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結膜結石

 3日前、ゴルフに行ったが、翌日の朝から右目の目じり付近に異物感(ゴロゴロ)が。夏にゴルフをやる時は日焼け止めを顔に塗る。これが目に入ると異物感が出る。日焼け止めって何しろ汗にも負けずに皮膚にくっついて剥げない。ゴルフ後の洗顔がいい加減だとこれが残って寝ている間に剥げて目に入って翌朝の異物感になる。それかな、と思い、いつもの通り日焼け止めを洗い落とす洗顔せっけんで洗う。それでなくなるはずの異物感がなくならない。そこで約10年前に網膜剥離を見つけてくれた眼医者に行く。それ以来、3月に1回通う、なじみの眼医者だ。俺にとっては網膜剥離を見つけてくれた恩人だ。 さて、眼医者に見てもらうと、右目の上瞼をめくって、何かを脱脂綿で取った。「結膜結石」だと。目にも結石ができるなんて知らなかった。去年は腎臓結石、今年は結膜結石。結石ができやすいらしい。治療が終わり、炎症を止める目薬など処方してもらって支払いとなる。通常だと、支払いの時に、受付のおばさんが「次回は3月後」などと言って、「何月に来てください」というメモを書いた紙を受診カードの裏に貼り付けてくれる。支払いが終わった後、そのメモを待っていたが、おばさんが替わったせいか、全然その様子がない。それでも待っていると、おばさんが顔をあげて「何か?」と聞く。 俺は「10年来、3月に一回通っている。いつもなら『次は何月』という紙をくれるからそれを待っている」と。 おばさん「院長の指示がありません」 俺「次回は3月後の12月来院でよいか?」 おば「何もなければその頃に」 かなり頭にきた。俺は、医者の「治してやる」、「俺は偉いんだ」的な態度を毛嫌いする。もっと言えば「馬鹿な患者は俺の言ううことを黙って聞いていろ」が大嫌いだ。そんな医者はまっぴらだ。この恩人の眼医者に紹介状を書いてもらって俺の網膜剥離の手術を執刀した大学病院の先生様が大馬鹿医者だった。この医者は、診察するときに患者が並んでいないと気が済まない、という大馬鹿だった。(看護婦が忖度して俺を含む患者を集めて、この大馬鹿医者の部屋の前に並ばせていた。加えて、この大馬鹿野郎は手術が下手で手術後半年くらいで網膜保護のために貼りつけた白いシリコンスポンジ片がポロっと外れて目の外に出て来た) 仮に医者がいくら名医でも看護婦や受付が馬鹿なら「もう2度と来ない」という客(患者)もあろう。...

久しぶりに塩野七生

 塩野七生「誰が国家を殺すのか」を読んで: 2017年から2022年にかけての文藝春秋に寄せたエッセイ。全体的に暗い。七生さんが住んでいるイタリアもそして日本もどんどん衆愚政治に堕していると、絶望的にになりそうなのを何とかこらえている感じ。以下にいくつかの七生節と 俺の感想。 福島第一原発事故の後に東電に入社し、廃炉を担当している27歳と26歳の話。 二人とも東北大の原子力関係の卒業生だから、あの事故の後も毎年数百人の新人社員を採用している東電でも、エリート中のエリートになるであろう。初めのうちはなぜわざわざ東電に就職するのかと心配する両親への説得話を聴いていたのだが、そのうちに私は質問せずに彼らの話を聴く一方になった。もっともらしい質問をするのが恥ずかしくなったのだ。彼らの口からは、同じ東電の中堅社員が口にする、事故への償いの想いは一言も出なかった。また、東電はこのままで終わらせないという、内に秘めた気概もうかがえなかった。一言で言えば、二十代のこの二人はアッケラカンとしていたのである。これが、事故現場を見たことで重い気分になっていた私を救った。27歳は言った。「なにしろ全てのことが初めてなので、他の会社なら当たり前のベテラン世代の経験量も、ここでは全く役に立たない。廃炉のために何をすればよいか、それには何をどう使えばより効果が出るのかを決めるにも、ここでは全員のスタートラインが同一線上にあるのです。」入社2,3年のこの二人でも、今の東電では領国は小さくても一国一城の主なのだ。先輩たちに相談することもできない中で、部下たちを統率して仕事を進める立場にいる。 これほど「成長」できる現場はないだろう。俺たちもそして俺たちの上の世代も、それまでの経験が役に立たない、皆のスタートラインが同一線上の仕事・環境に放り込まれて、もがいて「成長」した。 東京に戻って来て見たテレビで、優勝を逃したスケート選手が、「自分をなおも追いつめることで次は勝ちたい」と言っているのを聴いて、思わずテレビの前で叫んでしまった、宇野クン、自分を追い詰めていたのではいつまでたっても2位ですよ。1位になりたかったら、自分を解き放ってやることです、と。(略)思い切って自分を解き放してしまう勇気のあるなしが、勝つかそれとも万年界に甘んずるかを決める分岐点ではないかと思い始めている。 自分を解き放つ...

トニー・ベネットを聞く

 テープに録音してあるトニー・ベネットを聞く。聞き覚えのあるスタンダードばかり。(いや、ベネットさん、レディー・ガガとデュエットしたりして新しがり屋みたいだったが、歌う歌はスタンダードか自分のヒット曲だけだったんじゃないか) まだ死んだって聞いてないよな、とWikiってみると今年の7月に96歳で死んでいたことを知った。日本でそんなに大きく取り上げられなかったんじゃあないか。なんとなく死を知らなかったことを悔やみ、謝りたくなる気持ちになる。それにしても長い長い芸歴だった。1950年代に人気者になって1980年代に人気が落ちたが、1990年代に蘇る。レディー・ガガとの共演は2014年。ものすごい息の長さ。 改めて聞くと、長持ちの秘訣はその声ではないか?若い時からシワシワの年寄声。衰えを感じさせない声質だったと思う。 こういう時の決まり文句、常とう句は「冥福を祈る」だ。さて、この冥福が分からない。分からない言葉を使いたくないから調べる。 そもそも冥とは「暗い」とか「理解を超えた」という意味らしい。冥福とは、「生きている人間には理解しがたい、暗い死後の世界での幸福」といった意味か。”人間死んだらおしまい。死後の世界なんてない”と考えている俺にはどうも冥福を祈る資格はないらしい。冥福を祈る代わりに「いい歌をありがと」と言おう。

雪之丞変化(大映、1963年)を見る

 市川崑監督、長谷川一夫主演。 市川崑ワールドだ。豪華な映像美。初めて市川崑監督作品で素晴らしいと思ったのは、「犬神家の一族」「悪魔の手毬唄」といった横溝正史原作映画だ。それと変わらぬ映像作り。素材は時代劇だが、市川崑の手にかかれば皆同じ映像美。そして日本人古来の業・悲しさ。横溝正史映画と違うのは音楽にジャズを使っている所。 印象深いのは山本富士子のチャキチャキでオキャンな鉄火肌の女盗人。主役の雪之丞をしつこく狙う浪人役の船越英二がいい味を。 市川雷蔵なんか三枚目。勝新太郎もチョイ役。 この時長谷川一夫55歳。舞台で鍛えた至芸。ただし、寄る年波は隠せない。1935年に若き長谷川一夫主演で雪之丞変化の映画があって、1963年版はこのリメイク。若かりし長谷川一夫も見たくなる。 閑話休題: 市川崑監督の素晴らしい点は他にもある。他では見られない俳優の演技・パフォーマンスを引き出す。上述の通りこの映画では山本富士子。船越英二。「犬神家の一族」では高峰三枝子、草笛光子。「悪魔の手毬唄」では若山富三郎、岸恵子、草笛光子。

久しぶりに山本七平

 全対話 日本学入門を読む: 何年かぶりに七平さんを読む。やっぱり面白い。老荘と似て、読むと「スッキリ」する。しかし、老荘と同じく「ではこれからどうする?」の答えは得られない。 最大の発見は「日本人はいても日本国民はいない」ということだ。つまり、日本国は山や海の様に、昔から”自然に”あるもので、ことさら、ここまでが日本国とか意識しないということ。そこに生まれた人は日本人と呼ばれ、本人もそう思う。肌の色やしゃべる言葉で日本人以外の人と区別(差別?)もつく。尖閣や北方領土に行けば違う感慨を持つのだろうが、普通、国境なんて感じたり考えたりしない。ロシア人は「そこでロシア人が生まれればロシア国」、という人達らしい。ロシアとウクライナは、大陸で何千年も繰り返されてきた「国境を決める争い」をしている。そこに住む人が「昨日までは〇〇国人だったけど、明日からは▽▽国人」ということが起こる。国境とは陸続きの大陸に住む人たちにとっては争って決めるものなのだ。イギリスは島国だがあの狭い島をいくつかに分けてそれぞれ国と言っていた。スコットランドは独立したいなどと言い、北アイルランドなんて、Wikiってみると「自分はイギリス人だ」と思う人は約30%、「アイルランド人だ」、という人も30%弱、「北アイルランド人だ」、という人も20%弱いる。つまり、「〇〇人」と「〇〇国民」とは全然別物だ。何千年間も国境を巡って争ってきた人たちと日本は戦争なんてできるだろうか? そして日本では個人が弱く、民主主義が不向きで全体主義がなじむということ。 田中美知太郎の次の言葉: 確かに日本は保守的だと言われますね。その最たるものはいわゆる革新政党でしょう。これは全会一致の精神で動いているわけですけれども、実はその全会一致の精神で行き詰まるのです。うまくいかなくなると全部ひっくり返ってしまうのです。前はキツネだったのが生まれ変わってタヌキに生まれ変わって、前の事はケロッと忘れてしまう。いわゆる頭の切り替えが行われるわけです。日本はそれで何とかやっていくのでしょうかね。 ・・・この言葉は1980年前半に発せられた。人生をかけてロゴスを研究し続けた田中美知太郎にしてこの言葉。日本人にはロゴスは無理だ、と絶望し、同時にそれでもなんとかやっていけると楽観(しようと)している。40年たった今、俺も、日本人は負けると分か...

兼原信克 著「安全保障戦略」を読む

この本は、読売(?)の書評で絶賛されていた。勢い込んで読むと違和感が。 議論展開のスタートポイントが間違っている、あるいはズレている。つまり、自衛隊を所与の前提として自衛隊違憲論に触れずに安全保障を論じている。読み続けるのがつらくなる。筆者はこのことを知っているはずだ、それに蓋をして、いくらご立派な安全保障論を展開されても全く意味はない。なぜ、自民党の党是である、平和憲法を改憲しようという議論が消えてなくなったのか?を掘り下げて欲しい。外務省勤めが長かった筆者なら、その経緯・理由を知っているはずだ。俺の推測は:朝鮮戦争発生後、アメリカは日本を戦争できる国にすべく改憲を迫ったが吉田首相以下が頑なに拒んだ・・・それならば、とアメリカは日本の占領を恒久化してアメリカ防衛のための不沈空母にし、米軍が日本で自由に振舞えるようにしようと考えた。日本人に下手に改憲の検討なんかさせると、自立やアメリカから独立することも考えるかも知れない、日本人に自立・独立や改憲など考えさせない方がよい、そのためには日本人に自分の頭で考えないように仕向けよう・・・「ごっこ」のはじまり。 筆者は自衛隊は軍隊だ、と断じている。つまり、「自衛隊は軍隊で違憲だ、その違憲の自衛隊を中心に安全保障を考える」という筋立て。1981年に東大法学部を出て外務省を振り出しに内閣官房副長官までやった男にして(だから?)こんなお粗末な論理展開しかできないのか?絶望的になったり、「いや、きっと何か事情、意図があるに違いない。」と思ったり。 以下の憲法第9条を読んで日本国において軍隊を有することは合憲だ、という屁理屈を持ち出すのは狂っているしか言いようがない。   第九条 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、 国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、 国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。 第二項 前項の目的を達するため、 陸海空軍その他の戦力は、 これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。 以下、本書からの引用と 俺のコメント p126引用: また、戦後、国民が抱いた赤心の平和主義はソ連の工作対象となり、「非武装中立」のような非現実的な宣伝が左派勢力から執拗に繰り出された。吉田、岸、中曽根、橋本、小渕、小泉、麻生、安倍といった一部の優れた政治的指導者を除いて、...

神宮の森事件(民主主義って面倒だ)

 神宮の森を守れ、そもそも再開発計画を長年隠し、着工直前になって公開するのは民主主義にもとる、というご意見を述べる意識高い系の人がいる。 この土地の地権者は、明治神宮だ。明治神宮に、再開発計画を公開する義務はない。開発申請を受けた都にも前広に公開する義務はなかろう。 民主主義も大切だが、自由も大事だ。土地を持ってる人がその上に何を建てようと自由だ。それに言いがかりをつけるなら切り口は「民主主義」ではなく「趣味が悪い」あるいは「ご先祖様に悪い」だろう。「こんな趣味の悪い景色を毎日見なくてはならないと思うと辛い」とか「ご先祖様の残してくれた遺産を台無しにするな」といった言い方。これでは強制力はない。どうしても神宮の森を守りたければ土地を買い取ることだ。 俺の経験の範囲で言えば、たくさんの山や岡や緑の森がどんどん潰されて工場や家に変わったが、だからと言ってそれがいけないとか、昔の方がよかった、なんて思ったことはない。単に景色が変わっただけだ。どちらかと言えば、開発工事に血沸き肉躍る感じがした。役人が間近に迫った東京オリンピックのために焦って日本橋の上に高速を作ったのはまずかっただが、これは自然環境の破壊ではない。日本橋という、ご先祖様の残した由緒ある建築物の景観を見にくくしたものだ。(無粋な役人に任せればこうなる、といういい例だ)

カナダのトルドー首相@ウクライナ

 かねてから”色男”と評価しているカナダのトルドー首相がウクライナに行って、向こう3年間武器を供与すると言ったとか。。。あと3年は戦争が続くと考えているか、あるいは、あと3年以上、できればもっと長く戦争して欲しいということなのか?理解に苦しむ。どうも”西側諸国”はウクライナがすぐ勝つことは望んでいないようだ。もっと言えば、本当にウクライナに勝って欲しいのか? これを受けてゼレンスキー兄ちゃんもThank youと。これも不思議だが、かと言って「馬鹿野郎、あと半年で戦争を終わらせることができるような、良い武器をたくさんよこせ」とも言えねえか。 本当に不思議な戦争だ。早く終わらせたいわけでもなく、どっちに勝って欲しいのかもわからない。他所の国でやっている戦争に対して遠巻きにして応援する…分からない。これも核抑止力の一種か。

BS世界のドキュメンタリー▽われらの土地をわれらの手にハワイ立ち上がる先住民 を見る

 2022年フランス・Hikari制作のドキュメンタリー: アメリカによるハワイ併合を認めない先住民夫婦。 二人がしゃべる言葉も嘆願書も英語…かつてハワイ語は禁じれていた。 最後の女王が幽閉された1893年・・・1893と背中に書かれたTシャツ。 日本の「ふんどし」に似たものを身につけた先住民の男が 魏志倭人伝に出てくる倭人もかくや、といった紺色の刺青をする。 アメリカからカウボーイもやってきた。ヒッピーも。 ザッカーバーグ他アメリカの大金持ちが景色のいい海辺の広大な土地を所有。 ハワイのホームレスで一番多いのは先住民。 もちろん米軍も来た。兵隊さんたちは街に出るときは私服で目立たぬように。 65年間で1ドルの借用賃で広大な土地を借り、演習場に。 俺の感想: この取り上げ方はフランス人にしかできないか?フランス人て結構アメリカ批判をする。 建前上、日本は1952年に独立した。以降、アメリカの不法占拠が続いている。俺はその後、生れたから「先住民」ではないが、先住民の子孫としてアメリカの不法占拠を訴え続けなくては。この場合の「法」はアングロサクソンやユダヤの「法」ではない。「常識」「モラル」といったものだ。65年で1ドルなんていう契約を契約と言い張り、それを守らないことを法に反するというアメリカの馬鹿な屁理屈から自由になろうじゃないか。 日本人だってそろそろ敗戦を忘れ、本当の独立に向けてまず、「自分の頭で考える」ことから始めよう。(できるかな???????????????????)

朝日新聞デジタルより(9月11日付け)「鈍考」

「鈍考」で知る90分の価値 幅允孝さんが読書空間で問う遅効性とは 速い時間と遅い時間 「バイリテラシー」を意識する の記事を読んで感心した。(末尾に引用) ミヒャエル・エンデの小説「モモ」: 10年くらい前、読んだ。娘にも読むように勧めた。時間が命より大切になるという話だったように記憶。(時間を食う怪獣に人間が支配されちゃうんだったか?)でもそれ以上覚えていない。もう一回読み返そうと思う。 私にとって大事なはずの読書なのに、走り読みや斜め読みが増えて、本の大きな物語にどーんとたゆたうような体験が難しくなっていた。: 俺にとって読書の醍醐味・得難い経験は、横になって読んでいるうち眠くなって寝落ちすることだ。至上の幸福だ。もちろん逆に眠気を忘れるほど面白くて刺激的なのを読むのも嬉しいが… 妻(芳〈ファン〉さん)が1時間かけて手回し焙煎(ばいせん)した豆を、ネルドリップで丁寧に淹(い)れるコーヒーを味わう。その時間に価値を感じてもらう。メディアというと大げさかもしれないけれど、五感を総動員して本と向き合うことを体感してもらう、私にとっての実験場です: 1時間かけて焙煎はやりすぎではないか?焙煎は時間をかければいいというものではない。(豆や煎り具合にもよるが。それとも出来の悪い豆を丁寧に取り除けば1時間かかるかも)五感を総動員…その通り。時間や効率や利益に追われると五感を総動員してる暇がなくなる。人間は動物で、動物は五感をフル活用するものだと思う。 でも本なら、刺さるひとことに立ち止まって考えたり、読み戻ったりもできる。: かねてより、PCの画面で一行ずつ順送りに見るのと、紙の上に印刷されたものを1ページ分まとめて見るのは違うと思ってきた。紙の上に印刷された文字を読むのは頭の使う所が違う。PC画面の文章でそうなんだから、スマホ画面やパワポではもっと違うのではないか?スマホやパワポやエクセルが嫌いだ。デジタル・リテラシーとか言われると反吐が出る。紙に書いた文章で理解し、判断したい。 システムが人間にあえて考えさせないように仕向けているという面もあるんじゃないでしょうか、: その通り。パワポでプレゼンされて頭で理解したつもりになるが、感覚・感情で判断していないか?パワポによるプレゼン=Showmanshipと喝破した人がいた。 ※ってなことを朝日新聞デジタルで読み、ブログに書い...
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9月に楽天を”よいしょ”する記事が東洋経済オンラインに、逆に”貶める”記事がプレジデントに載った。俺は「楽天はダメ」派だ。三木谷の顔が気に入らない。やることを見ていると愚か、硬いという感じがする。スポーツに対する投資も無駄、金の使い方を知らない、という感じ。”頭でっかち”と言うべきか?楽天モバイルの商法も、巨額の赤字を出して利用者にサービスするビジネススタイルは喜ぶ客もいるだろうが、俺は、見え透いていると思うし、そもそも赤字を出してまでやるビジネスはモラルに反すると思う。(NTT,Au,ソフトバンクがガッチリ市場を抑え、固まっているモバイル業界に殴り込みをかけるのだからそれくらいしなければならないのかも知れないが) 以下の記事について思うのは: 楽天よいしょの大西康之の記事は読んでいて気持ち悪い。(もっとも彼は「楽天がいい会社だ」とは言っていない。単に「学生・若者にとって入りやすく辞めやすい便利な会社だ」と言っているだけだ)俺は稲山さんと同じく「額に汗してモノを作ることを忘れるな」と言いたい。いくら楽天が東大生や優秀なIT技術者に人気があっても、パソコンやスマホや電気や食料は誰が作るのか?データやAIでは腹は一杯にならない。世界と戦いたいなら、ライバルが200人しかいない楽天より6000人いるグーグルに行くべきだろう。入社してすぐ”責任ある仕事”を任される楽天やリクルートという会社は何を生み出しているのか?失敗しても大きなダメージのないブルシットな仕事だろう。そんなリクルートや楽天を早々とやめて、「起業」する者は一体何をするのか?ブルシットな仕事しかないだろう。困ったのはブルシットほど報酬が高くまた”高級””高付加価値”などと思われることだ。資本主義の矛盾。 大前さんの楽天に対する批判(非難)はよく理解できる。楽天の社員は会社に忠誠心がないばかりでなく、客にも忠誠心がなく、礼儀知らずとのこと。ブルシットジョブだからこんな無作法をしても、客を起こらせ客を失うだけで済むが、これがエッセンシャルなジョブだったら人命にかかわったり、大きな事故の原因になる。面白いのは外国の会社を買ったのはいいが、そこの社員が「自由にやらしてくれる」と喜んでいる、と言うくだり。同様のことを俺も感じたことがある。俺の勤めていた会社が、ある商品でシェアトップの海外の会社を買ったのだが、その会社の前...

1920年代の日本

最近の(学校出たての)若者は会社に対して 「成長を感じたい」だの、 「上司は指導して欲しい。でもこちらから報連相はしたくない(決裁不要で自由にやらせろ)」だの 「入社してすぐに、面白い仕事ができそうな会社に入りたい」だの、 「野球の大谷翔平やサッカーの久保建英、三苫薫の活躍を見て『いますぐ世界と闘いたい』」だの と言う らしい。 こういう言説に接すると、 「守破離って知ってるか?素人は何年間か面白くない基礎訓練に耐え、それから成長だ、面白いだと言ってくれ」 「素人が報連相なしに勝手し放題したら事故を起こす」 「大谷、久保、三苫…海外に限らず、日本の中で活躍しているスポーツ選手だって、まず、子供の時から何年も厳しくて面白くない基礎訓練・鍛錬に耐えてスカウトの目に触れてそれから”世界と闘う”ことができるんだ。」 「大体こいつらは製造業や農業には興味がなく、デジタルだ、AIだをやりたいらしい。コロナの時、『マスクがない、穀物がない』と騒いでいたが、マスクや穀物は一体、誰がどうやって作るんだろう?」 などと一々反論したくなる。 100年前の1920年代に新しい考え・運動が現れた。それに対して”違和感””危険”を感じた保守反動の人間がいた。今の俺はそういう人たちに似てるんじゃないか、と思う。ちょうど100年前の1923年には、(俺も知らなかったが)首相が死んだ直後で新内閣が組閣される前の「空白時間」に関東大震災が起き、どさくさに紛れて無政府主義や社会主義といった新しい思想に”かぶれた”連中や朝鮮人が殺され、その後、皇太子が無政府主義者に命を狙われるという事件が起きた。100年前のようなことが再現されないか、気になる。 1920年代の日本を振り返ると: ①原敬は、士族でも華族でもない平民出身で初めて首相になったが、3年で暗殺された・・・暗殺者・中岡艮一(こんいち)の自供に信ぴょう性がなく、右翼にそそのかされたのではないか、という説もある。それを裏付けるように、中岡は無期懲役の判決を受けておきながら、3回の恩赦で13年で釈放された。釈放後、満州に渡り陸軍に勤務し、終戦後は日本に帰って来て1980年まで生きた。平民宰相なんて許せない、という保守派が陰で糸を引いていた? ②国連加盟、ワシントン軍縮条約など、軍縮、平和的国際紛争解決の機運に乗る動きもあったが、大隈・山縣の最後の長老が亡...

孫比べ

 ゴルフ仲間と「孫はかわいい」という話になり、待ち受けにしている孫の写真を見せた。相手も待ち受けにしていて、見せてもらった。うちの孫の方が全然可愛かった。互いに「可愛いね」と言い合ったが、互いに「うちの孫の方が全然可愛い」と思ったのだろうか?

ニッポン男子、立ち上がれ!

 朝日新聞デジタルに 未就学女児にわいせつ、連れ去ろうとした疑い 大学教授を逮捕 の見出し。最近、立て続けに塾とか学校の先生が女の子に「おいた」をしてバレて捕まっている。俺の思いは「子供じゃなくて立派な大人の女に対してしてくれ」だ。子供相手ばっかりじゃあ男として恥ずかしいだろう。 塾とか学校の先生限定の話であることを望む。これじゃあ、少子化は進む一方だ。成人女子を襲うぐらいの元気があるやつなら理解できるし更生させる甲斐もある。 しかし、何故塾とか学校が多い???こんな情けないことをする男にしてしまう何かが塾とか学校にはあるのか?それとも塾とか学校はバレやすいのか????

P&G製品を買おう!

朝日新聞デジタルに以下: 花王は買わないでP&Gを買おう!!!!!!   性加害問題を受け、ジャニーズ事務所のタレントを起用した広告を取りやめる企業が相次いでいる。洗濯用洗剤のCMに生田斗真さんや「Sexy Zone」の菊池風磨さんを起用するP&Gジャパンは、タレントの起用を続ける一方で、再発防止に向けた具体的な行動計画を提出するよう事務所に求めている。ヴィリアム・トルスカ社長が13日、朝日新聞の取材にその意図を語った。  ――ジャニーズ事務所のタレントを起用した広告を続けるのはなぜですか。  「責任ある広告主でありたいと考えています。我が社には非常に高い倫理基準があり、サプライチェーンに関わる全員に同じ倫理基準をもってほしい。ジャニーズ事務所には、記者会見で発表した内容以上の再発防止に向けた詳細な計画を提出するよう求めています。その計画を評価して、再発防止に向けてどのように取り組むかを厳しく見ていきます」  ――事務所にはいつから働きかけていますか。  「英BBCの報道があった今年の春に、どういうことなのか説明を求めました。その後何度か連絡をして、7日の事務所の会見があった翌日に書面で計画の提出を申し入れました」  ――この問題を最初に聞いたときに、どう感じましたか。  「多くの方と同じだと思いますが、驚いたし、失望しました。決して誰にも起こってはいけないことです」  「記者会見で発表した内容は最初の一歩として大事ですが、もっと詳しいものを発表していただけると思っていました。あの内容では不十分です。(8月末に性加害を認定した)再発防止特別チームの報告書を受け、もっとできることがあるはずです」  ――タレントの起用を続けることは、企業としてリスクになりませんか。性加害問題を容認していると捉えられる可能性もあります。  「リスクにはなりえるかもしれません。でも、こうした問題が日本の企業でもう二度と起こらないように、意味のある、インパクトの残る行動をしたいと考えています。私たちが求めている行動計画を通じて、事務所がいい方向に変わると信じたいです」  ――計画が提出されるまで、広告を中止するという選択肢はありませんでしたか。  「計画の提出には期限を設けており、迅速に提出していただけることを期待しています。それを受けてこちらも対応を決めます。そんなに時間はかかりま...