常見陽平、朝日に噛みつく!いいぞ!
常見陽平が、朝日の天声人語に対して以下:
説教モードの問題提起は届くのか 朝日新聞社のジェンダーギャップ指数は?
本日の朝日新聞は、ジェンダーギャップ指数の問題にかなりの紙面を割いている。本気を感じる。問題提起も力強い。ただ、読み終えて残ったのは、ずっと説教をされ、ダメ出しを受けているような感覚だった。家庭や職場で積み重ねられている小さな変化、その呼吸や体温が伝わってこない。そこまで問題提起したいなら、それでもいい。ただ、これで社会は前に動くのだろうか。 ジェンダーギャップ指数の改善は重要だ。しかし、この指数を「社会の男女平等の絶対的な通信簿」のように扱うことには慎重でありたい。そもそも何をどう測っているのか。なぜその国が上位なのか。意外な国が高かったり低かったりするのはなぜか。順位だけでなく、その構造まで検証したい。正しさの採点に力が入りすぎると、眼前で起きている小さな前進や、生活のなかで人々が重ねている妥協と工夫を取り逃す。 男女共同参画とは、理念や指数だけの話ではない。給与明細があり、スーパーのレシートがあり、保育園や学校への送り迎えがあり、仕事と家事を夫婦でやりくりする時間がある。テレワーク中の妻に夫が昼食をつくる。そんな名もなき変化もまた、社会を動かしている。 糾弾、説教、抗議だけでは人は動かない。どうすれば届く言葉になるのか。「それなら自分も」と思える社会の変え方とは何か。指数の順位に怯えるのでも、誰かの正義を採点するのでもなく、生活の呼吸と体温から男女平等を考えたい。 そして一読者として、これだけ社会のジェンダーギャップを問う朝日新聞社自身の意思決定層はどうなっているのか。読者はバカではない。今日、来日公演するカーカスを聴きながら考えたい。問題の天声人語は以下。俺は「また始まった・・・」とあきれて飛ばし読みしだけだったが・・・常見ちゃんはしっかり噛みついた。懲りずに今後も朝日に噛みついてくれ。朝日はジェンダーギャップはともかく、批判を聞かない、丁寧な説明もしない、と全く民主的でないということは、編集委員が自白している。
毎年、他の先進国がうらやましく見える日がある。世界経済フォーラム(WEF)の「ジェンダーギャップ報告書」発表日だ。今年、日本は145カ国中117位で、去年より一つ順位を上げただけだった。相変わらず、G7で最下位である▼そんななか政治分野では、昨年の125位から121位に上がった。女性初の首相誕生が大きな要因だという。ただ、高市政権では女性閣僚の数は過去の政権より減っている。高市首相は、選挙で候補者や議席の一定割合を女性に充てる「クオータ制」にも慎重だ▼首相自身、帰宅後も睡眠時間を削って家事をこなす様子を自ら発信する。こうした固定化された女性像からの脱却なしに、社会の大きな変化は望めないだろう▼報告書からわかるのは、日本は教育分野では、男女の平等がかなり達成されているということだ。つまり、その後の結婚や出産、子育てといった段階を経るごとに、大きな格差が生まれていく▼どの国でも男女格差の解消は一朝一夕には進まない。「バトンを次の世代につなぐ」と表現したのは、男女の雇用格差の研究でノーベル経済学賞を受賞した、クラウディア・ゴールディンさんだ。米国の過去100年を5世代に分け、その世代ごとの女性たちの生き方を分析した▼それぞれが直面した壁も、それを越えてゆくすべも、次世代へのバトンとなって女性たちの手から手に渡る。私たちはどこまで走ってバトンを渡せるのか。次の時代への大きな責任がかかっている。
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