本郷和人「天皇はなぜ生き残ったか」

 本郷和人「天皇はなぜ生き残ったか」(2009年)を読む。

この時、本郷和人、50歳前。ここ数年TVなどで見かける本郷と違ってまだ「とんがって」いた。ともかく、他の歴史研究者をめった切りに非難・否定する。これから、本郷は様々な経験・軋轢を経て「大人」になり、丸くなってしまった。しゃしゃり出て天皇を語るなんてことを自粛するようになってしまった。天皇そのものについて語らなくていいから、天皇について考えるにはどういう手順、学びが必要か?を語って欲しい。特に彼が忌み嫌う「皇国史観」に至らないためにどうしたらいいのか?語ってもらいたい。

さて、11世紀ころから頻発した「強訴」(僧兵などによる朝廷や幕府に対するデモ)について以下:

強訴は理不尽であり、理を尽くさない。道理に則るか道理に悖るかは、初めから問題ではない。人智を超えた神仏の意向に従うのだから、たかだか人間が定める理か非かの判断に拘泥しなくても構わない。この論理の元に自らの行いを正当化し、顧みて恥じない。

・・・これって反理知だ。トランプは、本来は政府に異議申し立てすべき反体制派が大統領になって、「強訴」してるってこと。確かに革命的だ。ただし、トランプは「顧みる」こともせず恥じない。

Wikipedia「強訴」に以下:

強訴の理由は寺社の荘園国司が侵害したり、競合する寺社が今までより優遇措置を得ることなどである。朝廷は強訴を押さえるため、武士の武力を重用した。これにより、武士が中央政界での発言権を徐々に持つようになる。これ以降の日本では朝廷、武家、寺社勢力が権力を三分することになる。・・・「俺たちが割を食ってる」という不満を糧にする。これもトランプと同じ。さて、トランプに対抗するのは社会主義だって?民主主義のあとに来るのはトランプ流強権・独裁政治か、社会主義か?アメリカの大きな曲がり角だ。これを見届けることを人生最後の目的、愉しみにしよう。

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