素晴しい連携

 スーパーのパン売り場で店員が安売りシールを貼っている。上さんが「半額シール!」と言う。どうも、パスコの「超熟」が大量に売れ残ったらしい。残念ながら俺たち夫婦は3番目だ。まず、1番のおじさんが二つ取る。どうも4枚切りだ。2番目のおばさんが山型食パンの6枚切りを取る。さて、とうとう次は俺たち夫婦の番だ。

俺が上さんに「6枚切りだぜ!」とささやく。「山型じゃあ・・・でも、もともと188円で安いのよ」と上さん。

一番前まで進んだ上さん、4枚切りの売れ残りを手に取って俺の方を向く。首を横に振る俺。シール貼ってた店員が「何枚切りが欲しいんですか?」と聞く。「あのー、6枚切りで、山型じゃあないのを」と答える上さん。

店員、山型じゃあない6枚切りを取り出して半額シールを貼り始めた。上さんに続いて俺たちの後ろのおじさんも同じヤツを取る。おじさん、嬉しそうに、俺たちに向かって「僕も一緒にのせてもらいました」と。なんとなく、俺たち夫婦との間に連帯感のようなもの、あるいは俺たちが出したパスをうまく受け取ってもらったような・・・

「優しい店員さんね」と上さん。「俺たちが後ろでごちゃごちゃ言うから、大人しくさせようとしたんだ」と俺。


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