Ella Fitzgerald "Let no man write my epitaph"

 epitaphって「墓碑銘」という意味だそう。さて、墓碑銘って?墓石に刻まれた、亡くなった人を記念するためのフレーズや声明だそう。 "Let no man write my epitaph" って、邦題「俺の墓標は建てるな」という1960年の映画。

これにElla Fitz が出ていて、その縁で、 "Let no man write my epitaph" というアルバムを出した。この映画で使われた曲がこのアルバムに収められたのかどうかはわからない。

初めて聞いたが、このアルバム、なかなよい。伴奏はPaul Smithのピアノのみ。Paul SmithをWikiると:

With Ella Fitzgerald

と、Ella がVerveに残したsings song bookシリーズには大体参加してるんじゃあないか?

Ella は1917年生まれだから、1960年当時43歳くらいか。落ち着いて丁寧に、しっとり”歌い上げる”・・・歌い上げるという表現がぴったり。Misty ,September songあたりがこのアルバムの聴き所か?

Sarah Vaughanと比べると面白い。Mistyはこの録音の後、Sarahが1964年にスウェーデンでライブ録音する。逆に、September songは1954年SarahがClifford Brownと一緒に録音した。互いに意識し合って同じ歌を録音したんじゃあないかな?二人の「競作」は全く素晴らしい。

閑話休題:Paul Smithのアルバムは一枚だけ持ってる。Cool and Sparklingってヤツ。これが全くsparklingじゃあない「気の抜けたシャンペン」みたいなスカ作品だ。アレンジが強すぎて、みんなで顔を見合わせながら「一丁上がり」とやっつけた、という感じ。しかし、なぜ、こういう愚にもつかないレコードができるんだろう。いや、できるまでは許そう。何故売り出すのか???知らずに買わされた者はカネと時間のロスだ…でも、だから、いいアルバムに出逢ったときの感動は何ものにも代えがたい。スカ・レコードの効用だ。我が粟村政昭さんが、「悪いレコードを聞かないと、いいレコードの価値が分らない」と言ったとか。コレクター道は険しい。株もレコードも一緒で、「買ってよかった!」なんてのは滅多にない。

結局、Paul Smithは、リーダー向きではなく、歌伴向きだ、ってことだ。




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