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3月, 2022の投稿を表示しています

高校時代①

  姉から高校時代に何を考えていたのか書けというリクエストがあり、息子からも昔のことを書け、みたいなリクエスト。 中学時代は成績は学校で一番、バレーボール部の主将だった。地元で一番の進学高校に行った…先生に「他の選択肢はない」みたいに誘導された…入学してちょっと悩んだのは高校のバレー部に入るかどうかだった。中学の1年先輩、2年先輩が入部していたから。かといってそれほど強い勧誘があったわけではなく、進学を優先しようと考えてバレー部には入らず、たまたま高校に入ってすぐ知り合った男が鉄オタだったので勧められるまま鉄道研究会というのに入った(実態は帰宅部) その高校の前身は旧制中学で女子の比率は10%程度、男子校ぽかった。進学を選択した以上、熱心に寸暇を惜しんで勉強(教科書参考書の暗記)をした。その学校はテストのたびに成績・学年順位を発表したが、ほどなく学年で10位以内に入るようになった。進学高らしく?3年生の教科書を2年生の3学期か3年生の1学期までには終えて、文科系、理科系にコースを分け3年生の2学期からは各自で受験の準備をする、というパターンだったと記憶するが、2年生の3学期に入って数学、物理、化学といった理科系の科目が全く理解できないようになり、文科系コースにした。 成績が上位になったこともあってか、2年生になると気が緩み、受験勉強疲れが発生した。その頃、テスト前に一生懸命暗記したものをテストが終わった瞬間に「忘れろ、忘れろ、頭の中から追い出せ」と念じたことを覚えている。自分で病気だ、異常だ、と思っていた。役に立たないものを暗記するなんてバカバカしい、やめたい、という拒絶反応だったとも思う。(こんなことは、2年も3年もやってられねえや!)そう思って周囲を眺めると、相変わらず暗記にいそしむ奴、最初から暗記なんてバカバカしいとわかっている奴、バカバカしいけど適当にやっとこうという奴、部活優先という奴、俺みたいに疲れてる奴、受験なんて無視して音楽にいそしむ奴、女に入れあげる奴、医者のドラ息子で親の金でどこかの医学部に潜りこめればいいやという奴…様々な人種がいた。(ただし、左翼にしろ右翼にしろ、学生運動みたいに自分の思想を声高に叫んだり、強要する者はいなかった)この学校の一番いいところは、旧制中学のなごりか、生徒の自主性を重んじ、勝手にさせてくれたこと。この、「受験...

医者・病院の病理 ③

 まず、看護婦、受付、MRI検査技師といった女性のみなさんの問題 人出不足で落ち着いて仕事してる余裕がないとは思うが、マクドナルドやデニーズを思い出させる悪しきマニュアル依存…マックで何かを注文すると「一緒に〇〇はいかがですか?」とやる、お定まりのあれ。(もっとも、そんなマックやデニーズが嫌で何十年もそういう会話をしてないから今どうなってるのか知らない。)客が何を欲しているのかなんてことは考えない。客本位でなく、客を自分の型に嵌めて右から左へと流そうとする。マニュアルに書いてあること以外をやるのは無駄・邪魔…俺の偏見では女は男よりまじめに忠実・完璧にマニュアル通りやろうとする…そのことに夢中になる分「自分が何をやっているのか」顧みる余裕がなくなる。 話は脱線するが「誕生日おめでとう」もマニュアルっぽい。年取った俺にとっては誕生日って死に一歩近づく、ますます衰えるという意味。あまりめでたくない。そんな俺に「誕生日おめでとう」と言うのは、言う人本位。言われる側の気持軽視。「皆そう言うから」「今までそうしてきたから」…一種のマニュアル。ただし、それがマニュアルとして成り立っている、ということは俺みたいな変わり者は少なくて大多数の人がいくつになっても誕生日はめでたいと信じているからだろう。ブログって、こういう場合便利。「誕生日おめでとう」と言われて面と向かって「めでたくなんてねえ」と言い返すよりずっといい。言い出すときりがなくなるが、「こんなに長生きできてよかったね」「今まで生きてこられてよかったね」という意味で「おめでとう」と言うのかも。しかし、仏教では「生は苦」とされていて多くの日本人もそう思ってないか?徳川家康の「人生は重荷を背負って遠き道を…」なんて言葉も残ってる。年寄は「そろそろお迎え」が来て欲しいと思ってるのでは?俺も長生きしたいとは思わない…この一連のブログを見れば俺が楽しく生きているわけではないことは分かるだろう。へそ曲がりだから「苦しいから生きてやろう」「死ぬ方が楽なら生きてやろう」と思ってみたりはするが。そうだ、俺の誕生日には「今日まで長い間苦しむことができておめでとう。明日からも苦しんでね。」とでも言ってもらうか。山本夏彦さんは世はすべて習慣、みたいなことを言った。つまり「皆そう言うから」「今までそうしてきたから」に対して目くじら立てるな、とい...

医者・病院の病理 ②

処方箋とジェネリックと調剤薬局 妻が数年来、整形外科に行っている。そこの先生が「ジェネリックはダメ」と言い張るので、妻もジェネリック嫌いになっている。(ちなみに俺は安けりゃジェネリックでもチョークの粉でも何でもOK) ある日、その医者に行って薬の処方箋をもらってきた妻が、初めて処方箋になんて書いてあるのか確認したら、ジェネリック薬品の名前が書いてあった。びっくりした妻が病院に行ってジジェネリックは嫌だから、処方箋に書いてある薬名を変えてして欲しいと頼んだら「この処方箋を薬局にもっていって『ジェネリックじゃない薬を』と言えばジェネリックじゃない薬が出てくる」と言われ、実際そうなった。(今までの処方箋にどう書いてあったのかは謎のまま) これも医療業界の「文書軽視症候群」。

医者・病院の病理 ①

 2月28日、夕食後ものすごい疲労感に襲われ、夜8時に就寝。1時間に1回という超頻尿(過活動膀胱)で眠ることできず。尿意を催すものの尿はほとんど出ない。ごくわずかの排尿。この時尿道痛。ほとんど拷問。翌3月1日病院に電話し、そのまま行こうとしたが翌朝一番の予約に。そのうち段々頻尿や尿道の痛みの症状が和らぐ。妻がネットで色々調べてくれ、細菌性の炎症の場合、排尿のたびに細菌が体外に出て症状が軽くなる由。自分でもネットを調べ、こんなに急に発症し少しづつだがすぐよくなるのだから、がんではなく細菌性の尿管または前立腺の炎症だろう、と自己診断。 3月2日、泌尿器病院に。この病院はかつて会社勤めしてた頃、血尿が出たことがあり、通勤に便利だったから通っていたことがある。病状を伝え、血液検査、膀胱あたりのエコー、尿検査。エコーの時、「膀胱に尿がたまってないからエコーがうまくいかない。2時間以上尿をためないと」だと。(検査バカの壁?)俺は「1時間に1度の超頻尿だからお前に診てもらいに来たんじゃねえか!」と胸ぐらをつかみたくなったが我慢。こういう時の医者は強い。こちらは「変なこと言って仕返しされたら怖い」と思う。医者の診断は「尿管または前立腺の炎症または尿管結石だろう」。抗生物質、結石を溶かして流す薬、過活動膀胱を抑える薬を処方。加えてCT取る必要があるから明日専門の病院に行け、と。病院のリストを渡されて家から近そうなところを選ぶ。そこに自転車で行こうかと思い、看護婦に「ここは駐輪所ありますかね?」と聞くと、誰かに教わったのか、マニュアル通りか知らないが「さあ、私は自転車に乗らないので…」という返事。この芸のない答えに対しても我慢して黙殺し、待合で待ってると、その看護婦が大きな声でCT病院の電話予約をしてるのが聞こえた。「駐輪所があるかどうか聞いてくれ」という俺の願いもむなしく、明朝の予約だけして時間を俺に伝えてきた。帰宅後、多分抗生物質が効いて症状はどんどん軽く。「こんな薬で治るなんて絶対、がんじゃあねえな。どこの炎症かな?」と思う。 3月3日 妻がネットを調べて、自転車に乗ると前立腺を刺激して炎症を起こす可能性があると教えてくれる。CTの病院には自転車でなく、バスで行く。 CT病院の受付嬢に「紹介状を出してください」と言われる。昨日、泌尿器病院で書類の入った封筒を渡されたので中...

福田恆存全集(東風西風)

 昭和40年(1965年)から翌年にかけて福田恆存さんが読売新聞に掲載していた「東風西風」を読む。本人が「保守反動の徒」と自称しており、共産党、社会党、日教組、美濃部都知事、学生運動、進歩的文化人、役人、新聞、TV…ばっさばっさと論難、批判。或いは日本人は情けない、と嘆息、愚痴。あまりの執拗さに辟易し、読み飛ばす。当時は真剣に共産革命が起きると危惧されていたことが分かる。当用漢字にも反発し、当用漢字でない旧漢字を多用するのでときどき解読に手間取る。「東風西風」とは別だが、日本国憲法を「当用憲法」と蔑称したのは面白い…アメリカから押し付けられた憲法なんて当用だ、間に合わせだ、すぐ廃止してしまえ!という意気込みだったが廃止も改憲されないまま…福田さん自身が指摘したように、日本人はお上に弱く、自己主張しない情けない民族だから? 例外的に絶賛もしている。例えば新潮国語辞典。それも2回立て続けに。「どの家庭や事務所にも必ず備えて置くべき」と。早速auペイマーケットで買う。1965年発行の初版本?の中古。\1650。 1966年4月20日付けの「高校野球」と題した一文に”一寸考えてみれば、およそ察しの付くことだが、今の世の中は、その『一寸考えてみる』暇が一寸も無いほど次々に話題の波に押し流されている”とある。何千年も前のギリシャでも”今の若者は…”と言われていたとか。一寸考えることができないほど忙しいのも昔から?

平時の働き方改革

 3月16日の地震で道路がぐちゃぐちゃになったのがすぐ復旧した由。TV番組で「作業員の皆さん、昼夜兼行で復旧してくれてありがとう」と言ってた。 民間の工事で納期を守るために、徹夜で突貫工事したら「働き方改革に反する」とか「長時間残業、過労死するぞ」と言われる。 困っている人を助けるため徹夜する、面白くてやめられなくて徹夜する、自分を試すために徹夜する、「俺がやらなきゃ誰がやる」という気持ちで長時間残業する…どこが悪いんだろうか?それで成長するということはある。 悔しかったら、すべての災害復旧工事を法定残業時間内で乗り切ってみよ。

唯一の被爆国、と言うと「核兵器廃絶」と続く。

「 唯一の被爆国だから核兵器の恐ろしさが世界で一番身に沁みた、こんな効果的で素晴らしい兵器を日本にも欲しい」とは続かないのか? 憲法9条を素直に読めばどう考えたって自衛隊は違憲。憲法に書いてあることに素直に従い、違憲な自衛隊を廃止する。返す刀で「日本には軍隊は存在できません。非武装化します」と言って米軍の皆さんにも出て行ってもらう。(米国自身の防衛のために、例えば沖縄など特定の基地は残したい、と言われれば、そこだけ米国の領土として差し上げることも考える。)こうしてともかく日本の領土から自衛目的だろうが何だろうが軍隊や兵器を一掃して非武装化する。当然、ウクライナのように攻められると覚悟する。攻められたらTV朝日の玉川徹よろしく逃げる。(橋下徹さんも「ウクライナ人よ逃げろ」と言ったとか)そのために自衛隊に代わって「敵前逃亡隊」を新設し、攻められたら国外に逃げるための設備・装置を準備し、訓練を行う。もしくは逃亡せずに女子供男女平等に自主的「人の盾」となり、プラカードやスピーカーを持って抗議するなど非武装抵抗を試みる。(この様子の一部始終をSNSや国営TVで世界中に拡散する) 非武装抵抗と言うとインドのガンジーを想起する。ガンジーは非暴力を貫いて英国からの独立運動を成功させた。命が危ない、と言われても「自分が死んだって何千、何万というインド人が後に続いてくる」と言う勇気/信じる力があった。ガンジーの運命でとても皮肉なのは、独立するに当たり、「独立するならヒンズー教徒もイスラム教徒も一緒に」と主張したので「イスラム教徒なんかと一緒になれない」というヒンズー原理主義者に敵視され、結局無防備のままヒンズー原理主義者に暗殺されてしまったこと…イスラム教徒はパキスタンを作った…1983年アカデミー賞を取った映画「ガンジー」に詳しい。 ガンジーは潔いし、勇気があると思う。100%ではないが独立の理想を実現した。日本国もガンジーを見習って憲法9条を素直に愚直に守っていい。空想的理想主義かもしれないが、世界にはこれに賛同してくれる奇特な国が現れ、憲法前文にある通り「…国際社会において、名誉ある地位を占め」ることができるかもしれない。 もうひとつの極端は、改憲してバリバリの軍隊、兵器を持つこと。核シェアなんてまどろっこしいことを言わないで自前の核をもつ。福島原発の核兵器としての利用も検討。米...

今日はグダグダ長いぞー

ウクライナの大統領は男をあげたが「女子供は安全な国外に逃げろ、男は国内に残って戦え」と言った。正しくジェンダー・男女差別。そう言ってウクライナの大統領を非難している奴はいるか?非難しなければおかしいぞ。ロシアに殺されるなら男女や年齢による差別なく、でしょ? 男女差別ハンタ~イも平和な時だけ?  「平和な時の平和論」…内村鑑三の言葉として山本夏彦さんが引用。夏彦さんには「茶の間の正義」という言葉もある…「自分は安全だ」「今、こんなことを言えば受ける(映える)」と計算した上で、もっともらしいことを言うのが人間の常だそうだ。 最近では橋下徹さんが「学級委員みたいな意見」と言う…現実と乖離した理想論、きれいだが意味のない建前論。江藤淳さんの言った「ごっこ」…米国におんぶにだっこという温床で、大事なことは全部米国にやってもらい、自分は「一人の命は地球より重い」などと種族保存本能に浸ることを「ごっこ」と称す…俺流の解釈。 日本の企業のM&Aもごっこ。真似っこ。手っ取り早く数字をよくして株主様に媚を売るだけ。俺がいた会社は持ち株会社傘下の会社だった。持ち株会社はM&Aを盛んにやった。本業がだめだからM&Aでもうけたかどうかで株主は経営者を評価する。非合法でなければどんなやり方でもうけようと株主には関係ない。M&Aは合法的だし流行りものだが、日本人には向いていない。俺は会社は株主のものなんて思ってねえぞ。いい技術を持った会社を買うんじゃなくて自前の技術で勝負しなくっちゃ。俺たちの世代にとって会社とは寄らば大樹の陰というか家のような存在(就職でなく、一生面倒見てもらうつもりで就社する)。それを売り買いするっておかしいだろ。会社が社員にとって「行きたくないけど食うために仕方なく行くところ=必要悪」となり、会社にとって社員が「取り換え可能な部品」となってから会社を売り買いしてくれ。退職前には俺は「もうついていけない」と言うしかなかった。 M&Aって降伏を決めた昭和天皇のご聖断を想起させる。国民を一人でも多く生き残らせるためには早く降伏した方がいい。一方で阿南陸相は、それまで言ってきた通り「最後の一人になるまで本土決戦」を主張。天皇は日本を生き残らせるために阿南以下の軍人の反対を押し切って降伏を決断した。本土決戦を回避して降伏した日本は確かに生き残ったがアメリカ様の...

会社の後輩から退職の挨拶メールが来た。

その後輩にも本ブログを紹介(というより強要か?)した。その後輩、そして息子や婿さんの参考になるかもしれないので男が退職後、嫁さんと二人暮らしを始めるときの心得を。(嫁さんも自分も健康であることは必須の前提条件。それから離婚しないことも。もうこの条件をクリアしてるだけで我が妻には感謝、感謝…俺の人を見る目が良いとも言えるが) ブログって、お説教臭くならないので経験談を伝えるには向いているように思う。ちなみに、タイトルが入れられるということに今気づいた。 嫁さんから見れば夫が退職したら夫と家で過ごす時間が圧倒的に増える。そう思っただけで「うつ」になったり、離婚を考える女性もいる。つまり、退職後も「亭主元気で留守がいい」。しからば「留守」にするための方法は: ゴルフ、テニス…スポーツもしくはスポーツ観戦。散歩、ウォーキングも。映画、旅行。嫁さんと一緒でもいいし、一人きりでもよい。「宮仕えはこりごり」でなければ週1日でも2日でも働きに出る。極端なことを言えば、給料ゼロどころか、交通費程度ならこちらで負担してでも働きに出る。働くということはコミュニケーンが必要になるが、これが金には代えがたい刺激になる(ストレスにもなるが)。〇〇教室や〇〇講座に通うのもよい。自制心に自信があるなら老後の蓄えに差し支えない範囲でギャンブルや投資・投機も。もっとも老後の生活設計は難しい。何歳まで生きるのか?何歳まで健康なのか?がわからないと設計できない。これがわかれば死ぬ日までに金を使い切る。 欠かせないのが筋トレ。筋肉は60歳頃からどんどん減る。一方で何歳になっても筋トレとタンパク質の摂取で筋肉は増やすことができる。「亭主元気」のためには筋肉必須。ジジ臭い体形になるのはインナーマッスルの衰えが原因とか。見た目が若々しくなる効果も。PPK(ぴんぴんころり)にも役立つ。 サラリーマンには難しいが、地域の様々な催し物に参加するのも。主催者側に回るのもよし。退職前にその準備をしておくのもいいかも。 無理にでも若い人、畑違いの人と話をする。いわば、心と頭の筋トレ。刺激とストレスを味わう。馬鹿にされたり嫌われたりすることを恐れず、また恥ずかしがらずに自分をさらけ出す。今更、他人に好かれたり、長いおつきあいを求めたりする必要もない。それで万が一新しい友達・仲間ができたら素晴らしいこと。 疑似「留守」も。自分の...

日本とロシアの共通点(その2)

今思いついた。日本は明治維新から六十数年たって、満州や東南アジアに侵攻し、それを嫌ったアメリカに、明治維新から七十数年後に滅ぼされた。ソ連も革命後六十年数年アたってアフガニスタンに侵攻し、アメリカから睨まれて革命の七十数年後に滅んだ。 しからばロシアと日本の最大の違いは何か?原油をはじめとする天然資源の有無であろう。日本は天然資源がないから満州や東南アジアに出ていかざるを得なかった。そして敗戦後はアメリカ様の言うなりになるしか生きる道がなく、「腑」を抜かれ、かつて支配していた満州や台湾や韓国や東南アジア諸国を取り戻そうなどと考える人はいない(ように思われる)。ロシアは天然資源があるゆえにアメリカその他とも張り合える。そしてソ連崩壊前に支配していた国々を取り戻そうなどと考える大統領が現れる。Make Russia Great Again !…これがトランプとの共通点。 トランプはウクライナ侵攻をしたプーチンについて「奴は聡明だ」とか「気が合った」とか発言したようだ。俺だったら、もっと上手にやったのに…てなところか?そんなこと言って次期大統領選は大丈夫なのか?
 アメリカの二枚舌、ロシアは日本と似ている、中国はしたたか ウラジーミル・プーチンが「スラブ民族三兄弟」などと言うものだから、聞き覚えのある「民族自決」をウィキペディアで調べてみた。民族自決とは1917年ウラジーミル・レ-ニンがロシア革命の最中に言い出したことで、それをアメリカのウッドロウ・ウイルソン大統領が高く評価し、植民地を持っていた英仏などは無視したとある。英仏の反応は素直だが、ウイルソンさんは二枚舌。民族自決を言うなら、アメリカに移民してきた様々な民族はそれぞれ元の国に帰るべきだし(固有の民族を待たないアメリカは成り立たない…しいて言えばインディアンの国?)、ハワイの傀儡政権も廃止すべきだし、スペインから奪ったキューバやフィリピンやグアムも独立させるべきであった…なぜか、民族自決は第一次世界大戦で敗れたオーストリアハンガリー帝国、オスマントルコ帝国の後始末に限ってのことにだった。(ちなみにハワイの傀儡政権の大統領はドールという名前のアメリカ人で、そのいとこがバナナで有名なドールを創業した…このころからアメリカ人はハワイを食い物にしたきた、ということ) さて、第一次世界大戦から手を引いて革命に専念したいソ連はドイツ・オーストリアハンガリー・オスマントルコ帝国と講和交渉を始めたが、足元を見られ、1918年、フィンランド、バルト三国、ポーランド、ウクライナなどを手放すという条件を飲まされた。ところが、その8か月後にドイツ・オーストリアハンガリー・オスマントルコが第一次世界大戦に負けたため、この屈辱的な条件は無効となり、1922年、ソ連はウクライナを取り戻した。ウィキペディア(”ウクライナの歴史”)によると、1922年ソ連は「ウクライナ人の問題を解決するため」と称してウクライナに人工的な大飢饉を促した、とある。ソ連、ロシアという国は自分で運命を切り開くというより、自分のしでかした失敗がその後の国際情勢の変化で帳消しになるという「運」を持っている。上述の足元を見られた交渉しかり、1939年ヒトラーとの密約でポーランドやフィンランドに侵攻し、国際連盟を追い出されたが、その2年後、ヒトラーが密約を破ってモスクワに侵攻したため、ソ連よりはまずヒトラーをたたくべき、と考えた英米がやむなくソ連と手を結び、図らずもソ連は第二次世界大戦の戦勝国になっていた…日本だって、大東...
 22・3・10 今日はとてもいい日だった。 ①奇跡 俺の口が悪いのかお前の耳が悪いのか…日に日にコミュニケーションが難しくなっている妻(”古女房”改め)との間で奇跡が起きた。 朝、新聞を読んでいて俺が「最近では珍しい、いいニュース」と言ったら、妻が「石原慎太郎の奥さんのことでしょ」と言ったのだ。石原の「い」の字も言わなかったのに…慎太郎の奥さんみたいに配偶者の後を追うように死ぬって、かわいくないか、格好良くないか?俺たち夫婦のことを言えば、1時間でも早く俺が死ねればOK。俺一人で生き残るのだけは勘弁してもらいたい。後追い自殺も周りに迷惑かけそうで気が進まない、苦しくなくて確実に死ねて周囲に迷惑のかからない自殺の仕方って需要があると思う。 それよりなにより、「いいニュース」というだけで石原慎太郎の奥さんのこと、とピンと来るって神がかりとしか言いようがない。こういう目に逢うと「生きててよかった」と思う。 理想の夫婦というと志ん生(落語家の、五代目 古今亭志ん生のこと。以後本ブログでは”志ん生”と称す)の「火焔太鼓」を思い出す。主人公の古道具屋が奥さんについて「あいつは図々しいから生涯うちにいるよ」とひとりごちる。この言い方が自分の奥さんの「りんさん」を語ってるんだな、と思わせる。実生活では志ん生は新婚早々から吉原に通い、金がないのでりんさんは嫁入り道具をすべて質に入れ、戦争中は酒がたくさん飲めそうだという噂を聞いて家族を捨てて満州に行く…さんざん道楽をし尽くした志ん生だが、りんさんは揺らがなかった。戦争が終わり、音信不通だった志ん生が満州から帰ってくると聞いたときは、金も酒もなかったはずなのにちゃんと酒を用意して迎えた。こういう「りんさん」をしゃれて「あいつは図々しいから生涯うちにいるよ」、と、のろける志ん生。憧れるね。これで男女平等、というより、りんさんが上だったんじゃねえか?りんさんは満足してたのではないか? 後日談だが、りんさんの方が志ん生より早く死んだ。このとき志ん生は泣かなかったが、その直後にライバルの桂文楽が死んだら志ん生はものすごく泣いて、がっかりしていたとか。 ②クー・ド・ナンシー というチョコレート焼き菓子がうまくできた。ホワイトデイ用に妻からリクエストがあって作ったもの。今まで何十回も作ったが最高の出来だった。考えられる原因は 1)メレンゲ...
 22・3・9 ブログを始めたことを娘夫婦、息子夫婦、妻(”古女房”はやめてくれと言われた)、3人いる姉の一番下、2番目の姉の夫、の皆さんに連絡した。一番最初に反応があったのは娘であった。嬉しい。娘はIT業界の片隅で禄を食んでおり、電話でブログについてのアドバスをくれた。 娘:文章は短くしないと読まれないよ。 俺:どうして短くないと読まれないんだ? 娘:皆、忙しいから。長い文章なんて読まない。 俺:忙しい人に読んでもらおうとは思ってないよ。 娘:・・・ というやり取りで話は終わった。娘は別途、妻に「料理のことでも書いた方がまだ読まれるのではないか?」と言ってくれた由。(ありがとう!) 正しくこのブログで皆さんに問いかけたいことの一つはこれである。忙しいから短文しか読まない(キャッチフレーズのチラ見)の横行。短い文章・フレーズをチラ見して即断する頭の働き(脳の部位)と、長文をじっくり読み込んで理解・判断する頭の働き(脳の部位)は違うのではないか?娘は最近マンションを買った。何千万円もする人生最大の買い物。その契約書をしっかり読み込んでチェック・理解したようだが、マンション売買の契約書は、短文をチラ見するのに慣れた脳には理解が困難ではないか?また、”チラ見”脳は日本がウクライナのように他国から侵害されたときどうすべきかといった問題について的確に議論・判断できる脳なのか?ウクライナ戦争を機に盛り上がるであろう国防論議や憲法論議に”チラ見”脳は耐えうるのか?政治家として”チラ見”テクを上手に使ったのは小泉首相だった。ワンフレーズで自らを改革派、反対する者は自民党員でも抵抗勢力と決めつけて、アメリカにやれ、と言われた郵政民営化を実現させてしまった。今となっては”小泉改革”はあまりにアメリカ寄りで様々な禍根を残したと考えられているが、当時は小泉改革は新鮮で多くの人がその波に乗ろうと必死だった。 TVは国民総薄痴化の元凶である、と大宅壮一は断じたが、ITはTVに代わる総薄痴化・”浅はか化”の元凶ではないのか?1995年頃俺の会社ではIT化を進めようとメールを導入し、word,excelなどによる文書作成や事務作業を始めた。俺はまじめに「こんなものを使ったら脳みその働きをビルゲーツにコントロールされるようでいやだ」「メールよりファックスや電話の方が日本人向き」などと考えて1...
2022・3・8  ブログなるものを始めようとしているが、これで始められる準備が完了したのかは分からないまま「投稿」しようとしている。 最近はやっているSNSでは文字数が少なすぎるのでブログにした。何をしたいかというと: 思うこと、感じることを日記風に公開して賛否・意見をもらいたい、ということ。 金にしようなどとは、また、金になるとも思っていないし、万が一「炎上」などすればどちらといえば嬉しいか。 2019年に65歳で43年勤めた会社を、会社の規定に従って退職した。途中会社が勝手にくっついたり離れたりしたが、自分からやめることはなかった。宮仕えはもうこりごりと、働かずにいるが、そうなると、コミュニケートする相手は ①41年間も連れ添ってくれた古女房 ②会社時代のゴルフ友達 ③新しくできたゴルフ友達 ④新しくできたシニア仲間 ⑤学生時代の同級生ゴルフ友達 ⑥コンビニ、スーパーなどの店員 ⑦病院の受付、医師、看護婦   といったところ…コロナもあって飲食にはずっと行っていない。(もともと酒は飲まない) 他に、コミュニケーションと言えるかどうか分からないが、新聞、TVを見聞きして「馬鹿野郎」とか「ふざけんな」とか「いいぞ」とひとりごち、時々番組のホームページにメールする。好きなTV局はNHK(「きょうの料理」「美の壺」「プレミアムシネマ」)とMXTV(「5時夢」)とTV東京(「武田鉄矢の昭和は輝いていた」)。 問題は、滑舌も耳も悪くなっていること。一番コミュニケーション上の問題が少ないと思われる古女房としゃべっていても「何言ってるの?」と聞き返されることしばしば。これに頭にきてわざとらしくゆっくりしゃべったり大きな声で怒鳴ったりすると喧嘩になる。(そこで「俺の口が悪いのか、お前の耳が悪いのか?」と言うことにした。不思議に和む。喧嘩にならない。)念のため付け加えると相手の言ってることが聞こえない、聞こえても理解できないことはもっと多い。 古女房以外の相手には(特に若い人に対しては)①自分の言いたいことが伝わらないのは、こちらの滑舌の悪さ、表現の古さからでは?と心配になり、また、②「こいつ、おかしなことを言いやがる」と思っても同時に一方で最新の常識・流行に疎いという自信のなさから「本当に相手が間違っているのか?間違っているのは自分ではないか?」と迷う。 同世代の”シニ...