中国(鄧小平)から見た日本
與那覇潤・「江藤淳と加藤典洋」より:
1976年発足した福田赳夫内閣の要請で、78年10月初旬に北京に派遣された江藤淳が鄧小平副総理と会見した報告書に以下のやり取り:
鄧小平:第二次大戦後、日本がこの問題について条約(江藤注、日本国憲法のこと)の拘束を受けているということは承知しております。しかし、そのようなことにかかわりなく国には一貫して自衛権と言うものがあります。そして自国を防衛する努力を続ける必要があります。
江藤:閣下の言われた”条約”とは日本国憲法のことですね?
鄧小平のいう、「条約」を日本国憲法の意と解してよいのか(文字面としては日米安保条約を指すとも取れる)については、史料批判の余地があるが、いずにせよ鄧小平はこの後江藤に「憲法などは大して重要な問題ではないでしょう」とまで述べている。隣国の事実上のトップから、仮にも自国の最高法規を外国との「条約」と言い放たれ(たと感じ)ては、江藤ならずとも心中穏やかでないだろう。(後略)
>>鄧小平の真意は測りかねるが、俺は、「条約」という物言いは「日本人が自分で作らせてもらえずにアメリカから与えられ、受け入れざるを得なかった憲法」の意で、実に正鵠を得たものだったと思う。そして日本は、憲法違反の自衛隊など作って自ら「憲法などは自衛権の前には大して重要な問題ではない」と言ってますね、と、からかいたかったのではないか???
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