米軍基地を攻撃されたらどうする?
朝日に
私たちの戦争ではない 米軍基地を攻撃された湾岸諸国の選択、日本はと題して大東文化大学教授の川名晋史へのインタビュー記事(以下):
国内に米軍基地がある日本
――フェンスの外から初めて米軍横田基地(東京都)を見た際、印象に残ったのはその広大さでした。どこかにあるはずの滑走路がどの辺にあるのか、見当をつけることもできず……。
「横田基地は空軍の基地です。軍用機の離着陸には最低でも2500メートルの滑走路が必要とされます。ほかにも格納庫や駐機場などの施設、兵員や家族の住居施設や学校、商店などもあるため、広大になるのです」
――基地内への立ち入りを禁じた看板に、日本語で「当該施設は軍用犬により巡回されている」と書かれていましたね。日本の領土内であるはずなのに、という疎外感を抱きました。
「米軍基地は世界各地にありますが、日本にある米軍基地の特徴の一つは、米国側が排他的な基地管理権を強く握っていることです。1950年代の朝鮮戦争の状況下で、日本の防衛力がまだ貧弱だった時代に在日米軍基地の基本構造がつくられたという事情が、背景にあります。いわば米国の既得権です」
>>こりゃあフェイクだ。在日米軍が日本の都合なんて無視しているのは、単純に日本が敗戦国だったからだ。敗けた日本が勝ったアメリカに文句を言えなかっただけだ。この記事のような言い方では、まるで、日本にもアメリカに何か言ったり文句を漬けたりする余地があったかのように誤解される。そして、日本はいまだに敗戦国で、アメリカのOKなしには重要なことは一つも自分では決められぬ国だ。この「日本は独立した立派な民主国家だ」という誤った認識はアメリカの洗脳によるものだ。多くの日本人はアメリカ占領軍によって実に見事に「日本は独立した民主主義国家に生まれ変わった。それはアメリカのおかげだ」と洗脳されている。
――横田基地のすぐ脇には住宅や商店や主要道路がありました。万一、台湾有事で米国が中国と軍事衝突する事態になったら、在日米軍基地の周辺地域にも中国からのミサイル攻撃による被害が及ぶのでしょうか。
「その質問に答える前に、まず現状を確認させてください。米国と中国がもし軍事衝突したら日本にどれくらいの犠牲が出るかを試算したシミュレーションは、確かに複数公表されています。しかし、中国は台湾に侵攻しないだろうとする観測も他方にはあります。台湾有事が勃発間近だという前提に立つことには、慎重であるべきです」
「その上で言えば、仮に米国と中国が軍事衝突する流れになれば、在日米軍基地がミサイル攻撃の対象にされる可能性はもちろんあります。米国と戦う国から見れば、米軍基地や自衛隊基地は真っ先に無力化させたい拠点だからです。残念ながらその際には、ミサイル攻撃の被害は基地の外にも及ぶでしょう」
「敵のミサイルを迎撃するシステムはもちろん存在しますが、もしこちらの防御能力を超える『飽和攻撃』をミサイルで仕掛けられたら、すべての攻撃を防ぐことは不可能です」
――今年2月、米国がイスラエルとともにイランへの軍事攻撃を始めましたね。報道を見て気になったのは、湾岸諸国に置かれた米軍基地がイランからの攻撃を受けている事実でした。
「ええ。カタールやクウェート、バーレーンなど各国にある米軍の空軍基地や海軍基地などが、イランによる報復攻撃を受けました。被害は基地そのものだけではなく、基地内で働く現地の労働者や周辺のインフラと住民たちにも及んでいます」
巻き込まれることが自明に
――米国が始めた戦争に巻き込まれた形ですね。国内に米軍基地があると米国の戦争に巻き込まれるとの懸念は、日本でも以前から語られてきました。
>>イラン戦争で問題となったのは、湾岸諸国が「巻き込まれた」ことではない。アメリカが勝手にイランを攻撃したにとどまらず、湾岸諸国を見捨てて逃げたことだ。
「従来型の『巻き込まれるか/巻き込まれないか』は、いまや論点にならなくなっています。もし米国の戦争が始まれば、米軍基地のある周辺国がそれに巻き込まれてしまうことはもはや自明なのです。今回の軍事衝突もその現実を示しています」
「現在の戦争では、高性能な長距離ミサイルや遠隔操作のドローンが戦闘の主役になっています。近隣国の中にある敵基地を攻撃することが、技術的に以前より容易になったのです」
――巻き込まれるかどうかが論点でなくなったとしたら、今回の米国によるイラン攻撃は、どのような新しい選択を日本に突きつけているのでしょう。
「バーレーンやカタール、クウェートなどの湾岸諸国が『戦争に巻き込まれたあと』に何が起きたか。そこに注目すべきです。今回それらの国々は『これは私たちの戦争ではない』とする態度をとっています。自国内の米軍基地が攻撃され、自国民の死傷者まで出ていながらも、反撃してイランとの交戦状態に入る行為を自制したのです」
「印象的だったのは、米軍基地を攻撃したイランが『我々の攻撃対象は米国であって周辺諸国ではない』とのメッセージを出したり、イランからの小規模な報復攻撃を迎撃したカタールが『我々はイランを対象とする軍事作戦には参加していない』と訴えて、単なる自衛行動だったとのメッセージを出したりしたことでした。地域内での対立拡大を防ごうとする姿勢です」
>>湾岸諸国がイランと戦わなかったのは、イランが怖かったからだ。米軍があてにならないとなると、イランに勝てる可能性がなくなったからだ。つまり、台湾有事でアメリカが逃げたら、日本は中国に宥和的にならざるを得ない。
――万一、同様に在日米軍基地が他国から攻撃される事態が起きたら、どうなるでしょう。
「日本は『米国とともに反撃しよう』という選択へ即座に走る可能性があります」
「しかし湾岸諸国の選択が示すとおり、本来、被害国になったからといって自動的に交戦国になるわけではありません。『同盟国』である米国の基地が攻撃され、周辺の日本国民にも被害が及んでしまった場合に、それでも参戦を踏みとどまれるか。そんな重要で難しい選択がありうると分かったことが、日本にとっての今回の教訓です」
――そうした場合にもし参戦を自制できる可能性があるとしたら、そのカギは何でしょう。
「最大のカギは、日本の政府と世論が『これは私たちの戦争ではない』という整理をつけられるかどうかです。仮に日本政府が有事に主体的な判断ができるとして、次に問われるのは、損害を受けながらも反撃をしたくなる衝動を抑えるという、居心地の悪い状態に耐えられるかどうかです。決断を急がず、不安な状態の中に踏みとどまれる能力。つまり、ネガティブ・ケイパビリティーが問われます」
>>ここでこの記事が何を言いたいのか、分からなくなる。朝日の記者も川奈さんも、「日本はアメリカに見捨てられても独力で中国と戦うかもしれない」、と考えているらしい。日本はアメリカ抜きで参戦を決めるほどの判断力も思考能力も戦闘能力もない。つまり、こと戦争に関して日本に能力なんてありゃしない。(アメリカは日本がそんなことができるようにはしていない)話はシンプルだ。湾岸諸国がイランと戦わなかったのはアメリカが逃げたからだ。日本もアメリカが逃げれば中国になびくしかないし、アメリカが逃げなければアメリカ様の下請けとして一緒に戦うだけだ・・・これは、「巻き込まれる」なんて格好のいいもんじゃアない。「強いものになびく」だけだ。
――世界中の米軍基地について研究することになったきっかけは、学生時代に「米軍基地は日本を守るためにある」という言説に疑問を抱いたことだったと、以前に語っていますね。
「はい、それが理由の一つでした。実際、在日米軍基地は日本を守るためにあるわけではありません。あくまで、極東を中心にした地域での米国の利益を守るためにあるのです。歴史に注目するならば、朝鮮戦争下で韓国を防衛するために展開された基地だとの性格もあります」
>>ここも理解不能。今でも極東ってアメリカにとって重要か?トランプは中国に太平洋はあげるから、大西洋には手を出すな、みたいに言ってるんだけど。日本の国防にとって現下の最重要のポイントは、アメリカが逃げるか逃げないか、どっちに賭けるかだ。
――日本は米軍基地大国だという印象があるのですが。
「それぞれの国内にある米軍基地の合算面積で見ると、日本は世界最大の基地提供国です」
米軍基地を減らすことは可能だ
――在日米軍基地を減らせる可能性はあると訴えてきましたね。今もそう思っていますか。
「ええ。今すぐには無理ですが、長期的に見れば、在日米軍基地を減らせる現実的な可能性はあると考えています。ヒントになるのは、スペインにあった米軍のトレホン基地が1980年代にスペインに返還された事例です。部隊をイタリアのクロトーネ基地へ移転させるという方向で、実現しました」
「ポイントは、その移転が米国にとって受け入れ可能なものだったことです。スペインもイタリアも米国との軍事同盟であるNATO(北大西洋条約機構)の加盟国であり、米国から見れば欧州の南部地域という『面』のどこかにその部隊機能を置ければよかった。そんな状況を活用することで、スペインは米軍基地を減らせたのです」
>>ここも誤解を招く表現。NATOにも日本にも決定権なんてない。アメリカがスペインから撤退したのはスペインを重要でない、と見捨てただけだろう。そして、いずれ、ヨーロッパ全体を見捨てることになるんじゃあないのか?極東が見捨てらるようなことになれば、久しぶりに日本が自分の頭で国防その他、国としての基本問題を考えるようになるのだ。(あまりに久しぶりだから大変だ)
――その方法は日本にとっても利用可能なのでしょうか。
「国家同士のヨコのつながりを周辺諸国との間で構築できるかどうかがカギになります。たとえば、米軍基地を受け入れている周辺諸国に声をかけて、受け入れ国と米国が一つのテーブルにつく、ゆるやかな協議の枠組みを作ってはどうでしょう」
「韓国やフィリピン、オーストラリア、米国ですがグアムなどが候補になりえます。その枠組みに米国も巻き込めば、国境を越えた『面』の中で基地機能を関係国が互いに融通していくチャンスを生みだせるかもしれません」
――米軍基地に関して日本が主体的な外交を展開していくための足場とは、何でしょうか。
>>繰り返して言うが、アメリカに見捨てられる/決別するまでは日本に主体性などない。そして近隣諸国と国防を語り合うつもりなら平和憲法を捨てることだ。いざ、戦争となったら憲法を盾に逃げるような国と真剣に国防を語り合う国があるとは思えない。
「在日米軍基地の存在、それ自体です。在日米軍基地は米国にとって今もなお死活的に重要な既得権であり続けています。中国や北朝鮮という軍事大国の目前に位置する防人(さきもり)であり、この地域における米国の支配力を担保するものだからです」
「それは在日米軍基地が日本にとってのバーゲニングパワー(交渉力)の基盤であることを意味します。私たちは平和のために今こそ、国内に外国の基地がある意味について改めて学び、在日米軍基地の再評価を進めていくべきだと思います」
>>最後は在日米軍肯定論になって朝日のお好みの結論じゃあなくなってしまった。ここで述べられていることは、”平和のためにこそ”という表記以外は正しい。当たり前のことだが、戦争する気なら平和憲法は邪魔なだけだ。このユニークな憲法と心中するならこの憲法の発案者であるアメリカ様に頼るしかない。ユニークでアメリカ以外、どこも取り合ってはくれない平和憲法と心中するか、それとも平和憲法を捨て、アメリカからも距離を置いて近隣諸国と戦争について(平和についてでなく)語り合うか、どちらかだ。
一時期、アメリカも盛んに平和憲法を捨てろ、と日本に迫った時期があったようだが、今はどう考えているんだろうか?今となっては、アメリカだって平和憲法を変えようとしない日本を見捨てるのかも知れない。
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