今日はグダグダ長いぞー
ウクライナの大統領は男をあげたが「女子供は安全な国外に逃げろ、男は国内に残って戦え」と言った。正しくジェンダー・男女差別。そう言ってウクライナの大統領を非難している奴はいるか?非難しなければおかしいぞ。ロシアに殺されるなら男女や年齢による差別なく、でしょ?
男女差別ハンタ~イも平和な時だけ?
「平和な時の平和論」…内村鑑三の言葉として山本夏彦さんが引用。夏彦さんには「茶の間の正義」という言葉もある…「自分は安全だ」「今、こんなことを言えば受ける(映える)」と計算した上で、もっともらしいことを言うのが人間の常だそうだ。
最近では橋下徹さんが「学級委員みたいな意見」と言う…現実と乖離した理想論、きれいだが意味のない建前論。江藤淳さんの言った「ごっこ」…米国におんぶにだっこという温床で、大事なことは全部米国にやってもらい、自分は「一人の命は地球より重い」などと種族保存本能に浸ることを「ごっこ」と称す…俺流の解釈。
日本の企業のM&Aもごっこ。真似っこ。手っ取り早く数字をよくして株主様に媚を売るだけ。俺がいた会社は持ち株会社傘下の会社だった。持ち株会社はM&Aを盛んにやった。本業がだめだからM&Aでもうけたかどうかで株主は経営者を評価する。非合法でなければどんなやり方でもうけようと株主には関係ない。M&Aは合法的だし流行りものだが、日本人には向いていない。俺は会社は株主のものなんて思ってねえぞ。いい技術を持った会社を買うんじゃなくて自前の技術で勝負しなくっちゃ。俺たちの世代にとって会社とは寄らば大樹の陰というか家のような存在(就職でなく、一生面倒見てもらうつもりで就社する)。それを売り買いするっておかしいだろ。会社が社員にとって「行きたくないけど食うために仕方なく行くところ=必要悪」となり、会社にとって社員が「取り換え可能な部品」となってから会社を売り買いしてくれ。退職前には俺は「もうついていけない」と言うしかなかった。
M&Aって降伏を決めた昭和天皇のご聖断を想起させる。国民を一人でも多く生き残らせるためには早く降伏した方がいい。一方で阿南陸相は、それまで言ってきた通り「最後の一人になるまで本土決戦」を主張。天皇は日本を生き残らせるために阿南以下の軍人の反対を押し切って降伏を決断した。本土決戦を回避して降伏した日本は確かに生き残ったがアメリカ様の属国となり腑抜けにされ、沖縄の人や満州に移住してた人には裏切り者、棄民だなどと恨み言を言われつつ、種族保存本能を異常に発達させた。これがごっこの始まり。日本ではM&Aはダメになった会社を生き残らせる、またはダメな部分を補強するためために行われる。これは日本の製造業の、自前で売れる商品を開発・製造するという「腑」を抜いた。有為の社員は裏切られたと思ってやめる。
本土決戦してたら、日本はもっとひどく破壊され、もっと多くの人間が殺された。そして多分、北海道はソ連のものになり、南北に分断され、天皇は死刑、天皇制は廃止になっていただろう。しかし腑抜けにはならなかったように思う。戦争に負けたが、トップは殺されなかった…その後の日本のトップの「責任の取り方」のモデルになった。(腑抜けの始まり)日本の製造業者の社長の皆さん、一人くらい阿南陸相みたいに「俺は会社がつぶれてもいいから自前の技術にこだわる」なんて人はいませんかね。社員は玉砕覚悟で必死に働くかも。
TV朝日の朝番組で朝日新聞的、共産党的、民主党的(以下、本ブログでは日本の立憲民主党を”民主党”と言う。米国の民主党も民主党と言うかもしれないが、文脈で区別できるはず)なものを体現した玉川徹が「ウクライナ人は戦っても勝てないから逃げろ。命が一番大切」と言ったとか。そしたら長嶋一茂が「命に代えても守らなければならないものもある」と言ったとか。
西部邁さんの自殺も、「命より大切なものがある」ことを認めようとしない戦後日本の民主主義に絶望したからではないか?(三島由紀夫も同じ。三島の方がナルシストで派手好きだった)そういえば江藤淳さんも自殺したなあ。西部さんも江藤さんも奥さんがなくなった後自殺したっけ。
そして ○○民主主義の決め台詞が「科学的エビデンスに基づく丁寧な説明」。
ー-->○○のところには「戦後」でも「ごっこ」でも「学級委員」でも好きな言葉を入れればよい。
ホントに民主主義はめんどくさい。政治だけでなく、医者の業界でも訴訟リスクを考えてか、はたまたリスクの低い金儲けを目論んでか「科学的エビデンス」を求めて検査漬けにする。そして、間違いなさそうだが理解不能で、患者の知りたいことには答えない”丁寧で科学的な”説明。医者、医療をめぐる病理について最近非常に面白い経験をしたのでは後日別途紹介する。
30年前の話だが、俺の勤めていた会社には附属病院があった。その病院の関係者が「病院経営でリスクが小さくて儲かるのは検査」と言っていた。触診や聴診や問診だけで治療して失敗したら医療ミスだと非難され、訴訟されて大問題になるリスクがある。ものものしい機械装置を使った最新の検査で検査漬けにし、科学的で正しい診断をすればリスクは減るし、検査料が転がり込んでくるという寸法。これも30年近く前の話だが同僚が会社で急にぶっ倒れ、救急車で病院に担ぎ込まれた。俺は救急車に同乗して病院についていったが、意識も不確かで立つのも覚束ない同僚に看護婦(意地でも看護師とは言わない)が「検査室まで歩いてください」と何十メートルも歩かせた。検査のためなら患者が死んでも構わない。健康になるなら死んでもいい…と似てる。検査と治療を分業し、検査の専門家を作った弊害。検査の専門家は治療などには関係なく、検査したがるのは当然。俺の行っている泌尿器科の医者もそう。1時間に1回という超頻尿になり、診てもらったが、血液検査、エコー、尿検査をし、エコー検査の時「尿がたまってないからエコーがうまく取れない。2時間以上尿をためて来い」と言葉柔らかにクレームされた。医療の現場では医者は強い。何されるかわかんねえから患者はご機嫌を取る。俺もこの時、「頻尿で尿がたまらねえからお前に診てもらいに来てるんじゃねえか!!!」と怒鳴りつけたかったが黙っていた。藪医者というより「馬鹿の壁」かな?こういう医者に腹を立て、どうしても我慢できない人は事後に訴訟するのかな?俺は「先生」と呼ばれる人種には一目置くべきだと思っているから訴訟しないと思う。訴訟しないが2度と行かない。
医者、政治家、教師…彼らもかつての「先生」という居場所から引きずり降ろされて大変だろうね。受難の時代。「先生」を訴訟したり、いじめたり非難したりすると、やり手がいなくなってしまう(「でもしか先生」)。これら先生たちは我々の命や生活や将来に大きな影響のある最重要な仕事をしている。やり手がいなくなると碌な人材が集まらない。碌な人材が集まらないでどうして正しいこと、気の利いた事ができるだろうか??いったん選んだら(決まったら)覚悟を決めて「先生」に身を任す。良ければ褒めてあげる。だめなら2度と選ばない。このくらいしてあげないと「先生」のなり手が減ってしまう。
先の戦争で負けるとわかっていたのに開戦したのは「軍部」のせい。ただし、当時の多くの日本人は戦争するのが仕事である軍人に国の運命を託す以外の選択肢はないと判断した。1921年のワシントン軍縮会議以降軍人は馬鹿・悪者・のけ者にされ、なり手が激減した。1932年の515事件、1936年の226事件は軍人のなり手が少なくなってから軍に入った若い世代が引き起こし、このテロを利用して軍部が日本を占領し、多くの国民はそれを是とした。なり手が減れば人材のレベルが下がり、一方で新たに入ってくる者を迎え入れる側はやめられては困るので若手を甘やかす。軍幹部が「下剋上」などと言って、元気がよくて上長を馬鹿にする若い部下に迎合した。この結果、もともとレベルの低い軍人が碌なしつけもされずに増長した。
役人や政治家を非難して何十年になるのか?(仮に60年安保以来として60年以上)政治家のなり手がいないことは明白…世襲議員の多さが物語る。役人もなり手がいない。1990年度の人事院白書の記載によれば1978年度に採用試験申し込み者最多であったものがバブルが進むにつれ、大幅に減ったとある。その後も不況で民間企業の採用が減った年を除けば役人の採用試験の競争率(受験者数を合格者数で割った数字)は低落傾向。これで役人のレベルが落ちないはずがない。確かに役人は官僚的で馬鹿だ。批判されるべき存在。(役人が官僚的なのは、軍人が戦争したいのと同じくらい当たり前!)しかし、批判・非難したって今のレベルの役人では賢くなったり気が利くようにはならない。レベルを上げる第一歩は、ほめて役人になりたい人を増やすこと、そして天下りに代わる生涯保障の仕組みを構築すること。民間の成果主義みたいなみみっちいことは言わず、多少難のある人材でもいったん役人になったら生涯の生活を保障し、できがよい役人は億万長者にしてあげるくらいの大盤振る舞いでいい。出来の悪い役人は何兆円と言う無駄遣いをする。それに比べれば億単位の無駄遣いくらいどうってことはない。我々の命や生活や将来を託すんだからこれくらいいいだろう。民主党政権の時、やめた役人は増えたのでは?少なくとも俺の知り合いに民主党政権時に役人をやめた人が二人いた。民主党は役人嫌いで信用しなかったから、いやになった有為の役人(”でもしか”ではない役人)は多かったと想像する。
もし自衛隊員のレベルを向上したいと思うなら、まず、自衛隊を合憲にすること。ちょっと気の利いた奴なら違憲と分かる自衛隊に入るはずがない。次に有事の際の自衛隊の活動について瞬時の判断ができるようにしてしてあげること。これで日本国を守ることが「ごっこ」でなくなり、勇ましい人、有為の人が少しは入隊するようになる。給料はすでに世界的に見ても高いという話もある。
役人は若手軍人の起こした515や226に相当するテロは起こしていないのか?役人が首になったり、退職したあと役所の実態を暴露するのはかわいいテロか?森友事件で自殺した役人がいたが、これも自爆テロか?ただ、彼は何をしたかったのか?自殺するくらい追い詰められ、余裕を失っていたから仕方ないが、どうして自殺する前に、役所が隠して出さない文書を全部コピーしておいて奥さんに渡さなかったのか?最近役人の法案ミスが多いが、もしかしたら意図的(=テロ)か?いやいや、単なる能力または要員の不足であろう。テロも起こせないほどアメリカ様に腑抜けにされた?
コメント
コメントを投稿