いてくれるだけで・・・

 いてくれるだけで・・・というギタリストがいる。Barry Galblaithだ。彼が参加しているセッションは全てコレクションの対象だ。目に付く限り手当たり次第、レコードを買った。

まず名前が格好いい。Barryも、Galblaithも。Hank Jones,Milt Hinton,Ossie Johnsonと組んで"Rythm section"というグループを作り、その名義でとっても趣味のよいレコードも出したし、このグループにワン・ホーン加えたセッションもレコーディングした。ただし、本当に控えめだ。ソロは滅多に取らず、リズムギターに徹する。この控えめな彼が好きになって彼が参加したセッションは全て買うことにした。リーダーアルバムは1枚だけ。ほとんどのレコーディングがサイドマンとしてだ。サイドマンだから1枚のアルバムのうち、数曲しか参加してないこともあるが、それでも買う。そうやって買ったレコードを聞いても全くソロを取らないことが多い。いわゆるスタジオ・ミュージシャンとして、ビッグバンドに参加して歌手の歌伴などしてると、ギターの音などほとんど聞こえない。本当にそこにいるのかどうかすら分からない。

それでもよい。というか、むしろ、音が聞こえないくらいの方がよい。意地でも買う。彼がそこにいた、と思うだけでよい。彼が参加したセッションなら買う価値あり、ということ。

なんでこんなことになっちまったんだろうか。彼が参加すると決めたからにはいい作品に違いないという信用(信仰?)だ。そしてそれが裏切られたことは少ない。

その数少ない例外の代表が、唯一のリーダーアルバムである"Guitar and the wind"(Decca,1958年)で、当然ソロも取るが、大していいとは思わない。1回聞いたら”お蔵入り”だ。脇役、バイプレイヤーの方がよい、主役は似合わない、という人はたくさんいるね。

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