唯一の被爆国、と言うと「核兵器廃絶」と続く。

「 唯一の被爆国だから核兵器の恐ろしさが世界で一番身に沁みた、こんな効果的で素晴らしい兵器を日本にも欲しい」とは続かないのか？

憲法９条を素直に読めばどう考えたって自衛隊は違憲。憲法に書いてあることに素直に従い、違憲な自衛隊を廃止する。返す刀で「日本には軍隊は存在できません。非武装化します」と言って米軍の皆さんにも出て行ってもらう。（米国自身の防衛のために、例えば沖縄など特定の基地は残したい、と言われれば、そこだけ米国の領土として差し上げることも考える。）こうしてともかく日本の領土から自衛目的だろうが何だろうが軍隊や兵器を一掃して非武装化する。当然、ウクライナのように攻められると覚悟する。攻められたらTV朝日の玉川徹よろしく逃げる。（橋下徹さんも「ウクライナ人よ逃げろ」と言ったとか）そのために自衛隊に代わって「敵前逃亡隊」を新設し、攻められたら国外に逃げるための設備・装置を準備し、訓練を行う。もしくは逃亡せずに女子供男女平等に自主的「人の盾」となり、プラカードやスピーカーを持って抗議するなど非武装抵抗を試みる。（この様子の一部始終をSNSや国営TVで世界中に拡散する）

非武装抵抗と言うとインドのガンジーを想起する。ガンジーは非暴力を貫いて英国からの独立運動を成功させた。命が危ない、と言われても「自分が死んだって何千、何万というインド人が後に続いてくる」と言う勇気／信じる力があった。ガンジーの運命でとても皮肉なのは、独立するに当たり、「独立するならヒンズー教徒もイスラム教徒も一緒に」と主張したので「イスラム教徒なんかと一緒になれない」というヒンズー原理主義者に敵視され、結局無防備のままヒンズー原理主義者に暗殺されてしまったこと…イスラム教徒はパキスタンを作った…1983年アカデミー賞を取った映画「ガンジー」に詳しい。

ガンジーは潔いし、勇気があると思う。１００％ではないが独立の理想を実現した。日本国もガンジーを見習って憲法9条を素直に愚直に守っていい。空想的理想主義かもしれないが、世界にはこれに賛同してくれる奇特な国が現れ、憲法前文にある通り「…国際社会において、名誉ある地位を占め」ることができるかもしれない。

もうひとつの極端は、改憲してバリバリの軍隊、兵器を持つこと。核シェアなんてまどろっこしいことを言わないで自前の核をもつ。福島原発の核兵器としての利用も検討。米軍は出ていくかもしれない。アメリカと袂を分かつことも覚悟し（＝アメリカの核の傘の下の「ごっこ」を卒業・独立することを覚悟し）、最悪、北朝鮮のように危なっかしいが簡単には外国から攻められない、手の出しにくい国になることを目指す…この場合、北朝鮮みたいに、中露のバックアップが必要かなあ？トッドさん、教えて。

上述の両極端の間にたくさんのバリエーションがある。それらを国民の前でプレゼンしあい、ディベートしあう。それを見聞きした国民に国民投票させて日本の憲法や防衛を決定する…ってどうか？（できればパワポのプレゼンはやめて欲しい。昔ながらの模造紙にマジックの手書きなんてどうか…手書きとキーボードを叩くのは頭の働き方が違うように思う。手書きの方が日本人向きではないか？）

日本の非武装化という空想めいた話もまんざら悪くない、と思う理由は他にもある。今のままの嘘で固めた中途半端な平和憲法下で、北朝鮮でも中国でもどこでもいいけど日本海側に来襲してきたら今の日本の議会制民主主義では何が起こるか？　　　俺の妄想では

①外国の軍隊と思しきものが日本海側の原発めがけてやって来て上陸したとき、その事実及びこれを敵国の攻撃と認めるかどうかで共産党や民主党の皆さんの同意を取り付けるのに1日かかる

②敵から攻撃されている、と認めてからその攻撃に対してどういう反撃をすべきか、について共産党や民主党の皆さんにご相談・ご説明し、ご納得いただくのに1日かかる。或いは具体的にどう反撃するのかは政府に任すものの、戦況をどういう頻度でどのように国会に報連相すべきかについて決めるのに1日かかる。

③米軍はあきれ果てて日本を見捨てる。

④マスコミ、ネット上の賛否の嵐の中、やれやれ自衛隊の皆さん出動だ、となった時には敵に原発を占拠されている

…これは俺のオリジナルではなく、麻生幾さんが20年くらい前に文藝春秋に書いていた記事のうろ覚えからの連想…これならいっそのこと自衛隊なんて持たない方がスッキリしないか？自衛隊があってもなくても、原発を占拠されるまでにかかる時間はほとんど変わらない。

いつまでアメリカ様の属国でいるべきか、そろそろ考えなくていいのか？虎視眈々とアメリカのポジションを狙っている中国に媚を売らなくていいのか？（その点、韓国の文在寅は偉い。）経済は中国、軍事や政治はアメリカなんて虫のいい話はいずれ破綻する。中国が勝つとみれば、勝ち馬に乗る、つまり中国の属国に鞍替えするってことも考えなくていいのか？櫻井よしこさんほか、米英にくっつくべき、中国大嫌いという論客は多い。今までは確かにそうだった。米英が国際世論を味方にして戦争にも勝ってきた。これから（英国は無視するとして）、米国ってそんなに頼りになるものか？かなり怪しくなってきたし、分断が進むと国力も落ちる。米国が南北二つに分かれたら日本はどっちにつくのか？戦争に勝つ方につくべし、という考えは卑しいか？卑怯か？

閑話休題：

「男女差別」っていう言葉自体が差別的でないか？「女男差別」であるべきではないか？男が女より先なんて許せない！という意見を聞いたことがないのであえて記す…山口百恵のプレイバック Part2では「女はいつも待ってるなんて」言う男がいた。百恵ちゃんの頃は男女差別だ、political correctnessだ、ダイバーシティーだSDGｓだ禁煙だ…あんまり言わずに女男とも結構幸せだったように思う。山本夏彦さんが書いてたな「自動車、核兵器、ロケットなんでも一度生まれたものはなくならないって」これ、荘子の「機械あれば機事あり機事あれば機心あり」のこと。機械だけでなく差別やpolitical correctnessだ、ダイバーシティーだSDGｓだ禁煙だ…も、なかなかなくならないね。女男の変換が手間取る。（「おんなおとこ」と入れる必要）男女は「だんじょ」で済む。これも差別的！