トッドさんの日本人論(AERA DIGITAL)

 以下AERA DIGITALに記載のトッドさん意見抜粋:

<<核兵器そのものよりも危険なのは「核の非対称性」であり、均衡こそが平和をもたらしてきたと指摘する。
(略)

私の専門の人口統計学的には、日本の人口は減少しています。日本はドイツのように国力を維持するため移民を受け入れることはしていません。国力の低下を甘んじて受け入れる国、それが日本の真実です。ナショナリズムの概念とは合わないのです。

>>さて、日本は永遠に人口減少を続けるのか???俺の鎖国論は正しく人口減少に見合った国力低下を受け入れ、鎖国して国際社会からサヨナラしよう、というものだ。そしてそもそもこんな狭い国土では戦争なんて無理だから無防備・丸裸になろう、というものだ。

<<最も厳格なプロテスタンティズムやユダヤ教に特徴的な点の一つが、画像、視覚芸術の拒否です。プロテスタント、あるいはユダヤ教の中で宗教ゼロの段階に達すれば、それは絶対的なゼロを意味します。

 これに対して、カトリックはそこまで過激ではありません。

 画像、絵画といった感覚的な世界を退けたりしません。それは、神への信仰とは別に、あるいはそれを超えて存在するものなのです。

 だから、カトリックの国に暮らしていれば、宗教ゼロの段階に達してもまだ世界の美しさ、生きることの素晴らしさという感覚は残っています。カトリックの国であるフランスの人間であれば、フランスは美しいという感覚は残る。

 だから、カトリックの国々は、プロテスタントの国々ほどにはニヒリズムの問題に侵されないと私は考えます。

 実際、ヨーロッパ南部のカトリックの国々は、北部の国々ほど精神的な危機に瀕してはいません。戦争をしようという意思、好戦的な姿勢、ロシア嫌いは英国やスカンジナビア諸国、バルト3国(このうち2カ国がプロテスタント)に特徴的です。他方、南部の国々は反ロシア感情がそれほど顕著ではありません。なぜ、日本は「ニヒリズム」には脅かされないのか?

 さて、日本です。

日本はその歴史で、単純化され合理化された宗教システムの中に入ったことのない国です。

 現世の美しさを退けるように求められることもありませんでした。日本の文化は、宗教面でも多元的でさまざまな考えによって特徴づけられていますし、現世の美しさについて鋭い感覚も備えています。

 だから、日本はニヒリズムとの関係でいえば、カトリックの国々と同じ側に位置します。

 つまり、ニヒリズムによってイスラエルのユダヤ社会やプロテスタントの社会に現れているような一種の自己破壊の流れに対して十分抵抗できる力があります。

>>ここで言う「ニヒリズム」は過去にあった確固たるものが破綻し崩壊したあとの絶望から来るものだ。日本にはそれ以外に「無常観」というニヒリズムがある。ハナから「確固」なんてない、という考え方。例えば、日本国なんて無くなっていいから無防備で、なんてのも無常観。

<<米国とトランプ政権が激しく動き回り続けているからといって勘違いしてはいけません。ガザでジェノサイド(集団大虐殺)を繰り広げるための武器をイスラエルへ供与すること、小国のイランを攻撃すること、それらは米国にとってそれほど高くつくことではありません。

 それによって、米国は依然として国際舞台での主役である超大国だと思ってしまうかもしれません。しかし、真実はウクライナの戦場で見出すことができます。

 そこでは、米国の軍需産業がロシアの産業の力にちゃんと対応できないことがあらわになりました。トランプについて思い浮かべるべきなのは、そういうことなのです。

 トランプ政権は自分の敗北を既にわかっていると思います。アメリカ国防総省もわかっています。ヴァンス副大統領やトランプ大統領の周辺にいる人たちは、戦争に負けていることがわかっているのです。

>>さてここでユルマズさんと違う。日本は負けるアメリカに肩入れすべきか?俺はアメリカに肩入れするのも一興だな、と思う。「義理」だ。

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