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4月, 2022の投稿を表示しています

養老孟司さんが東大病院に入院して

 養老さんによれば医者は、かつては患者を目や手や耳で観察し、何の病気かを考え、治療法を考えた。それが1970年以降、患者から病状の「データ」を取り、そのデータを統計的に処理してデータベースに入れ、データベースから統計的・確率論的に一番正しいと思われる病名と治療法を特定する、という風に変わったのだとか。養老さんは言っていないが、以下、その心を推察した。 医者の仕事は「考える」ことからデータ処理(病状を統計的に処理できるよう加工する…例えば例外的な事象は捨てる)に変わった。そうやって作られた病状データと、こう治療したらこういう結果になったという治療データで構成されるデータベース(=AI)が病名も治療法も教えてくれる。これで何が面白いのか?ビジネスも将来、同様のことになろう。顧客の要望や市場で起こったことをデータにし、AIにインプットすれば「こうすればいくら売り上げが上がるよ」と教えてくれる。これで何が面白いのか?人間て考えるために生まれたのではないか?医者の場合、こういっちゃあなんだが、考えても考えても答えが見当たらない場合「当たるも八卦」と思い切って治療してみる、ということもあったのではないか?データベースやAIに頼って最も正しそうな答えを出してもらうより、一人の人間が考え抜き、悩み抜いて出した答えに命を預ける…その方が俺は好きだ。 一方で戦争の代わりにAI同士を戦わせて勝ち負けを決める、というのもあってよい。それぞれの国で最高の技術・頭脳を駆使して戦争AIを作り、紛争が起こればAIを戦わせる。

映画ホット・ロック

大作でもなし、そんなに有名でも評価が高いわけでもない映画だと思うがとても面白かったので紹介する。  原作が良いせいか、監督がイギリス人だからか、脚本がユダヤ人だからか、ニューヨークを舞台にしたアメリカ映画ではあるが、イギリス風のナンセンスコミック*。傑作と言っていい。(モンティ・パイソンのような)その他、この映画に関するコメントは、Ameba ブログの「まりー&まりりんの、あーだこーだ。」にある通り。俺は「アフガニスタンバナナスタンド」でネット検索してこのブログにたどり着いた。 まりー&まりりんのブログで触れていないが、話のきっかけになるダイヤモンドを盗み出す仕事の依頼…この依頼をする「お客さん」がなぜアフリカ某国の大使館員?の黒人でなければならなかっのか?この人以外の主な出演者は全員白人。仕事の依頼人という言わば一番偉い人を黒人にしたというのは何かの意図なのか?それともアメリカ人はアフリカの”土人”から大きなダイヤモンドを盗んで博物館に飾るような人間だ、と強調したいのか?…これを言い出すと大英博物館なんて世界各地から盗んできたものであふれかえっているが… 音楽はクインシージョーンズ。バリトンサックスのジェリーマリガン他、一流ジャズミュージシャンが演奏している…バリトンサックスの音は効果的に使われている、というか目立つ。 それからキーワードの「アフガニスタンバナナスタンド」…調べても、映画の作られた1971年、原作の書かれた1970年当時、アフガンで特別なことは起こっていない。(最近は注目されることも多いけど)どうやって思いついたのか???天才的なひらめき。 *イギリス風ナンセンス: 「人間のやること、考えることすべて馬鹿馬鹿しい」としゃれのめし、権威をからかって貶めようという精神。(「俺も馬鹿だけどお前もな!」)。絶対神、間違いのない神を信ずるスクウェアなキリスト教徒から見れば「無神論」であろう。日本人にはなじみやすい種類のユーモア。つきつめていくと、The answer is blowing in the wind.に通じる。一時流行したMR.ビーンも教会や王室を馬鹿にしたユーモア満載だった。礼儀作法やPolitical correctnessという”権威”にも楯突こうというところも偉かったね。

娘のアドバイスに従い料理の話(粉もん、麺類)

 昔はスパゲッティ、マカロニと呼んだ。今はパスタと言う。コックはいつからシェフと呼ばれるようになったのか?パティシエじゃなく、パン職人、ケーキ屋でいい。そもそもラーメン屋やパン屋に客が並ぶのがわからない。ラーメンやパンなんてものはそんなにありがたがって食うものではないと思うのだが… さて、自作して美味しいスパゲッティ料理は:  ブロッコリーと桜エビのペペロンチーネ(ブロッコリーの代わりに菜花でも)  ナポリタン 残念ながら、ミートソ-スは自作より市販のものの方がうまい。 ピザはナポリピザを外で食べるのがベスト。ナポリピザは作れないが、強力粉の袋に書いてあるレシピに従いピザ生地を作って麺棒で薄く伸ばし、デロンギのトースターについていたセラミックスの板(=ピザストーン)をガスコンロで予熱した上に乗せ、トマトソース*、チーズ、ピーマン、トマト、ベーコンを加え、ピザストーンに乗せたままアラジンのトースターで焼くと、そこそこうまい。これにタバスコをかける。(デロンギのトースター本体は数年使っていたら壊れた。これもイタリアらしくてよい) *トマトソース;トマト缶の中身に塩適量を加えてよく混ぜたもの 中華ではワンタン。漢字では雲吞。東京ワンタン本舗のワンタンの皮、30枚で¥130くらいのが賞味期限近くなって¥30引きくらいで売っていると買う。ワンタンの皮の袋に書いてあるレシピの通りつくる。豚ひき肉は70gで30個分(1個当たり豚ひき2g強)。あとはネギの刻んだの…具は少なく、皮を雲のように呑む。餃子のような”ヒダ”はなしで包む。皮を金魚のしっぽのようにひらひらさせる。ゆでたのをお湯を張ったどんぶりにでも入れて市販のポン酢で食す。ワンタンて、そろそろブームになってもいいと思うのだが。 餃子は中国に出入りしている頃、小麦粉を買ってきて皮から作っていたこともあった(水餃子が多かった)が、ミマツの30個入り¥398の冷凍餃子がうまいので最近はもっぱらこれ。ミマツは生餃子もあって、値段は冷凍ものより安いが、冷凍ほどうまくない。中国で買ってうまかった食材は小麦粉(麺粉)、それから牛乳。(一時メラミンが入っていて体に良くない牛乳が話題になったがその後どうなったか??)20年前は中国のものは安かった。 シュウマイは何といっても崎陽軒。ミマツの冷凍30個入り¥498もうまい。自分で作るより...

COOL JAPN 500回SPを見て

番組に登場したイギリス人(黒人女性)によるとHavig fun is customer's job.だと。以前からそうではないかと感じていたのでとっても納得がいった。クソつまらない芸でも喜び、芸人を励ますアメリカ人が理解できた気がする。これに関してアメリカにいて違和感を覚えたのは①日本に比べると著しくレベル低いのプロレスラーのパフォーマンスに大喜びする観客②鉄板焼きでコックがフランベして炎を上げたり、料理をひっくり返す「こて?」を高く揚げたりするだけで大喜びする客。これらのことは客のJOBとしてやっていたんだと思えば、アメリカ人もそう馬鹿にしたものではないな、と思う。(あんな下らない芸で本当に心の底から喜んだり感心したりしていたら阿保だ) ところで、なぜ、客にJOBが必要なのか?客は面白ければ喜び、おいしければおいしいと言えばよい。面白くもなければおいしくもないのになぜ無理やり面白がったりおいしがったりせねばならないのか?そこでネット(weblioなど)で”JOB”の意味を調べると報酬をもらうための仕事ということらしい。(類似語のWORKとかDUTYなどは報酬には必ずしも関係なく、倫理的に果たさなければならない義務というニュアンス。)つまり、客がおいしさや面白しさという報酬を得るためのJOBとして全神経を集中しJOBとしておいしくないのにおいしがり、面白くないのに面白がるということか。長い目で見れば、つまらない芸人や、下手なコックを励まし、腕を上げてもらえば客に跳ね返ってくるということか?

娘のアドバイスに従い料理の話(デザート)

 レモンケーキ…コツは①小麦粉に3割くらいホットケーキミックスを混ぜる②バターにケーキ用マーガリンを3割くらい混ぜる…ひと手間や高い食材必ずしもおいしい訳ではない③粉糖と水、レモン汁をまぜてアイシングを作るが、水分が多いとケーキにどんどんしみ込んでしまうので注意。 プリン…特に変わったことはしない。卵3個に牛乳360cc。卵、牛乳が余ると作る。砂糖と水からカラメルソースを作る…まともな材料・配合ならまず失敗しない。 蜜豆…寒天を固めてさいの目に切り、黒蜜をかける  ※黒蜜:黒糖をお湯に煮溶かして作る…容器に入れて保存可能   黒蜜ときな粉をプレーンヨーグルト、わらびもち、くずもちにかけても美味 豆かん(色川武大さんの好物だった)…赤えんどう豆を一晩、塩と重曹を加えた水につけ、ゆでる。ゆであがったら温かいまま白砂糖で作ったシロップにつけて出来上がり。1,2日冷蔵庫で保存したらおいしく。  ※豆をゆでるには保温鍋を使う…5分か10分沸騰させたら一晩保温。柔らかさを見てま だ、固ければ再度沸騰させてもう数時間保温。圧力鍋を使うと、豆は煮崩れ、肉はバラバラになる。圧力鍋を使うならごく短時間にし、保温鍋や普通の鍋で煮ることとの併用を。 小豆あんこ…保温鍋で(小豆はゆでる前水につける必要なし)  ※あんこができれば蜜豆に加えてあんみつにしても。白玉でも。 クー・ド・ナンシー(サワークリーム、アーモンドプードル、ブラックチョコレート、卵等で作るチョコレートケーキ)…アーモンドプードルは通販で、ブラックチョコレートは業スーで安く仕入れる。スーパーでサワークリームが安く売られていれば買ってきてこれを作る。焼けた後乾きやすいので容器のままひっくり返して冷ます。  

立川談志師匠

 談志師匠の尊敬していた(一目置いていた)人: ・フレッドアステア ・色川武大、田辺茂一 ・西部邁 ・手塚治虫 以上 俺の好きな人、尊敬する人と一緒。 こんなに共通するのは面白いと思う。(もちろん共通しないことの方が多いが)談志の落語は面白いと思ったことはない。小噺やジョークは好き。冷蔵庫に何年も入れといたものを弟子に食わすといった理不尽、不条理を押し付けるのも落語らしくていい。 フレッドアステア:  ハプスブルク家が支配していたオーストリア=ハンガリー帝国生まれのドイツ系ユダヤ人の父親がアメリカに移民してきてドイツ系アメリカ人の母親と結婚。1899年に誕生。1906年生まれのビリーワイルダーという映画監督も似た人種・生まれ。(ただし、ワイルダーはナチから逃げるため自分でアメリカに移民してきた)アステア、ワイルダーの二人に共通しているのは1918年に滅亡したオーストリア=ハンガリー帝国の優雅さ、粋を感じさせるところ。アステアの最高傑作は談志によれば1948年のミュージカル映画”イースターパレード”。手足の先まで神経の行き届いた優雅なダンス。ちなみにワイルダー監督映画の最高傑作は1957年の”情婦”だと思う。(マレーネデートリッヒ主演、最後に大どんでん返し。)1900年頃生まれた移民1世2世がアメリカの第二次世界大戦勝利や1950年代の"golden age"を可能にした。俺たちの世代にとっては1950年代のアメリカは憧れの"golden age"である。古き良きヨーロッパ文化の残り香と新しいアメリカの豊かな産業・文明のいいとこどり。様々な国が発展する過程で古き良き文化と新しい文明がいいバランスになる10年間がある。日本では1980年代、韓国では2000年代、中国では2010年代。 色川武大、田辺茂一:  片や「9勝6敗を狙え、15連勝しようとすると無理が生じる。8勝7敗では寂しい」と言う相撲好きのギャンブラー。片や酔っ払いのダジャレ好き。二人とも脱力系、いい加減で器の大きさを感じさせる。色川さんの9勝6敗論は人生観でもあるが、もともとは麻雀で飯を食うための処世術でもあった…1回も負けない奴とは誰も一緒に麻雀してくれない。プロとして麻雀で飯を食っていくには9勝6敗でないと。 西部邁:  60年安保闘争の時の全学連の幹部。70年代...

<俺が 芸を感じるもの> ①分かっていてもほろりとさせられる:例えば落語の人情噺  ・文七元結…娘が身を売って五十両手に入れた左官の長兵衛が、五十両をなくして自殺し        ようとする文七にあげてしまう  ・紺屋高尾…正直な紺屋の久蔵に惚れた花魁の高尾が年季が明けたら嫁にもらってくれ、         と言い、実際に年季が明けたら久蔵のところに押しかけてきて女房になる  ・芝浜…ダメな旦那に嘘をついて更生させた嫁が嘘ついていたことを告白する  ・唐茄子屋政談…初めて唐茄子売りの商売に出て得た売り上げ全部を気の毒な母子に          あげるがそれを全て因業大家に取られてしまい、母子は心中を図る ※いずれも不条理で理不尽な噺。主人公の無鉄砲・一本気が周囲の人たちの粋な働きを呼び、ハッピーエンドに終わるという”都合が良すぎてあくが強い”筋書きを演者がうまく料理して泣かせる ②分かっていても笑わせる・面白い:  ・ロケット団の漫才…こうボケる、と分かっていてその通りボケる。それに対するツッコ            ミの反応  ・東宝映画の「社長シリーズ」…森繁久彌の社長、小林桂樹の秘書、加藤大介のまじめ                 部長、三木のり平の宴会好き部長によるおなじみの演技                 (特に毎回登場する、三木のり平が活躍する宴会シーンと                 森繁社長が浮気しようとするけど必ず失敗するシーン)  ・「シャボン玉ホリデー」におけるクレージーキャッツ、ピーナツのお定まりのギャグ ③何回見聞きしても感心する:  ・フレッドアステアのダンス…小さな体・見栄えのしない顔で見せる粋な職人芸  ・アニタオデイ…狭い音域、少ない声量、力みのない姐御風な唱法 「芸は人なり」という言葉が五代目柳家小さんの言葉として伝わっている。俺は芸とは芸人の持って生まれたものとその上に積み重ねられた苦悩、コンプレックス、稽古などの表出のことだと思う。ただし、小さんやその弟子談志の落語に芸を感じたことはない 上記のうち落語の人情噺以外は演者が自信満々に全力で演じるのではなく、力を抜いて自分の芸をクールに表現している。トップとして君臨するのでなく自分の「分」をわきまえている。 人情噺における演者の料理法…「こうすれば客は泣くだろう」と稽古と...

家具はムラウチ八王子

 数十年前、「家具はムラウチ八王子」というキャッチフレーズのTVCMがあった。「ムラウチ」という老舗の家具屋が八王子にあったということ。 さて昨日久しぶりに中央高速を通り、八王子の街を見た。驚いたのはムラウチの本社店舗の真向かいにニトリの大きな店舗があったこと。ニトリのやることに違法性はない。ただ、大きな違和感を覚えた。日本の家具屋なんてニトリの一人勝ちでしょう。死に体のムラウチの本社の前にでっかい店舗をつくるこたあねえだろう。恥を知れ!こんなことをされたムラウチの社長以下はどれだけ恨むだろう。資本主義・法治主義ってやだね。違法でなけりゃ何をやってもいいんだから。法律より常識というか、教養が力を持つ世の中なんて望むのが無理なのか。こうして日本中の地方の家具屋の老舗がつぶれ、ニトリ一色になる。因果は巡って、そのニトリもいずれは新しい「ニトリ」にやっつけられる。 ルースベネディクト女史によれば、日本人は恥の文化、キリスト教徒は罪の文化とか。この「罪」ってやつが曲者で、ベネディクト女史の頃はまだ、罪といっても法律上のものではなくて、宗教や常識、教養が個人個人独自の「罪」の意識を形作っていただろうと思う。資本主義、新自由主義、株主資本主義はこれを破壊し「違法でなければ何をやってもいい」にしてしまい、地球の持っている環境負荷や資源供給の能力を超えてしまうようになって慌ててSDGsだとか言い出す。(一方で日本の「恥」も破壊されたのは上述の通り。)別にキリスト教徒じゃあないけど、こういう人間の「限度をわきまえずにやり過ぎる」性質を”原罪”と言うのでしょう。キリスト教徒なら原罪を背負った人間はいずれ神の前で裁かれて救われるものと救われない者に分かれるわけだが、さて、キリスト教徒でない俺は暗澹とするのが精いっぱい。救いがあるとはなかなか思えないね。 SDGsもかなりいかがわしい。単なる流行り、ファッション(つまり「ごっこ」)ではないか?商売のネタにはなる。これが資本主義(アングロサクソン)の逞しさ。だけどまだ資本主義の恩恵を受けていない人達は反発しないか?早いもん勝ちで先進国がさんざんプラスチックその他の資本主義的商品の恩恵を受けた後、「その恩恵はここまで、これ以降は恩恵なし」と言うようなもの。核拡散防止条約も全く同じ。すでに核兵器を持ってる連中が他の国に核兵器を持つなって言...

旬を食す

 たけのこご飯、そら豆の茹でたの、国産ホワイトアスパラガスのレンチンしたの…春らしい料理。八百屋で食材を買ってきて料理。残念ながら全てあまりうまくない。たけのこは1回圧力鍋にかけて一晩おいてから炊き込んだ。(食べる前に娘夫婦に半分あげた。)食べると少し固い。タケノコらしい香りがない。つまり、春を感じない。選んだたけのこが悪かった。見た目は良かったが安物だったから?古いのかも。そら豆はまだ早すぎるか?これも本来の香りがない。(ちなみに色川武大さんは豆好きで、中でもそら豆のゆでたのを”豆の王様”と呼んで大いに好んだ。)ホワイトアスパラは国産は初めて。輸入品より細くて安いが、根本の方が筋張って固い。ホワイトアスパラはうまく調理できたためしがない。 白エビ、メキシコ産グリーンアスパラ、パプリカ、ピーマン、竹輪、ごぼうの天ぷら。白エビは富山の人の自慢の食材。富山と言うと他にホタルイカ、ブリなどが名物だが、ホタルイカ、ブリとも特別うまいとは思わない。(富山にはブラックラーメンなどというゲテモノもあるが食べようと思ったこともない)白エビは富山の人に食べさせてもらっって気に入った後、富山に行くたびに駅前の立ち食いソバ屋で白エビのかき揚げの乗ったソバを食べた。それほど好きなので白エビが売っていれば迷わず買う。昨日も、スーパーで売ってたので値段も見ないで買ったら、約100匹入りのパックが¥1280だった。これを20匹ずつに分割して天ぷらにして食す。まず20匹を天ぷらにし、残りの80匹は20匹ずつに分けて冷凍。他のネタはサツマイモ、竹輪(磯部揚げ)、パプリカ、ピーマンが普通。価格的にも見た目にもいいサツマイモがなかったので、今年2回食べてうまかったメキシコのアスパラ、ピーマン、竹輪、1本¥100のごぼうを購入。パプリカは本来大きいのが¥98でないと買わないのだが、禁を破って¥198のものを購入。 白エビは口の先の硬いひげを切り落とし、かき揚げでなく、一匹ずつ。うっかりして大根がなくなっているのに気づかなかったので麺つゆとおろししょうがの天つゆ。揚げ油はサラダオイル3に対してごま油1。うまかったね。すべてうまかった。ちょっと肉厚のピーマンとパプリカのみずみずしさ。1/4に割って揚げたごぼうの歯ごたえ、アスパラの柔らかさ。白エビ独特の控えめなエビの香り。 白エビは大きさで言うと甘エビ...

日本の国際貢献

 政府特別機にウクライナ難民を乗せてきたって。さすがに違和感を覚えたね。シリア難民その他中東で発生した難民は日本政府はどう扱ったのか?明らかに人種差別だろう。「ごっこ」ここに極まれり。日本に入ってくる外国メディアのニュースってほとんどアメリカ発、それに英独仏中韓あたりが少し。アジアのメディアがウクライナ戦争をどう扱っているのかなんてほとんどわからない。例え目や耳にすることがあっても、たいていの日本人ならアメリカのメディアが言うことが正しくてアジアのメディアの言うことなんて遅れてる、非民主的…と考える。欧米のメディアは進んでいて民主的かもしれないが、人種差別的だと思うべし…などと考えていたら、CNNのピーター・バーゲンなる人物が ロシアは: ①1980年代アフガニスタンで100万人を超えるアフガン人を殺した ②1994年チェチェンでは2万5千人を殺した ③シリアでは8683人を殺した ロシアの残虐な攻撃はウクライナで始まったことではない、と言っている。 俺に言わせると、ソ連・ロシアは今までそんなに残虐なことをしてきたのになぜ、ウクライナ侵攻みたいに取り上げられず、殺された皆さんはにはウクライナに比べて大した同情も集まらず、日本政府も難民に受け入れに積極的に取り組まなかったのか?が疑問。答えは明瞭、上記①②③で殺された人たちはアジア系だったので欧米は今回のウクライナみたいに制裁を真剣にやらなかった。だからロシアもウクライナ侵攻をやれるだけの戦力をキープできたし、プーチンもまたやってやろう、という気になった…CNNもアメリカもその点を反省すべきではないのかなあ???? さて、日本はできれば、アジアの一員として欧米とは反対の切り口、つまり、白人が殺されたら欧米の皆さんで対処してね、だけどアジア人が殺されたら日本が面倒見るよ、みたいなことはできないか?難しいだろうなあ…日本には日本が取るべきアクションについて必要な情報を集めて分析するインテリジェンスがないんだから。これは自ら望んでそうしているというより、軍隊同様アメリカにおんぶにだっこだから。戦争しないから。インテリジェンスなんて戦争しなければいらないから。アメリカのインテリジェンスを通してみればウクライナ人が殺されればかわいそうだ、プーチンは悪魔だ…という情報でいっぱいになるが、アフガニスタン人やチェチェン人やシリ...

恩師とは②

3月下旬から「ロシアの皆さんは正しい情報にアクセスできずにかわいそう、偏った情報に洗脳されてる」みたいなことをお笑い芸人のコメンテーター他が盛んに言い出している。日本人は「正しい」情報ばかりを与えられているのか?また、自分は「正しい」情報を選んでいるのか?今の日本には明治維新、戦後民主主義…それらを成し遂げ、それで出世・成功した権力者たちのバイアス満載の情報に満ち溢れているのではないのか?マスコミは戦前のような「売れる記事(読まれる記事)」を書くことはやめたのか?トランプの言うことは嘘だ・陰謀論だ、と言うが、トランプの言うことは証拠がない、というだけで「トランプの言うことが嘘だ」と証明したケースもないのではないのか? 俺は「正しいかどうかなんて誰にもわからない。自分が今まで生きて、考えて感じてきた経験(=教養)をもとに、『好きか嫌いか』『信じたいか信じたくないか』で選ぶしかない」ように思う。もちろん、自分が好きな(信じる)人の言うことを信じる、というのもある。俺が一番嫌いだし、危険だとも思うのが「自分は安全なところにいる」「自分は大丈夫」と信じ込むこと。大切なのは教養を身につけること、人を見る目を養うこと、疑うこと      さて、本論: 中学校時代の担任:俺の場合、3年間担任が変わらなかった。先生らしくない先生で友達感覚だった。覚えてる言葉:(校則かなんかに文句言ってる俺に対して)「まずは一回守ってから文句言え」。この言葉は会社に入った後生きた。会社ってとこは実にバカバカしいこと、つまんないことをやれ、と言う。それらを一回はやってみよう、と。ただし、成果主義はやる前から絶対ダメ、と分かっていた。(アメリカで「これぞ成果主義!」というのを見てたから)そう言えばTPMも。(経験者に聞きに行ったら「新興宗教」と言われたから) 高校時代の担任:1年か2年の時の担任で女の数学教師。俺が3年になる時に転校(転勤)した。俺は会社に入ったあと、失恋したが、そのとき姪を紹介してくれた。(見合い)…自分は子供に恵まれなかった。その分、俺みたいな半端者を一人前扱いしてくれ、恵を与えてくれた。 会社に入ったあとの恩師の言葉(上司、部下、後輩): ①「部下がもがき苦しんでいる時は黙って見ておく。『がんばれ』とか『大丈夫か?』なんて言っちゃダメ。下手に声をかけると張り詰めたものが切れる」 ②...

恩師とは①

 姉から中高時代の先生について書け、とのリクエスト。その前に、「恩師」というが、これは何ものぞ?そこで「恩」をネットで調べると、コトバンクに”もともとは仏教から来ていて、他者から自分になされた恵。日本書紀などでは恩は「めぐみ」などと訓(よ)まれていて、「めぐむ」とは草木が芽ぐむところから来ている”と。そこまではすんなり頭に入るのだが「仏教では恩を知り、 恩に報いなければならない」 のだそうだ。これが分からない。恵を与える側は感謝されようと思って与えるわけではなかろう。親子の関係で言うと子供の側はいつ、どこで誰の子として生まれるのかなんて選べない。いわば親は子の気持ちも都合も考えずに勝手に生み、恵む。これに対して子はなぜ報いなければならぬのか?例えば自分の食べる分を減らして食い物をくれた、なんていうのは恵んでくれた人が親であろうがあるまいが報いるべきかも知れないが、親は種族保存本能に任せて子を産んで育てるだけ、と考えると、子は報恩すべきか?俺も父親だが振り返ってみて、子供は欲しかったし、出産が近づくと「五体満足で生まれてくれ」と願い祈った。(自分ではコントロールできない運命であり、特に父親なぞは全くの無力)無事生まれれば安心し、自分の子はよその子より断然かわいい。これは、種族保存本能に発する親のエゴではないのか。それでも子供は親孝行せねばならぬのか?母親は母乳をはじめとしてたくさんのものを子に恵むかも知れない。しかしこれも母性本能ではないのか?このあたりは近年ホルモンの働きとして科学的に説明され始めている。ホルモンの働きで育児をする、育児をするとホルモンが出る…言わばホルモンに操られて子育てをする親に対して子は恩を感じるべきなのか?本能やホルモンを作ってくれた神様には感謝すべきかもしれない。近年では、殺しも虐待もせず生み育ててくれた奇特な親に対して感謝する、というのも分からないではない。ただし、子は親(神・仏)の恩に 報いなければならない 、と言われると、「何を!?」と思う。恩に報いたいと思うのも自由。そう思わないのも自由ではないか? 問題は恵まれた側の感受性、あるいは情緒。恵んだ方は報いなど期待しない、一方、恵まれた方は恵を敏感に感じ、恵を感じたら感謝する、くらいでいいのではないか?最近つくづく恵(恩)を感じ、報いようとする感受性が豊かな人の方がそうでない人...

高校時代③(たばこ)

 高校3年の時、授業中に俺の所属していた「鉄道研究会」の鉄道模型だかなんだかが保管してあるところから出火、ぼやになった。火の気がないところなので、たばこの火の不始末が疑われた。このぼや騒ぎは俺のクラスの学級委員タイプの女子が非常ボタンを押したことで消防車が出動する騒ぎとなり、犯人探しがはじまった。(俺はこの女子がボタンを押すのを見ていたが、その後自分の身の上に何が降りかかってくるのかは知る由もなかった) 鉄道研究会とたばこ吸ってそうな奴、ということで俺の名前が挙がったらしい。俺は担任の教師に呼び出され、喫煙の事実を認めた。多分、ぼやの犯人でないことも言ったと思うが、記憶があいまい。(結局事件の”真相・真犯人”は俺は知らない)その、普段「エコー」を吸っている教師は俺に向かって「たばこはやめろ」と言った。俺は「おめえも吸い過ぎには注意しろ」とか「どうして高校生は吸っちゃだめでアンタはいいの?」「もっと高いタバコを吸えよな」などと思いながら黙っていた。 その晩、喫茶店で友人に慰められた。その時ペドロ&カプリシャスの「別れの朝」が流れていたことだけはよく覚えている。しかし、今、YouTubeで改めて見聞きするとペドロ&カプリシャスっていうグループもいかがわしい感じ。歌っていたのは前野曜子という歌手だが、あまりうまくない。その時はとても上手に聞こえたが… それ以前もそうだったが、「学級委員」タイプの女は大嫌い。だから蓮舫以下、民主党の女子議員も大嫌い。民主党って男女別なくそもそも学級委員ばっかり。学級委員=「ごっこ」に興じる人。自民党にもいるし、M&Aに興じる会社の経営者も。もちろん、”文化人”と呼ばれる人たちにも…この手の連中がTVに出てくると俺は「馬鹿野郎」などと叫んでしまう。民主党政権の時は日本中が学級委員全盛だった感じ。Political Correctnessとかダイバーシティーって正しく学級委員。アメリカの禁酒法も学級委員。お笑い芸人にウクライナ戦争を語らせるのは「ごっこ」が過ぎる。 この騒ぎの後、同じ高校に通っていた従兄弟が俺の母親に、俺がぼや事件の犯人で教師につかまった、と言いつけたらしい。しかし、母親がそのことを俺に告げたのはずっと後だった。つまり、母親は知っていて黙っていた(黙っていてくれた)ということになる。粋なことをしてくれたもんだ。父親は知っ...

高校時代②

 俺が高校生だった頃の1968年~1972年の出来事をWikipediaで振り返ってみると、ベトナム戦争泥沼化、ニクソン大統領誕生、反米反戦運動、70年安保闘争、文化大革命及びそれに刺激された共産革命(学生)運動、それに対する反動として三島由紀夫のクーデター未遂などの右翼の活動、あさま山荘事件、ビートルズ解散、大阪万博、 米ソの核開発・宇宙開発競争激化→デタント、 ニクソンショック(¥360/ドルの固定相場制から変動相場制へ移行)、米中接近、ウォターゲート事件発覚&ニクソン再選→辞任、日中国交正常化(台湾との国交断絶)、ローマクラブ「成長の限界」発表、小笠原・沖縄返還… などが上げられる。 ほとんど俺には関係なかったし興味もなかったが、接点のあったことだけ以下。 文化大革命:2010年頃「あれは毛沢東による権力闘争」と言われるまで、革命運動だと思っていた。 それを俺に教えてくれたのは天安門事件が起こった時日本に帰化した元中国人だった。 それから中国のことをいろいろ調べてみると中国の歴史って権謀術数、権力闘争の歴史であることが分かり、共産党も共産主義やイデオロギーなんかより権力の座にい続けることが最大の目標であるということが分かってきた。 「共産党支配になっても清時代と変わっちゃいない」という言葉も理解できたし、中国人の方が日本人よりよっぽど資本主義に向いているとも思った。清も共産党も少数派が民衆を支配している、という点では同じ。漢民族って面白い。満州族、モンゴル族…少数派の人たちが何百年間も自分たちを支配することを許す。(さて、共産党という少数派は何百年も支配者の立場にい続けることができるだろうか?…俺個人はせいぜい今世紀末までと思っているが…ITで共産党は厳しい監視をしていて反乱なんてできない、という人がいる。俺は一人っ子政策の結果少子高齢化が急速に進み民衆・百姓が自分たちの将来は明るくないと思えば…中国の歴史では、中国の民は支配者が誰だろうが、どんな体制だろうが自分たちが飯を食うのに困らなければ文句は言わないが、いったん、飯が食えないとなれば反乱を起こして支配者をやっつけてきた…それが分かっていて中国共産党は結構皆さんの不満・希望などを細かくリサーチしているようだが…)  最近、「文化大革命で唯一革命的だったのは、中国の親子関係を壊したことだ」...