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5月, 2023の投稿を表示しています

最近の若者論

 1930年代に515事件や226事件を起こした若者(青年将校)たちは、自分たちの故郷の農民が苦しんでいるのに、政争や金儲けに血道を上げる政治家、財閥を憎んで、つまり国を憂いてテロを行った。1960年代の学生運動も労働者やプロレタリアートを苦しめる資本主義を打倒するのが目的だった。これも自分自身のためというより公共のためであった。俺たちの世代、1970年代の若者は、学生運動の挫折・失敗を目の当たりにして「シラケて」いた。無気力だった。しかしまだ、世話好きな親や先輩や上司などとのしがらみ、つながりは残っていた。クラブ活動その他で長時間拘束されていると、あまり余分なことは考えないでいられたし、友人や先輩後輩がいて孤独を感じることもなかったように思う。しかし、長時間集中したり拘束されたりするものがない連中の中には統一教会などの宗教に入った者もいた。これはある意味当然で、時間があれば余計なことを考える。考えれば大体マイナスの方向、悪い方向に陥るからそこから這い出すのに宗教を頼るということはあり得る。(実際、俺の結構仲の良かった友人が浪人している間に統一教会に入って「勝共」などという文字が躍っている本を渡されたりした。)統一教会やオウム真理教などの宗教も入信するきっかけは自分自身の個人的悩みであり、それが入信後、様々な社会的・政治的な活動に引き込まれて行ったということだろう。つまり、1970年代~1980年代の若者は徒党を組んで国や体制を変えようということはしなかった。一方でまだ個人がバラバラに分解されてもおらず、ある程度の他人とのかかわりも残っていた。 2000年以降、個人がどんどんバラバラになっている。「自己責任」という考え・言葉と一緒になって。自己責任って非正規雇用の拡大と軌を一にしている印象だ。そして自由とセットになっている。(非正規雇用労働者でいるのもその人の自由?)これが小泉売国奴政権の残した最大の汚点かも知れない。自由とセットになるべきは、自由競争に負けた人を救うためのセーフティーネットや敗者復活のチャンスだ。自由に不慣れな日本人はここが弱い。ここに統一教会その他の新興宗教がつけ入るスキが。 また2010年以降、SNSが「飯のタネ」になって、有名YouTuberその他のインフルエンサーと呼ばれる人が憧れの対象となった。インフルエンサーになれば、金銭欲も承...

若い会社員のワンルームマンション投資

 年収5百万円の若い会社員が2千万円以上借金して投資用ワンルームマンションを買うという話題がNHKニュースで取り上げられていた。俺たち夫婦の一致した意見は「やめとけ」だ。俺は、住宅の価格が最近値上がりしている理由が全く分からない。日本は人口が減っていく。必ず住宅は余る。つまり必ず値下がりする。こんなに分り切った理屈はない。 バブルのバカ騒ぎを思い出す。日本人は土地でも絵でも株でも「値上がりしている」という理由で買いあさった。(アメリカ人もサブプライムローンで全く同じことをした)「値上がりするから」でなく、自分なりに所有する意味が見いだせれば買えばよい。(例えばいつも見ていたい美しい絵だとか、応援したい会社の株・高配当の株だとか・・・)土地や住居を投資目的で買うのは間違いだ。土地や住居は自分で住むためだけに買えばよい。一番馬鹿なのは投機目的で仮需要が盛り上がり値が上がると、永遠に値上がりするとでも勘違いするのか、借金までして住みもしないのに買うことだ。損得の問題でなく、土地は投資目的で売買されるべきではない、ということだ。(司馬遼太郎さんが土地バブルを見て土地の国有化を論じたことを思い出す) 銀行が金の貸し先がなくて、陰で煽っているのだろう。金持ちが投資目的でマンションを買うのはまだいい。他に金の使い道が見当たらないのだろうし、少々損してもいいだろう。金持ちの投資の真似をし、銀行に煽られて大して金もない素人が手を出すもんじゃない。 それにしても、銀行って存在するプラスの理由よりもマイナスの方が大きくないか? 閑話休題: 日本の経済に明るい未来があるのか?俺の感覚では当分の間、明るいよりは暗くないか?それなのにバブル以降最高値の日経平均株価・・・これも怪しい。これも外国人のなせる技。日本の株価は急落すると見る。そうなったら「買い」だ。

棚から牡丹餅で笑う

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何かの拍子に「棚から牡丹餅 」の由来を知りたくなってネット検索した。a.牡丹餅は棚の上に直に置いてあったのか?それとも皿の上にでも載っていたのか?また、b.落ちて来た牡丹餅を直に拾ったのか?(床に落ちたら食べられないしなあ・・・)それからc.どういうはずみで棚から落ちたのか?地震でもあったのか?・・・疑問が湧いたので調べたが、2度笑った。 その1:「棚の上にあった牡丹餅が落ちて来て下に寝ている人の口に入った」というのが由来だそうだ。複数のサイトで全く同じ由来だった。「そんな馬鹿な。口に入るこたあねえだろう」と笑った。どうも皿の上には載っていなかったようだ。 その2:たいがいのサイトが牡丹餅の写真付きだ。これを隣で見ていた上さんが「粒あんだけどおいしそう」と言った。「おかしいことを言うなア」と笑った。 biz.trans-suite.jpより。 ※結局、なぜ牡丹餅が棚から落ちたのかについては分からないままだ。

歌舞伎の国際化(寺島しのぶの息子が歌舞伎俳優に)

 歌舞伎も相撲や柔道のようになる可能性がある? 寺島しのぶは尾上菊五郎の長女だが、ユダヤ系フランス人と結婚し、”合いの子”の子供がいる。尾上眞秀(まほろ)という名前だ。彼が尾上眞秀という名前で歌舞伎の初舞台を踏んだ由。(ネットで”混血歌舞伎俳優”を検索したら、十五代市村羽左衛門という先輩がいた・・・1945年死亡した・・・それ以前も以後も”合いの子歌舞伎俳優”はいなかったようだ) 羽左衛門の父親はフランス系アメリカ人で明治政府の外交顧問として日本にいたが、芸者との間に私生児を作り、その私生児が十四代市村羽左衛門の養子となって、十五代を襲名したという*。そこに行くと眞秀は由緒正しい。菊五郎の孫なのだから。 さて、以上を踏まえると、歌舞伎俳優自身あるいはその血のつながった人が外人との間に”合いの子”を作って歌舞伎俳優にしたり、もっとイージーには、血のつながっていない100%の外国人を養子にして歌舞伎俳優にすることも可能だ。 上述の”合いの子”歌舞伎俳優は、たまたま父親が様子の良いフランス人、ユダヤ人のようだからいいかもしれないが、例えば”クロンボ”だったら??色の黒い子が生まれて歌舞伎俳優になる・・俺にとってはあまり快くない。いち早く国際化した、柔道や相撲は面白くなったか?日本の伝統はどんどん無視される。「スポーツだから勝てばよい」になって「道」とか「美しい」などという「日本古来の、言葉で言い表しにくい」基準はどんどん忘れ去られていく。 ダイバーシティが大切だから皮膚の色で差別なんてあり得ない。続いてLGBTだ。当然、女の歌舞伎俳優を出せ、という圧力がかかる・・・世も末だね。 歌舞伎界が見習ったのは皇室だ。「祖先から続いた血統・家を守る(自分の代では絶えさせない)」という発想だ。イギリス王室では”クロンボ”と結婚する皇子がいる。日本の天皇家でも万世一系は時代遅れで、女系天皇や”合いの子天皇”も出てくるのだろう。どこまで差別を排除するのか???いい加減なところで止めといた方がよい。差別ゼロは不可能だし、意味がないし、美しくもない。(例えば、女の相撲取りが土俵に上がって男の相撲取りと、「くんずほぐれつ」相撲を取る・・・これが究極の男女平等だ・・・俺が生きてる間はやめてくれ。)一方で剣道の「日本古来の伝統が分からねえ奴はやらなくてよい」という”国際化”も興味深い。歌舞...

白河院と人類の歴史

NHK BSプレミアム 「英雄たちの選択 平安時代を壊した帝王 白河上皇 山法師との戦い」を見た。この番組のホストの磯田道史さんが言ったことだが、白河院は山法師(比叡山延暦寺の天台宗の僧兵)の強訴という政治問題を北面の武士という子飼いの軍隊で退治して解決しようとした。(それまでは宗教・・・仏や神・・・が政治の基だった。白河院としては、聖武天皇以来の仏教による国家鎮護という正統な天皇親政への復帰を目指していたのに、それにしつこく逆らう延暦寺の僧は叩き潰すべきものであり、叩き潰すために武力を利用したのだが。。。)それが武力/武士の時代を招来し、時代が進むと、武力の次は金銭での問題解決となって、今に続いている。そろそろ金銭のあとの「何か」が来てもいい頃だが・・・ 考えてみると、洋の東西を問わず、人類が信じ、頼るものは①宗教・信仰 ②武力・戦争 ③技術 ④経済・金 と変化(進化?)してきた。今や、宗教も、戦争も、技術も金次第ではないか?言い方を変えれば、結局、宗教も戦争も技術も金欲しさに始まり、金を目指して動くのではないか?つまり、多くの人が金=経済が人間を幸せにする、と思っている。 日本では、6世紀に仏教が伝来してきて宗教・信仰の時代が始まり、11世紀末、白河院が北面の武士を創設、山法師との”宗教戦争”の解決に使った。一旦退治したように見えた強訴はその後ますます増え、それを押さえつけようとして武力・戦国の時代を呼び込み、17世紀~18世紀(江戸時代)に日本独特の技術・生産・経済が発達し、それを下地にして19世紀~20世紀、西欧流の経済発展が実現した。確かに現在、金銭あるいは経済の後の基・信ずべきもの、幸せの基準がなくなって混迷を極めている、と言える。 西欧のキリスト教徒は: 11世紀末に十字軍を派遣してイスラム教徒と戦争を始めた。15世紀、造船・航海の技術が発達して大航海時代が始まる。17世紀、東インド会社が株式会社の原形を作り、18世紀には生産・輸送技術の発達に伴い資本主義が始まり、経済力・物力で世界を圧倒した。これに非キリスト教徒のアジア人も19~21世紀に続いた。共産主義もこの延長線上にあるから「新しい何か」ではない。 21世紀: 経済に代わる、「人類が信じ、頼る新しい何か」が生まれてもよい時期だ。中国も上述のキリスト教徒に続いて同様の道を歩んでいる。(”歩んできた...

マンゴーデザート

マンゴーピューレーなるものをカルディーで購入。その箱に書いてあったマンゴーラッシーのレシピをパクって、デザートを作る。(以下1人前)  ①スーパーで¥100前後で売っているロッテ、明治、、森永、グリコなどのバニラアイスを1/3くらい、②牛乳30ccくらい、③プレーンヨーグルト30ccくらい、④マンゴーを一口大に切ったもの(チャンク・・・冷凍でも可)を2,3個、⑤マンゴーピューレー50cc⇒これらを器に入れ軽く混ぜて食す。 爽やかでうまい。ラッシーのようなものだからカレーとも相性はいいと思う。 閑話休題: TV番組で専門家(番組では「○○先生」と呼んだりする)を招いて一くさり語らせる。他のコーナーに行く前に、司会が「○○先生はここまでです。」と言う。これが気に入らない。「あなたは用済みです。とっとと帰りなさい」と言っているようだ。「○○先生、ありがとうございました。」でいいのではないか?夫婦で意見が一致した。

シューマイとネギ油

 NHKの「きょうの料理」で大津光太郎さんという中華の料理人がシューマイのつくり方を紹介していた。(OAは去年の12月。アナウンサーは我が廣瀬智美)シューマイの前にネギ油を作る。大津さんの売りはシューマイよりこのネギ油だ。シューマイで面白かったのは脂身の多い豚ひき肉とトンカツ用ロース肉を5ミリ角に切ったものを2:1で混ぜるところ。この豚肉の混合物にごま油とネギ油、オイスターソース他調味料を加えて捏ねたあと、玉ねぎのみじん切りに片栗粉をまぶして加えるのだが、①玉ねぎを加える直前に片栗粉をまぶす②玉ねぎを加えたあとは捏ね過ぎない(せいぜい5,6回混ぜる程度)にするという2点に注意。玉ねぎから水分が出るのを押さえたいのだそうだ。それから整形。タネを皮で包んだ後、中央部(おなか)を絞って細く・・・蒸すとおなかが出っ張るから。(蒸し器にあまりぎゅうぎゅう詰めにすると、蒸した後おなかが膨らんでくっついてしまうから1cm以上間隔を) 他にネギ油を使ったシューマイ以外の料理2品。①ネギ油そば:ネギ油に醤油、オイスターソースなどを加えてたれを作り、茹でた中華麺を和える。(中華麺は敢えてあまり湯切りをせず、湯と油で乳化させると、たれが麺にからむ由)②大根のネギ油がけ:大根の千切りに煙が出るまで熱したネギ油をかけ、塩で味付け。粗熱が取れたら、大葉のみじん切りを和える。 次にシューマイを作る時は是非これでやってみよう。それからネギ油料理2品もトライしてみたい。 さて、ネギ油のレシピ: ねぎ150g(青いところでもOK)、たまねぎ75g、しょうが30gを粗く切り、ニンニク5かけをつぶして鍋に入れ米油400ccを加えて中火で加熱。野菜が色づいたら弱火にして20~30分煮る。⇒漉してできあがり。冷蔵庫で2週間保存可。ネギ油は野菜炒めやチャーハンにも。(中華料理っぽい風味に) 閑話休題: これを書いている際中、Teddy Wilsonのピアノのレコードをかけていたが、実にいい。1968年とか1980年のStoryvilleレーベルの録音。彼の全盛期は1930年代後半から1940年だ。1912年生まれだから、56歳と68歳の時の演奏。彼は長いキャリアの中で頑なに自分の1930年代のスタイルを変えなかった人。

42年目の結婚記念日

 1981年5月24日に結婚した(=結婚式を挙げた)ので今日で42年たったことになる。上さんから言われて結婚記念日であることに気が付いた。昨年のブログに何か書いたかチェックしたが、何も書いていなかった。「年に一度の、値段を気にしないで飯が食える日」だ。不思議なことに外食しよう、とはならず、ヒレステーキを喰うことに。ここずっと牛肉はすき焼きか、焼肉か、もも肉のローストビーフかステーキだ。上さんが昨日、ヒレステーキが食いたいと言ってヒレが半額になったのを1枚買った。今日あと1枚ヒレを買って(値段を気にせず、新鮮で値引きしてないもの)ステーキにして食ったがヒレは確かに食いやすい。付け合わせは人参グラッセ、ニンニクの芽ともやしの炒め物、ニンニクの薄切り焼き、新たまねぎの薄切りに醤油と鰹節をかけたの、たことキュウリとわかめの酢の物。ソースは玉ねぎのみじん切り、りんごのおろしたの、しょうゆ、おろしにんにく、みりんを合わせたもの。このソースは誰の物まねでもないから、俺のオリジナルと言えばそうだが、ありふれた材料の組み合わせ。それこそ結婚以来何十年も食べ続けて飽きない。 ついでに値段を気にせずケーキでも、と提案したが、行こうとしたケーキ屋が休み(なんとこのケーキ屋は1週間の内3日休む!)だったりして取りやめ。 さて、42年目だから、といって特別な感慨はない。何年も前から上さんに「出て行かないでありがとう」と感謝感心している。 なお、俺たちの時代は結婚式を挙げた日=結婚記念日=同居開始日だ。結婚式の前に新居を準備し、結婚式を上げたらそのまま新婚旅行に行き、帰って来てから新居で生活をはじめ、入籍したように記憶している。

ジャニーズ不祥事から妄想する

5月21日のTV朝日、サンデーLIVE!!を見た。キャスターを務める東山紀之が ジャニーズ不祥事について語るという”予告”があったからだ。不祥事に対する東山のコメントは特別な感慨を催させるものではなかったが、近藤真彦なきあと、ジャニーズ所属タレントの「長男」としてまず自分が口火をきらないと、みたいなことを言ったのが印象に残った。(これに関連し、後輩のジャニーズ所属タレントが自分より早く発言するのを我慢してもらった、という発言もあった) この番組の後、ネットを見ていると、まず、ジャニーズ所属タレントの東山が番組でジャニーズ不祥事を取り上げることを知っているのはいかがなものか、というコメントが出た。これより前、日テレのNews Zeroでこの問題が取り上げられた時、後輩タレントであるキャスターの櫻井翔が画面から姿を消し、コメントを回避したのも東山の指金かも知れず、そうなると他局の報道に口出ししたということも疑われる。 以下、俺の妄想: かつて、創価学会がさまざまな不祥事で叩かれていた頃、学会は、学会に有利な取り計らい・判断を期待して学会員を大量に官僚や裁判官にする、という話を聞いたことがある。その計画はその後どうなったのか詳しく知らないが、公明党が自民党と仲良くなって与党になり、また創価学会の活動も洗練され、あるいは弱体化したのか、創価学会の不祥事が大きく取り上げられることはなくなった。強いて言えば、今回の統一教会問題が矮小化され、もみ消されつつあるのも、あまり突っつきまわすと創価学会の旧悪も取り上げられる、と学会員の官僚が何かしているかも知れない。(学会員でなくても、官僚であれば、与党である公明党に忖度するものと思われるが・・・) 一方で人種や性別や宗教で就職・雇用で差別されてはいけない、という建前もある。東山や桜井がジャニーズのタレントであることは彼らがキャスターになる前から知られていたし、キャスターになった時に、まさか、ジャニーズの不祥事がニュースになるとは想定できなかった。一般的にアナウンサーやキャスターその他メディア関係者や官僚や裁判官が就職するとき、人種や性別や宗教や好みのタレントや好みの球団や・・・要は将来彼が担当し、取り扱ったり判断したりする問題に影響を与える利害関係や好みの持ち主かどうかは分からないし、就職の前にこういう個人情報を聞くことは差別や不平等...

日本の天下りなんてかわいいもんだ

 時々、産経新聞や東京新聞が郵便受けに放り込まれている。一読して気に入れば購読して欲しいということだろう。5月19日付の産経は産経らしく、韓国の尹大統領を応援し、日本の政治家にも尹大統領を大事にしろ、なんていうことを言っていて面白く、また同感した。 中でも面白かった記事は、”加熱式たばこ「煙のない社会」実現へ” という記事(広告?)だ。2020年フィリップモリスのアイコスが「体内に入る有害成分が紙巻より少ないたばこ製品」としてFDAから販売許可を取ったという内容。この「たばこ奨励」みたいな記事も他紙では見られないように思うが、何より面白かったのは、FDAに20年間在籍して、上述のアイコスの審査を担当し、販売許可にも関わっていたマシュー・ホルマンなる人物の紹介だ。彼は2020年にフィリップモリスにとって有難い決定がなされた後(というより「加熱式だろうが何だろうが、たばこなんて駄目」という、フィリップモリスにとって致命的な決定がなされるのが回避された後)2022年にフィリップモリスに転職している。これって日本の天下りよりよっぽど分かりやすく露骨な役人に対する賄賂だろう。そしてアメリカでは、こんなことが堂々と行われるから役人になろうという有為な若者が出てくるのだと思う。日本でも優秀な若者を役人に誘導しようと思えば、天下りもしくはそれに代わる洗練された役人への賄賂を復活すべきだろう。(厳密に言えば賄賂である必要はない。役人の給料を一律10倍にしてもいい。役人の人件費は増えるが、優秀な人材が集まるという期待効果の方が大きいと信じてやってみる。役人は毎日メディアに叩かれ、非難される・・・役人の仕事がそれほど大切、ということを示しているが、そんな大切な仕事でしかも給料が高ければ、自分の子供を役人にしようという親も増えるだろう) マシュー・ホルマン氏のフィリップモリスへの転職の言い訳は「公衆衛生を改善するという私の目標をグローバルなたばこ企業がかなえているのを見て、フィリップモリスで仕事するほうが公衆衛生により大きな変化を起こせるのではないかと考えた。」というもの。日本では役所が個々の転職をコントロール、管理するから天下りと批判される・・・ならば個人個人が勝手に自分の関わっている企業に、もっともらしい理由で転職するという格好にすればいいのか?そんなに難しい話ではないように思...

いわしの蒲焼旨い!

 スーパーで、”まいわし”の開いたのを4枚で360円・・・を80円引きで売っていた。これを蒲焼にすべく購入した。 ①いわしの両面をキッチンペーパーで拭いたあと、小麦粉をまぶす。 ②フライパンに油を引いて熱し、いわしの皮目から両面焼く。 ③両面を焼いたところで、豚丼のたれ*におろした生姜を加えたものをかけ、再び両面を焼く。 *上さんによればうな丼のたれでもよい。 焼きたてを喰うと、下手な鰻の蒲焼よりうまい。いわしは生臭いかどうか、運次第のところがある。今日のは全く臭みなし。まあ、値引きなんてしてない新鮮ないわしを買って来てすぐ料理すればいいんだろうが…料理している最中に「今日のいわしはうまい」と感じたが、その通りだった。鰻の蒲焼買ったら1枚2000円、3000円。運次第でそれでもまずい場合がある。同じ運だめしなら、いわしでやるべきだ。 閑話休題: 俺は白飯なしでいわしの蒲焼だけ食った。上さんはどうしても白飯と一緒に食いたいと、パックご飯をチンして「いわしの蒲焼丼」にして食う。これを書いてる最中に一口、蒲焼丼を食わせてくれたが、やっぱり下手な鰻よりうまい。それにしてもいわしの蒲焼2枚に対してパックご飯が多すぎではないか?ご飯は俺に分けてくれた分以外、全部上さんの腹におさまっていた。

気持ちの悪い電話の切れ方

 姉から電話があった。この年になると、兄弟からの電話は嫌な予感がする。嫌な予感を感じたまま出てみると、息子(俺から見れば甥)に電話したつもりが、間違えて俺に電話してしまったと。ほっと一安心して「じゃあ切るよ」と通話を切る操作をする。切れるまでに一瞬(0.5秒くらい?)の間があって、その間に「アンタ元気?」という姉の声がした。 この切れ方、気持ち悪い。かと言って、俺から電話を掛け直すのも・・・。もちろん、姉からも掛かってこない...とここまで書いて気持ちが落ち着いてきた。 俺は短気だ。見切り・切り換えが早いとも言える。電話も気持ちの悪い切れ方になることがある。対面で話していて、相手が何か言い足りないことがあっても、俺が「もう終わり」といった顔をしていて、相手が言うのをあきらめたこともあったろう。もしかしたら、相手はとても重要で言い出しにくいことを思い切って切り出そうとしていたかもしれない。結構重要な機会損失だったかも。これも業、因縁だ。 俺の逆が上さんだ。なかなか見切らず、判断もしない。俺がいくら「もう終わり」という顔をしてもあきらめない。志ん生の「図々しいから生涯家にいるよ」だ。

Chat GPT

 Chat GPTって「うまく使えばすごく役立つが、使い方を間違えるとヤバイことに」と言われる。原子力と全く同じだ。 さて、原子力は核兵器開発競争を引き起こし、核兵器は地球・全人類を何回も滅ぼすことが可能な質・量に達した。これは神に対する無力感・絶望につながり、ニヒリズムを極大化した。それ以降、絶望とニヒリズムが人間が考えたり感じたりすることのベース、スタート地点、つまり神に代わる存在となった。これを進歩と言うのか退歩と言うのか???確かなことは神や神を信じることによって期待される明るい未来を信じにくくなった、もっと言えば神や明るい未来を信じる楽天主義を無駄にし、馬鹿にするという風潮を招いた。言い方を変えれば、過去から現在そして未来に永遠に続くものを否定した。 さてさて、Chat GPTはどうなるか?原子力同様、人間の幸せに必須なものとは思えないが一回生まれ出てしまったものは規制も根絶もできず、自己増殖し”進化”するだろう。不幸なことにChat GPTは原子力同様、アメリカで生まれてしまった。アメリカという国は敵を作ってそれを叩き潰すということをしないではおられない国柄だ。原子力も敵国を叩き潰すために開発・製造され、早い者勝ちの競争を呼び、それが敵国のみならず、様々な国に核開発競争を強いた。AIも同様な早い者勝ちの開発競争が行われ、早い者・一部の者による独占という事態になるだろう。 AIはすでにプロパガンタ用のフェイクニュース、映像のねつ造に使われている。それはますます盛んに行われるようになり、「何が正しいのか?」は、ますます分りにくくなるだろう。もっと言えば、「何が真実か?」「何が正しいのか?」を詮索すること自体が馬鹿(無駄)なことだ、と考えられるようになるだろう。原子力は神を信じることを馬鹿(無駄)なこととし、無神論を盛んにした。AIも真実や正義を求めることを馬鹿(無駄)なこととするだろう。 閑話休題: かねてから戦争のAI化ができないか?と思っている。戦争したくなった国は領土や労働力や食料や石油などのエネルギー物資・・・を賭けて相手国を選んで宣戦布告する。相手国が受ければAI同士で戦わせる。数秒で決着するのでないか?AI戦争が当たり前になれば各国競ってAIを開発することになる。自国でできない国は進んだ国に助けてもらったり、仲間を募って共同開発する。平和...

人生100年・犯罪の高年齢化

 何十年も前、「犯罪の低年齢化・若年化」と言われた。大人がしていた犯罪行為を10代の子供がやるようになった、と。今は、犯罪が高年齢化している。つまり、昔なら元気がなくなって大人しくなっていた年寄が元気になって犯罪行為をしているということ。 たとえば千葉県長生村の村議会議長(77歳)が宴会で飲食店を2軒”はしご”した後、乗っていた車の運転手に暴行した、と。77歳で飲食店をはしごしようという体力・気力にはあきれる、というか敬服する。その上、女性とはいえ、運転手に暴行を加えようというのだから物凄い。 それからジャニーさんの性加害事件。”被害者”の言う事を信用すれば、ジャニーさんは80歳以上になっても”性加害”していたようだ。具体的にどんな性行為が行われたのかは分からないし、多分確かなことは、ずっと明らかにならないのだろうが、その年でなんらかの性行為をした、それも強要したというのだがら物凄い体力・気力(その他の力?)だ。 ギリシャの昔から、「最近の若者は・・・」という年寄の嘆きがあった、と言うが、「最近の年寄りは・・・」だ。大声を上げて怒鳴るじじい、横断歩道でない道路をゆっくりかつ堂々と横断するばばあ、など若い世代には見られない(年寄ならでは?の)マナー違反あるいはほとんど犯罪行為と言ってもよい行為も増えている。 吉川幸次郎によれば、文学者では漱石(生年1867年、以下、()内生年)、鷗外(1862年)まで、軍人では山県(1838年)、乃木(1849年)まで、政治家では西園寺公望(1849年)、原敬(1856年)までは武士道と儒教の教育を倫理的背景としていたから、一応信用できたが、その後生まれた者は信用できない、というようなことを書いている。明治になって武士道が廃れ、儒教も天皇を君主にしたのがいけなかった、ということか?また、明治維新を生身で感じたかどうかも大きかったように思う。大東亜戦争に突っ走っていった松岡洋右1880年、東条英機は1884年、大川周明は1886年、近衛文麿1891年生まれ。1868年生まれの鈴木貫太郎はギリギリセーフか? 吉川幸次郎さんは、日露戦争前後、つまり1900年を境にそれより後に生まれた日本人は更に落ちると。何故なら明治の末・・・1910年頃・・・に真の儒教教育がなくなったからと。(1904年生まれの吉川幸次郎自身もダメになった教育を受...

上さん、最高!

 ①俺が「あの、元男性の能町みね子がとうとうNHKの大相撲紹介番組に出るようになった」と言ったら、上さん「能町みね子は土俵に上がれるかしら?」 ②沖縄の人たちは天皇や本土の人に騙され見捨てられた。本土決戦なんて調子のいいこと言って沖縄の人たちに戦死や自殺を強要しておきながら、沖縄で負けて、いざ、本土決戦の段になって急転直下降伏した。それ以来、沖縄の人たちは本土の人や天皇から差別されていると感じ、本土を信じなくなった。中国が台湾を攻めてそれに対して沖縄米軍が攻撃したら沖縄は中国に攻撃され、米中戦争に巻き込まれることになるけれど、本土は安全だ。沖縄の人たちは、相変わらず沖縄だけ差別され、割を食っていると思っている・・・と俺が言ったら、上さん「それじゃあ、日本を攻めるときには南は沖縄から北は北海道まで満遍なく攻撃するよう、中国に約束してもらおう」 腹抱えて笑うネ。 閑話休題: 俺は日本の軍備増強には反対だ。一方でアメリカ様の属国でい続ける限り、アメリカ様から軍備増強を求められればアメリカ様の武器をたくさん買わせていただき、軍備増強のフリはすべきだとも思う。(防衛費というよりアメリカ様のご機嫌を取り結ぶための接待費と割り切る。)しかし、戦争は下手だと思うからあまり真面目に戦争して勝とうなどとは考えない方がよい。日本の歴史を振り返ってみると、日本人は「戦いに勝つためなら、どんな汚いことをやってもいい」とはならない。甘ちゃんだ。更にウクライナ戦争を見ていると、最近の戦争はプロパガンダ戦の様相を強くしている。日本人の一番不得意な戦いだ。アメリカ様のご機嫌を取り結ぶための費用や気遣いが嫌になったなら、他のご主人様、代わりに戦争してくれる国を探すことは真面目に考えた方がよい。

史上最高のニラレバ

やや甘めのたれでニラともにレバーを炒めた。(もやし抜き)「マロンのダイエットレシピ」を参考にした。今まで食べたニラレバの中で最高にうまかった。 ① レバー150グラムは水気をふき取り、紹興酒、しょうゆ各小さじ1の漬けたれに10分以上漬ける。 ②ニラ1束は3,4センチに切る ③炒めたれ:紹興酒小さじ2、酢小さじ1、オイスターソース小さじ2、砂糖小さじ1,しょうゆ小さじ1、鶏がらスープ大さじ1、しょうが汁(またはおろししょうが)少々を混ぜておく ④中華鍋に油を1.5cmくらいの深さまで入れ、強火で煙が出始めるまで加熱する。①のレバーをざるにあけて水けを切り、片栗粉をまぶして中華鍋に投入し「揚げ焼き」する。レバーが中まで加熱されていること(赤みがない事)を確認したらニラ炒め用の油を残して余分な油は捨てる。 ⑤中華鍋にニラと③の炒めたれを加え、レバーとニラを合わせて炒める。 閑話休題: ④の工程でレバーを食べたらまだ生焼けだった。この生焼けレバーが非常にうまかったが、レアのレバーは危なそうなのでよく焼いた。 ニラレバとレバニラ、どこが違うのか?インターネットに載っていた記事によれば、全く同じ料理を違う名前で呼んでいる、と。中国語の料理名ではニラの方がレバより先に来るから、正しくは「ニラレバ」だと。それがレバニラという間違った呼び方が後から出て来てそちらが有力になった由。一説には赤塚不二夫の漫画「バカボン」でバカボンのパパがニラレバをさかさまに「レバニラ」と言ったのが始まりだ、と。

手作りミックス・ピザ

 最近はまっているピザのレシピ以下。二人で2回=6枚分。あまったら生地を冷凍保存。どこかで見たレシピをパクったもので俺のオリジナルではない。夫婦そろって「うまい」と食している。昔はマルゲリータを自分で作ろうとしたが、本格的なナポリピザは自作できないと諦め、ミックスピザにした。おいしいマルゲリータは、ちゃんとしたナポリピザを石窯で焼いてくれるレストランで。 ①ドライイースト小さじ2に砂糖小さじ1と40度Cの水50ccを器に入れ、混ぜて40度cに予熱したオーブンで20分加熱、その後そのまま20分放置。 ②薄力粉、強力粉それぞれ125グラムを一緒にふるってボウルに。これに①のイースト液、オリーブオイル大1/2、40度Cに温めた牛乳160ccを加え、ボウルの壁際に塩1/2を散らして手でこねる。20分以上こね続けると手にくっつかなくなる。ボウルから取り出して打ち粉をした平らな台の上でこねながら時々台に叩きつけて空気を抜き、ボール状にまとめてボウルに入れ、厚手の濡れ布巾をボウルにかぶせる。 ③40度Cのオーブンで②を30分加熱、その後そのまま1時間以上放置(一晩おいてもよい)⇒タネが2倍以上に膨らむまで。膨みが足りなければドライイースト小さじ1をそのままタネに追加して混ぜ込み、10分こねて再び40度Cのオーブンで1時間。(1次発酵) ④ピザソースを作る・・・缶入りトマト400グラムを取り出して塩小さじ1を加え、手でトマトの身を潰しながら混ぜる・・・トマトの身は完全に細かくならなくてよい・・・10枚分以上の量になる・・・余ったら冷凍保存できる。 ⑤1次発酵したタネをボウルから取り出して再びこね、6等分して空気を抜きながら団子状にまとめ、ボウルに戻し40度Cのオーブンで10分加熱、20分放置。(2次発酵) ⑥2次発酵したタネを打ち粉をした平らな台の上で麺棒でのばす。(直径25cmくらいの円盤状に)・・・食べないで冷凍保存する方法は備考a.を参照 ⑦セラミックス板をガスコンロで2分くらい中火で予熱し、その上に⑥をのせ、ピザソースを塗る(ふちに1cmくらいはソースを塗らない)・・・2枚目以降続けて焼く場合は予熱不要。 ⑧シュレッドチーズ、トマト・ピーマンの薄切り、ウィンナソーセージの薄切りand/or ベーコンの細切りを⑦の上にのせて最高温度に加熱したオーブンでセラミックス板に...

白エビ旬

 白エビが出回り始めた。早速購入して天ぷらにする。ネタは他にさつまいも、パプリカ、竹輪といつもの通りの食材に加え、ブロッコリーの茎も。ここ何回か衣用に、水を混ぜるだけで済むてんぷら粉を使っていたが、おいしくないので、卵、冷水、薄力粉を混ぜて衣液にする。ネタはまずてんぷら粉にまぶし、それから衣液につけたが、うまく揚がった。今夜の夕食は天ぷらと若干のご飯。明日は肉屋で買ったうどん(武蔵野うどん系?)を「ぶっかけ」にして残った天ぷらと一緒に食す予定。ブロッコリーの茎も「とってもおいしい」ものではなかったが違和感もなし。 明日食べるうどんは生うどんで、4人前と銘打っているが、700グラム弱あるので5人前以上の量。それで240円だか250円。おいしくて安い。肉屋がどういう伝手でうどんを売っているのか知らないが、大分安い。ついでに「ぶっかけ」うどんのつくり方は、うどんを茹でて冷水で洗い、ドンブリに入れ、麺つゆをかける。薬味はおろし大根とおろし生姜、刻みネギ。前の晩に天ぷらを多めに作り、あまった天ぷらを「ぶっかけうどん」で食すのも定番。 それにしても白エビはうまい。ゴールデンウィークにならないと出回らない。8,9月にはスーパーから姿を消す。旬がある。ただし、ネットで冷凍品を通販している。俺は1回の天ぷらで白エビを40グラム程度しか使わないから、それ以上買えば残して冷凍する。味は変わらないように思うから冷凍保存でOKだが、まだ冷凍品を通販で買ったことはない。 食品はどんどん旬がなくなっている。いち早く旬を否定したのは苺だろう。俺がこどもの時は苺は4,5月が旬だったように思う。それがクリスマスケーキ需要に合わせたのか、12月か1月に最も出回って4月には季節が終わる感じ。ほぼ半年ズレた。最近だとそら豆やグリンピースも2,3月に最盛期を迎え、グリンピースなどは5月には姿を消す。そら豆、グリンピースは俺にとっては初夏、というか5月を感じさせる食い物だ。旬のものを食すのは「生きててよかった」と感じさせる効果がある。ここ2,3年悔しいのは、青柳が出回らないことだ。2月頃出て来て「春が来た(来る)なあ」と感じさせる食い物だった。青柳に関して言えば、旬がなくなったのではなく、季節を問わず、スーパーで姿を見なくなった。どうして青柳が売場から姿を消したのか、分からない。(とは言ってもそんなに真...

”人間”について

 日本人論でよく言われるが、「日本人は『空白』に意味や価値を見出す」と言う。歌やセリフの”間”であり、また、絵画の”余白”などがその例として取り上げられる。一方で、これまた日本人論でよく言われることに「日本人は個、自我が弱く、関係を重視する」という論がある。関係=その場の空気であり、俺がよく取り上げる例は「空気と既成事実に押し流されて日本人は負けると分かっている戦争を始めた」である。 ふと、”人間”という日本語が気になったので手元にある漢和辞典(三省堂)で 「人」を引く。 ①ひと、人類 ②他人 とある。(人の意見、人のもの・・・など) 「間」を引くと ①あいだ(中間)、間柄・仲、うち (山間、仲間・・・など) ②ま、すきま、少しの距離、拍子、その場のぐあい(間近、間が悪い・・・など)  ③けん(柱と柱の間)、隔てる、仲たがいさせる、区別する    だ。 そして「人間」を当たると「ひと、人類」とそっけない記述。要は「人間」という言葉と「人」という言葉は同義だ。 キリスト教徒は偉いのは神様だけで、人間はみな同等だ。まず、一人一人の個人と神様との関係・契約があって、家族や親がある。 日本教徒にとっては子供の時は生れた家、親、家族との関係が第一で、大人になれば「世間」との関係、他人(ひと)との関係が大切になる、ということか。 それにしても、ただ「人」と言えばよいものを何故、誰がどういうつもりでわざわざ「間」をつけて「人間」としたのか? 「間」という字は実に興味深い。音読み(中国)では「間をあける」という意味だと推測され、訓読み(日本)では「仲が良い」「微妙な距離」といった、ほぼ逆といってもよい意味になる。 「人」という字にも「”人”という、一括りのもの、同じ性質をもった種」(キリスト教的に言えば神様に似せて創られた、動物と違う、一段高いもの)という意味もあれば、「自分以外の人間=他人」という意味もある。 人間という言葉には「他の動物とは違う『ひと』という仲間・同類」という舶来の意味と「他人との関係の中に生きる動物」という古来からの和風の意味とがあるように思われる。

孫の誕生記念

 俺の子供の時も、そして、俺の子供たちもまた、生まれて初めての誕生日は家で祝った。それが、今では外のレストランでやるようになった。ということで1月早いが孫の初めての誕生祝いを和食レストランのK曽路でやった。隣の部屋ではうちの孫より幼い子供の「お食い初め」を」やっていた。一升餅・背負い餅などと言って「一生食いっぱぐれがない」という”しゃれ”で1升のもち米を餅にして子供にかつがせるとか、本や算盤やボールのカードを床に並べ、子供が何を拾うかによって将来何になるか?(例えばボールのカードならスポーツ選手など)といったアトラクション(?)も用意されている。何はともあれ、年寄にとっては子供が一心不乱に遊び、機嫌が悪くなったりよくなったりするのを目前にするのは嬉しくて元気が出る。 さて、”一升餅”では意外なことを知った。俺は米の比重が1以上なので一升は2キロ以上の重さがあり、餅にしたら2.5キロとか3キロになると思っていた。それが一升=1.5キロで餅にすると2キロの重さになるのだそうだ。(ちなみに普通の米は1升1.5キロは同じでそれを炊いてご飯にすると3キロになるそうだ)料理をする者としては全く認識不足だった。 さてさて、我が孫は6月から1歳で保育園に入るが、子育てと会社で働く事の両立が親の前に立ちはだかる壁・リスクだ。いつから子育てと働く事の両立が親の課題となったか?男女平等、ジェンダーレスが言われ出してからだ。話は簡単で、働きながら子育てすることが困難な状況を解消しないまま、男女平等だ、ジェンダーレスだと、流行にのせられ、きれいごとを言い出し、お得意の「日本は世界で何番」と日本が遅れてることを言い募ったからだ。これは、転職が一般的でないまま成果主義を入れたり、学生が海のものとも山の者ともつかぬまま採用するという就職慣習を残しつつ、雇用の流動化と言ってみたりするのと全く同じ”バカ騒ぎ”だ。だけど、日本の「お上」は伝統的に、日本人に不向きなものを無理やり取り入れて不慣れな国民の目を欺いたり、ひどい目に合わせ、段々慣らさせる、ということを繰り返してきた。(古くは律令制もそうだったが、日本人には他にやりようがなかった。) 息子夫婦の子育てと働くことの両立がどうなるか?見守り、応援しよう。

憲法記念日に

NHKが5月3日の憲法記念日に行った世論調査結果が実に面白かった。護憲派の言うことが、いかにも日本人。  要は、「護るべきだから護るんだ」ということ。俺の聞きたいのは「平和憲法を護るってことは他国に攻められてもやられっぱなしっでいいということか?」だ。そして、「他国に攻められてもやられっぱなしでよい、日本人なんて戦争が苦手なんだから下手に武装しない方がよい。日本人が軍隊を持ったってうまく使いこなせない。軍隊を持つメリットよりデメリットの方が大きい。」と答えてもらいたいのだ。護憲派の以下の回答ぶりでは、”憲法論議”はできない。護憲派は「護らなくっちゃならないから護る」と言い張るだけだから。津田左右吉さんが「何故天皇制は長く続いてきたのか?」という問いに「天皇制は長く続いてきたから長く続くんだ」と答えたのと全く同じだ。議論のできない国に民主主義は成り立たないのだが、護憲派の皆さんに「民主主義は護らなくっちゃならないか?」と問えば「護らなくっちゃならないから護らなくっちゃならない」という答えが返ってくるだろう。日本では”憲法”にも、”民主主義”にも神が宿る。 憲法を「改正する必要はないと思う」と答えた人に理由を聞いたところ ▽「戦争の放棄を定めた憲法9条を守りたいから」が64%と最も多く ▽「基本的人権が守られているから」が14% ▽「すでに国民の中に定着しているから」が12% ▽「アジア各国などとの国際関係を損なうから」が6%でした。 憲法9条を「改正する必要はないと思う」と答えた人に理由を聞いたところ ▽「平和憲法としての最も大事な条文だから」が65%と最も多く ▽「改正しなくても、憲法解釈の変更で対応できるから」が16% ▽「海外での武力行使の歯止めがなくなるから」が10% ▽「アジア各国などとの国際関係を損なうから」が6%でした。 閑話休題: NHKの調査能力に問題があるとは思わない。何十回も同じような調査をしてきて、いくら突っ込んでも護憲派は「護るべきだから護れ」としか答えないということが分かって、上記のようなことになったんだろうと思う。そして、同じ質問を何年も続け、そういう連中が何%いるのか?を定点測定するのも意味はあると思う。先の戦争で日本人は戦争を自己目的化し、「始めたからやめられない」「戦争するために戦争する」ということになり、天皇が日本という国...