立川談春「赤めだか」は生きる力を与えてくれる
立川談春「赤メダカ」より:
エピソード1:
弟弟子の志らくを談春より上、と、特別扱いする談志が談春に言った言葉:
己が努力、行動を起こさずに対象となる人間の弱みを口であげつらっって、自分のレベルまで下げる行為、これを嫉妬というんです。一緒になって同意してくれる仲間がいればさらに自分は安定する。本来なら相手に並び、抜くための行動、生活を送ればそれで解決するんだ。しかしそれが人間はなかなかできない。嫉妬している方が楽だからな。芸人なんぞそういう輩の固まりみたいなもんだ。だがそんなことで状況は何にも変わらない。よく覚えとけ、現実は正解なんだ。時代が悪いの、世の中がおかしいと云ったところで仕方ない。現実は事実だ。そして現状を理解、分析してみろ。そこにはきっと、何故そうなったかという原因があるんだ。現状を認識して把握したら処理すりゃあいいんだ。その行動を起こせない奴を俺の基準で馬鹿と云う。
>>朝日他、リベラルの皆さんに贈る言葉だ。自分のレベルまで下げる(貶める)、か・・・
エピソード2;
談志の元師匠、小さんが破門した談志について、死ぬ前に語った言葉「アイツはな、何にも言わなくていい。詫びの言葉なんてひと言もいらないんんだ。ほんの少し頭を下げればそれでいい。お辞儀なんていいんだ。そうしてくれたら、俺はアイツを喜んで迎える。」
小さんの葬式に行かなかった談志の言葉「葬式、つまり儀式を優先する生き方を是とする心情は談志の中にはないんです。そんなことはどうでもいい。何故なら・・・」談志は、ちょっと胸を張って云った。「談志の心の中には、いつも小さんがいるからだ。」
>>結局小さん、談志は会わなかった。それでよかった、と思う。
エピソード3:
志らくが談春より先に真打になってしまう。このことを志らくから伝えられた談春はいつ真打になるべきか、そもそも真打などを目指すべきか、悩み。拗ねる。後輩の橘屋文左衛門から談志は談春の真打昇格をちゃんと考えていることを伝えられ、「拗ねてたら親不孝」だ、と言われる。また、さだまさしに「誰でも自分のフィールドのに自信なんて持てない。でもそれは甘えなんだ。短所は簡単には直せない。短所には目をつぶっていいんだよ。長所を伸ばすことだけ考えろ。談春の長所がマラソンなら、マラソンで金メダル取るための練習をすればいい。マラソンと100m、両方金メダルは取れないんだよ。マラソンと100mではどっちに価値があるかなんてお前の考えることじゃあない。お前が死んだ後で誰かが決めてくれるさ。お前、スタートラインに立つ覚悟もないのか」と言われ、吹っ切れ、自ら進んで志らくの昇進パーティーの司会を買って出て、自分の真打昇進をセルフプロデュースし始めた。
>>自分のことを真剣に思ってくれる人がいると信じる力。これさえあれば、闇バイトにハマることもないだろう。
閑話休題:
「赤めだか」は、福田和也が談春を口説いて書かせた。実に名著だ。
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