姉が死んだ
年賀状は年末ぎりぎりに出す。今年もそろそろ、と思ってどんな年賀状にするのか、検討を始めたところへ、姉の訃報だ。2,3年前に入院し、数週間前にそんなに長くない、と聞かされていたからびっくりはしない。9年前に母親が死んだが、やはり12月の中旬だったな、と思い出す。(病室はエアコンが聞いているだろうに、なぜか夏か冬に死ぬ人が多いように思う)
年賀状を印刷する前でよかった、と思うと同時に、今年中、それもなるべく早く欠礼葉書を出すのか、年が明けてから寒中見舞いにするか、悩む。
ええい、面倒だ、今日か明日中に欠礼はがきを出そう、と決める。文案はそうバリエーションがあるわけじゃあないし、何より肉筆で一言書き加える必要がないから作業は楽だ。
近くのコンビニに行って葉書を買う。店員に「普通の葉書ください」と言うが、時節柄、年賀葉書を出して来る。普通の葉書は44枚しかないとかで、別のコンビニで不足分を買い足す。
夫婦二人分で欠礼葉書60枚弱を印刷し終わったのが日付が変わった午前1時。そのままポストに入れる。今、日曜日だから月曜日の朝までポストの中身は回収されないらしいが。
月曜が通夜、火曜が葬式だから、上さんと泊りがけで行くことにする。
父親母親の兄弟はほとんど死に絶えて生き残ってるのは多分親父の妹(95歳とか)一人ではないか?もう俺たちの世代が死ぬ番だ。コロナの最中に従弟が死んだのが皮切りで、昨年別の一つ年下の従弟が死んだ。二人ともがんだ。姉はがんではないと思う。そう言えば死因を聞き忘れた。
姉は幸せな人生だったんだろうか?めったに口をきくこともなかったし、仮に話したとしても「幸せな人生だったかい?」なんてやり取りは絶対しないだろう。俺は自分の人生、結構幸せだったと思う。上さんのおかげだ。望むらくは上さんが死ぬのは俺が死んだあとにしてもらいたい。
コメント
コメントを投稿