの荷物が出てくるようにしといて』とか『午前中指定に荷物は手前に配置して』など、積み込みのレイアウトを注文できました。 それがスキマバイトのスタッフに入れ替わるようになってからは、初めて会う人ばかりなので気軽にコミュニケーションも取れないし、単発バイトなので『次からはこういう配置にしてね』なんて指示も飛ばせません。以前は営業所メンバーで飲み会を開くと、仕分けのパートさんも交えてみんなで飲んだりしましたが、今はそういう機会もなくなりました」 早朝仕分けがパートさんからスキマバイトに切り替わってから盗難事案が発生するようになったので、同僚たちは『絶対にパクってるのスキマバイトの連中だろ』と疑いの目を向けられてますよ」 * 150億の赤字は中間決算。通期では100億円の黒字と発表。 >>宅急便を始めた小倉昌男はヤマト運輸をいじめ、邪魔した郵政省、運輸省と戦って勝った。ヤマト運輸のビジネスモデルに追随する多くの会社が現れ、とうとう郵便局もユーパックを始めた。小倉さんは俺の尊敬する経営者だ。お役所と戦おうという経営者がそもそも珍しい。そして役所に完ぺきに勝った。 その小倉さんは1995年に退任し、2005年死亡する。それからヤマト運輸はおかしくなったようだ。...

放送大学・高橋和夫先生「核」を語る

 放送大学「世界の中の日本外交」という番組を見る。第11回では俺の敬愛する高橋和夫さんが講師を務め、核について語る。 番組中、ICAN(核兵器廃絶活動を行っている団体)の川崎哲にインタビューする。高橋先生、皮肉っぽく「ICANの活動は前進しているという感覚を持っているんですか?」と質問する。川崎氏はこの種の運動家に典型的に見られる反応で「最大の成果は核兵器禁止条約だ、『やればできる』と思う」と。高橋さん、突っ込んで「日本政府は条約を批准していないのですが・・・」と畳みかける。川崎氏は「核兵器禁止条約ができて核兵器を持ってる国はあわてている。残念なのは被爆国の日本がまだ入っていない事で、核の傘なんていう日本政府の考え方は古い」と評論。更に「軍備増強している近隣諸国から日本を守るにはどうすべきか?」と聞くと川崎氏の答えは「核兵器はダメだが非核兵器ならいい」・・・。これ以上高橋先生は突っ込まない。ICANなど、話しするだけ無駄だ、と聴講生に理解させたいとお考えになったのではないか? その後、被爆者のおばあさん(近藤紘子)にインタビューを流す。彼女は母親のおなかにいるときに被爆した。被爆者の後遺症を見て、彼女は原爆を落としたエノラゲイ(の搭乗員)を憎み、仕返しをしようと決意した。後年アメリカでエノラゲイの副操縦士だった男を見て「あなたたちが原爆を落としさえしなければよかったのに」と思ったが、彼が「広島が消えてしまった。何という事をしたんだろう」と涙ながらに語っているのを見て「彼も同じ人間だ、と思い、『自分だけが正しく、原爆を落としたアメリカ人は悪い』と思い込んでいたことは間違っていた。憎むべきは戦争」と。 高橋さんもアメリカの子供から「日本はアメリカから核兵器というひどいものを使われたのに、何故アメリカと仲良くしてるの?」という質問をされ、その時も答えられなかったし、今もその答えを探していると。そんなアメリカに守ってもらうって・・・とも。 また、「核兵器のもたらす非人間的な被害を被爆者が語ることは原爆保有国の指導者にその使用を躊躇させる効果がある」とも。 高橋先生はICANのWokeismより、被爆者の正直な気持ちの方に好感を持っていることは確かだろう。 番組最後に”What a wonderful world”のピアノ演奏を流すのもいい。高橋さんに「この曲でLou...

民主主義万歳!

 朝日新聞デジタルに「 山口真一のメディア私評」として 「フェイク情報に脆弱な民主主義 万能薬なく、幅広い対策を」という記事が。これは「民主主義が大切だ」「民主主義は守られるべきだ」という前提で書かれていて、フェイク情報は健全な選挙を阻害するとか・・・。バカも利口も平等に一票なんていうおかしな選挙なるものに支えられた民主主義は、かつては衆愚に陥ると言われていた。今や民主主義はSNSやAIをうまく使いこなすヤツに操られる。民主主義なんてそんなものだろう、守ろうなんてするほど価値があるのか?当てになるのか?人間を幸せにするのか?民主主義を自己目的化するのは危険でないか? 当てにならないものを真剣に当てにする(あるいは当てにするふりをする)って、昔の天皇制だ。天皇なんて当てにならないと分かっていて一方で最後の責任は天皇が・・・と無責任なことを繰り返して日本は破滅した。 自由も民主主義もオワコンなんだから、守るんじゃなくてそれに代わる「人間を幸福にしてくれるモノ」を探すべきではないか? (社説)「3党減税合意 政策論置き去りの野合」も素晴らしい。 政権維持になりふり構わぬ自民・公明両党と、「成果」をアピールしたい国民民主党の野合と言わざるをえない・・・だって。 バカも利口も平等に一票なんていうおかしな選挙なるもので選ばれたセンセイ方がお決めになることだ。野合をやめさせたければ選挙をやめ、民主主義をやめりゃあいいのではないか? 天皇陛下万歳!民主主義万歳!金正日万歳(キムジョンイル マンセー)!談志師匠の叫びたい気持ちもよく分かる。 閑話休題: 政治資金規正法を巡る国会論議の記事も面白い。 立憲の企業・団体献金の禁止法案が「政治団体を除く」となっている点を「抜け穴」だと指摘された立憲の大串氏は「個人の自由な発意と思想信条で政治団体を形成し、献金することは政治活動の自由の発露だ」と反論した・・・とある。 会社ぐるみで「 個人の自由な発意と思想信条で 政治団体を作った」ことにして献金させても組合と同じではないのか?あるいは一定の役職以上の社員の給料に献金用の金を上乗せする・・・ イーロンマスクは個人の自由な発意と思想信条でトランプに大金を賭けたと言えるのか? アメリカ流に発意も思想信条も関係ねえ「透明ならいいじゃん。」という訳にはいかないのか?どうしてここだけアメリカ様を...

豊田穣「最後の元老 西園寺公望」下巻

 「最後の元老 西園寺公望」下巻では、5・15,2・26から三国同盟までが描かれる。この頃の西園寺の口癖は「一体、どこへこの国を持ってゆくんだか・・・みんな何を考えているんだか」だった。そして「陸軍がこんなふうに勢力をふるっていては何ともしようがない」と言って死んでゆく。 その陸軍も下剋上で陸軍大臣、参謀長、大将が下の者をコントロールできない。陸軍大臣や参謀長や大将は、「ま、いいか。最後は天皇陛下に尻拭いしてもらおう。」と無責任だった。陸軍の若手は片一方では「天皇なんて君側の奸にあやつられているたわけもの」と思い、片一方では上官を見習って「最後に尻拭いするのは天皇」と思っていた。この”たわけものに尻拭いしてもらおう”という矛盾が陸軍の無責任な軽挙妄動を生み出した。 陸軍の若手が昭和維新などと言って行う軽挙妄動を見て、政治にも将来にも絶望していた国民の多くは是とし喜び、政治家・官僚は恐怖して沈黙し、右翼ははやしたてた。結果、日本は陸軍の支配する国になってしまった。 1930年代の陸軍大臣や大将は明治維新後の生まれで天皇はすでに雲の上の人だった。元老と言われる人たちは明治天皇をいわば「同じ釜の飯を食った仲間」と考えた。だから建前上「雲の上の人」と扱ったが、「最後に尻拭いしてもらうほど頼りがいはない」とも思っていた。だから、無責任な軽挙妄動も慎んだ。 明治生まれで1930年代大臣や大将になった陸軍軍人(二代目)は、最後に尻拭いしてもらう天皇を必要とし、崇め立てた。不幸なことに1920年代、世界的な軍縮の動きがあり、軍は不人気となり、新入軍人の質は落ちた。彼ら(三代目)は二代目から見たら貴重な後継者であり、甘えらええ、おだてられて下剋上を起こした。 豊田穣は大東亜戦争に負けたことをカタストロフィーと称した。1930年代の日本は ・天皇と陸軍は反目し合い、その陸軍も長州閥と反長州で反目し合っていた。(東条と石原も反目しあっていて、それを隠そうとしなかった) ・政党政治は足の引っ張り合いに陥り、メディアもこれを煽った。 ・経済は壊滅し、国民・若い軍人は絶望していた ・帝国主義の先輩国を見習って中国にちょっかいを出したが先輩国(米英)に睨まれ、国連    脱退に追い込まれ、孤立した。 日本は八方塞がりだったにも関わらず、派閥争いや権力闘争にあけくれ、1940年死んだ西園寺...

エマニュエル・トッド @ 文春オンライン

以下、トッドさんのご意見。 >> は俺の意見。   イギリスの保守党の転落や、アメリカのトランプと老いぼれたバイデンの常軌を逸した対立もまた、 自由民主主義国家の解体 によって引き起こされた内部の負のダイナミズムから生じたものである。フランスのメディアの取材では何度も述べてきたが、西洋の敗北は、ロシアの勝利を意味するわけではない。それは、宗教面、教育面、産業面、道徳面における西洋自身の崩壊プロセスの帰結なのだ。 >>民主主義=賢かろうがバカだろうが、貧しかろうが金持ちだろうが平等に一票を持つ・・・自由がはびこると、勝った者がバカや貧乏人を騙し、金を使って権力を持ち、ますます金を持つようになって・・・という循環に入る。トランプがイーロンマスクと組んで”民主的に”再選されたことがそれを証明した。 日本は、ドイツ以上に2つ目の「西洋」、つまり「自由主義の伝統は持たないが近代的な西洋」に属している。しかし日本もまた危機に直面している。この点に関しては同様のことがロシアにも中国にも言えるが、非常に低い出生率がそれを示している。日本はドイツと同じく、 NATOが崩壊することでアメリカの支配下から解放されるだろう 。しかし日本はそれによって、韓国とともに、中国と独力で向き合わなければならなくなる。 >>NATO=アメリカに守ってもらえると信じてアメリカに隷属すること。日米安保も同じ。日本としては、自分から解放や独立を言い出すのでなく、準備して待っておくということか 西洋は、ロシアに制裁を科すことで、世界の大半から拒絶されていること、非効率的で残忍な「新自由主義的(ネオリベラリズム)資本主義」や、進歩的というよりも非現実的な「社会的価値観」によって、自らがもはや「その他の世界」を夢見させる存在ではなくなったことに気がついた。中国だけではなく、インド、イラン、サウジアラビア、アフリカも、結局はロシアの「保守主義」、そして「国民国家の主権」というロシア的な考え方(もちろんそれは、ロシアの歴史の一部と考えられているウクライナに適用されるわけではない)をより好むようになったのだ。  この戦争において、「多極的な世界」というロシアのビジョンは、西洋が中心となる「均一な世界」というビジョンと対立している。西洋モデルの政治的観点からすると、均質的であるべき世界──リベラル、資本主義、LG...