おばあちゃん、また同じこと言ってる

 俺の父方のおばあちゃんは俺の顔を見るたび、「ああ、おおきくなったねえ」って言った。何回かその紋切り型を聞かされてから、俺は「おばあちゃん、また同じこと言ってる」と馬鹿にしたものだ。それでも、おばあちゃんは鈍感力を発揮して同じセリフを吐き続けた。

さて、野党とかリベラルと日本で呼ばれている皆さんはこのおばあちゃんなんだ。

ただし、「ああ、おおきくなったねえ」一本鎗じゃあなく、「民主主義」と「平和」の二本立て。アントニオ猪木よろしく「民主主義があれば何でもできる」「平和があればなんでもできる」だ。有難いことに、今でもそれに賛同し、投票し、金をくれる選挙人がわずかにいて、議員にしてくれ、飯も食える。彼らはそれでご満足だ。民主主義や平和なんて決して実現されないから、ずっと政権担当者に難癖つけられる・・・永遠に飯が食えそうな気もする。おばあちゃんもボケてるように見えて、そういうところはしっかりしてるんだ。

おばあちゃんに若くて元気だったころがあるように、こんなんでも一世を風靡した時期があった。1970年代だ。彼らのアイドルだった中国、北朝鮮、ソ連などとはエールの交換にとどまらず、お金の融通もし合っていた。毛沢東も金日成も元気だったし、ソ連もアメリカと番を張りあっていた。1980年代になると、毛沢東の文化大革命は単なる身内の権力闘争だったことが分って来、北朝鮮もソ連も碌な国じゃあねえらしい、と分って来た。

それから数十年。まだ「おばあちゃん、また同じこと言ってる」を繰り返す。本当に民主主義ってのはありがたいもんだ。多くの人に馬鹿にされるおばあちゃんを活かしておいてくれる。アメリカは大分余裕がなくなってきて「wokeおばあちゃん」は生き残れなさそうだ。日本はアメリカに比べればまだ、余裕がある、と言う訳じゃあなくて、単に「アメリカの妾」をやめるべきか続けるべきか考えもしないで脳天気なだけだ。よく言えば、アメリカがどう変わるのか観察中だ。

さて、日本に「自分の頭で考える」力が残ってるんだろうか?ただし、自分の頭で考えてもいい結果が出るとは限らない・・・今度も天皇陛下が幸運をもたらしてくださるか?興味は尽きない。早く死ぬのはもったいないような、早く死にたいような・・・


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