歌舞伎の国際化(寺島しのぶの息子が歌舞伎俳優に)

 歌舞伎も相撲や柔道のようになる可能性がある?

寺島しのぶは尾上菊五郎の長女だが、ユダヤ系フランス人と結婚し、”合いの子”の子供がいる。尾上眞秀(まほろ)という名前だ。彼が尾上眞秀という名前で歌舞伎の初舞台を踏んだ由。(ネットで”混血歌舞伎俳優”を検索したら、十五代市村羽左衛門という先輩がいた・・・1945年死亡した・・・それ以前も以後も”合いの子歌舞伎俳優”はいなかったようだ)

羽左衛門の父親はフランス系アメリカ人で明治政府の外交顧問として日本にいたが、芸者との間に私生児を作り、その私生児が十四代市村羽左衛門の養子となって、十五代を襲名したという*。そこに行くと眞秀は由緒正しい。菊五郎の孫なのだから。

さて、以上を踏まえると、歌舞伎俳優自身あるいはその血のつながった人が外人との間に”合いの子”を作って歌舞伎俳優にしたり、もっとイージーには、血のつながっていない100%の外国人を養子にして歌舞伎俳優にすることも可能だ。

上述の”合いの子”歌舞伎俳優は、たまたま父親が様子の良いフランス人、ユダヤ人のようだからいいかもしれないが、例えば”クロンボ”だったら??色の黒い子が生まれて歌舞伎俳優になる・・俺にとってはあまり快くない。いち早く国際化した、柔道や相撲は面白くなったか?日本の伝統はどんどん無視される。「スポーツだから勝てばよい」になって「道」とか「美しい」などという「日本古来の、言葉で言い表しにくい」基準はどんどん忘れ去られていく。

ダイバーシティが大切だから皮膚の色で差別なんてあり得ない。続いてLGBTだ。当然、女の歌舞伎俳優を出せ、という圧力がかかる・・・世も末だね。

歌舞伎界が見習ったのは皇室だ。「祖先から続いた血統・家を守る(自分の代では絶えさせない)」という発想だ。イギリス王室では”クロンボ”と結婚する皇子がいる。日本の天皇家でも万世一系は時代遅れで、女系天皇や”合いの子天皇”も出てくるのだろう。どこまで差別を排除するのか???いい加減なところで止めといた方がよい。差別ゼロは不可能だし、意味がないし、美しくもない。(例えば、女の相撲取りが土俵に上がって男の相撲取りと、「くんずほぐれつ」相撲を取る・・・これが究極の男女平等だ・・・俺が生きてる間はやめてくれ。)一方で剣道の「日本古来の伝統が分からねえ奴はやらなくてよい」という”国際化”も興味深い。歌舞伎はどうなるのだろうか?

*十五代が関係しているかどうか分らぬが、市村羽左衛門の名跡は17代が2001年に死んだ後途絶えている。

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