共産党に起こった革命

共産党の委員長が交代する。関連記事を以下:

2022年6月 朝日新聞記事: 

4月下旬、志位氏は自身の地元・千葉県にある習志野市のホールで、会場を埋める1千人の支持者らを前に力を込めた。「万が一の事態が起こったら、自衛隊の力も含めてあらゆる力を行使し、国民の命と主権を守るためにがんばり抜く」

 ウクライナ危機で安全保障への関心が高まる中、党がその存在を憲法違反とする自衛隊の活用で熱弁を振るう志位氏の言葉に、場内は水を打ったように静かになった。

 参院選に向け、とりわけウクライナ危機が起きてから、志位氏は党の外交・安保政策の説明に意を尽くしてきた。4月半ばには綱領を解説した「新・綱領教室」を出版。自衛隊や天皇制の当面の存続を認める「現実路線」を強くアピールした。党の掲げる理想ではなく、「共産党が参加する政権が出来た場合の万が一の時の答え」(志位氏)の発信に心を砕くのは、党に押し寄せる「逆流」への危機感があるからだ。

2024年1月18日朝日新聞デジタル記載 その1

【そもそも解説】「革命」掲げる日本共産党 党員高齢化、党勢が課題

Q 自衛隊は認めているのか?

 A 自衛隊は憲法9条と矛盾する違憲の存在だが活用し、国民の合意で「段階的に解消」するという。国民の合意には時間と手続きがいるとし、志位委員長は「自衛隊とかなりの期間、共存する」と発言していた。

 Q 天皇制は?

 A 戦前は「天皇制打倒」を掲げたが、現在では「人間の平等と両立しない」としながらも「存廃は、国民の総意で解決されるべきだ」としている。天皇が出席する国会の開会式にも、出席するようになった。

 Q 「革命」を掲げているようだが、どんな革命なのか?

 A 「多数者革命」を掲げ、国会で多数派を占めて民主的政府を樹立し、国民多数の合意を得て社会を改革するという。他の野党に呼びかけてきた「共闘での政権交代」も、その革命の手段だという。一方、公安調査庁は「暴力革命の可能性を否定することなく、現在に至っている」として破壊活動防止法に基づく調査対象団体としているが、共産はこの見解に反論し「平和的・合法的に社会変革を進める」としている。

 Q 自民党派閥の裏金事件で問題になっている「政治資金」の特徴は?

 A 共産は政党交付金や企業・団体献金を受け取っていない。収入のほとんどは、機関紙「しんぶん赤旗」の購読料を含む事業収入だが、主な購読者である党員が高齢化し、減収が続いている。

 Q 国政での勢いは?

 A かつて不破委員長は98年参院選で15議席に躍進し「スマイリング・コミュニスト(ほほ笑む共産党)」と外国プレスから評されて流行語大賞特別賞を受けたが、直近の22年参院選では4議席に低迷。特に比例票が98年の819万票から22年は362万票に激減している。21年衆院選も10議席で17年より減少した。次期衆院選に向けた党勢回復が深刻な課題となっている。(鶴岡正寛)

2024年1月18日朝日新聞デジタル記載 その2

田村智子氏が直面する共産党の「壁」 政治学者が語る党勢拡大の条件:中央大学・中北浩爾教授(政治学)

共産党の場合は、前指導部が次の指導部を推薦する形で人事を行い、自由で公正な選挙は事実上、実施されない。継続性が担保される一方で、変化は生みにくい。今後も志位氏による「院政」が予想される。

 志位氏の最大の功績は、2015年の安保法制反対運動を契機に野党共闘に踏み出したことだ。「自衛隊活用論」など柔軟性も示した。しかし、日米安保条約の廃棄を掲げる革命政党であり続けたため、野党共闘は行き詰まった。

民主集中制を放棄し、多様性高められるか

 この間、党員の高齢化や赤旗購読者数の減少という党勢の衰退が進み、財政的にも困難に直面している。その原因は、ソ連崩壊などでマルクス主義が魅力を失ったことだ。トップダウン的な民主集中制という組織原則が時代遅れになっていることも大きい。抜本的な転換を考えるべき時ではないか。

 田村氏の人気が出て、一時的に議席が増える可能性は否定できないが、表紙を変えても中身を変えないならば、党勢の衰退や野党共闘の行き詰まりを打開できないだろう。

 民主集中制という組織原則のもと、党指導部が圧倒的な力を持っている。分派の禁止は、党内での多様性を阻害し、風通しを悪くしている。そうした組織原則は、ソ連発祥で、暴力革命論を掲げていた時代の名残であり、現代にはそぐわない。民主集中制を放棄し、党内の多様性を認め、さらに党首公選を導入すれば、党組織が活性化して再び拡大する可能性は十分にある。

 田村氏は以前、野党共闘の限界について自身のX(旧ツイッター)で発信したこともあり(すぐに削除)、そうした問題意識を今でも内に秘めている可能性がある。しかし、現段階では志位氏などの長老や、党官僚制の分厚い壁を突破できる見通しはない。(聞き手・三輪さち子)

以下、俺の「ものすごく矛盾してるね共産党」論:

①地震が起きたり、他国に侵略されたら、自衛隊に助けてもらう。ただし、自衛隊は違憲なので、国民の合意で徐々に無くす・・・そうでhさなくて、一日も早く違憲状態の解消を図るべきだろう。

②天皇制を存続させるかどうかも国民のご意見次第

③革命とは、多数の国民の合意を得て行う改革だ。

④人事の刷新は、執行部がやろうとしなければ、(下のものが何を言おうと)行われない。かつて、共産党は暴力革命によって既存の資本主義政権をひっくり返すことが党是であった。一握りの執行部の連中だけが人事を含む様々な方針、作戦を考え、誰にも知られずに実行しないと暴力革命が出来なかった、その名残だ。これを「民主集中制」と言う。

俺もそうだが、日本人の一部には屁理屈屋がいて、天皇の戦争責任を問え、自衛隊は違憲だ、ただちに改憲論議をせよ、と言う。共産党はそういう屁理屈屋にとって有難い存在だった。社会党・村山党首が首相の時、阪神淡路地震がおきて、社会党は自衛隊違憲論だったので、自衛隊への出動依頼が遅れた、と批判された。その後、社会党は自衛隊合憲論に変えた・・・共産党はこれを見て「現実路線」に切り変えたんだろう。

秘密裏に準備して既存政治をひっくり返す「革命」を棄て、単なる”民主的な”改革しかしない。そのくせ、人事だけは民主的な投票でなく、秘密裏にこっそり一部の人間だけで決める・・・これを民主集中制と呼ぶ。矛盾と言うより嘘、詐欺だ。

この行き詰った、息苦しい世の中・・・暴力を使おうが、何をしようが、ひっくり返す「革命」という言葉は魅力的だ。そして日本人には明治維新のようにそういう事をやった実績もある。共産党は唯一と言ってよいほどブレない政党だ、と思ってきたが、これほど腐っていたとは・・・民主主義(=人気投票)は革命を起こす自由までも奪ってしまう。民主主義も共産主義もオワコンだ。ヒトラーのように、民主的な手続きを経て独裁するしかないのか????結果はともかく、ヒトラーは民主的に革命を行う、良いモデルだ。

閑話休題:

共産党がこの体たらくじゃあ、「かつての社会党みたいに政権に参加させて、共産党にも赤っ恥をかかせたい」という老後の楽しみがなくなってしまった。1994年に行われた小選挙区導入は、2大政党制を目指すもので、共産党のようなマイナー政党は議席を減らす方向だった。そうでなくても、1990年代、ソ連崩壊で共産党は勢いを失った。勢いを失って人気取りのために党是を棄てたのか?それとも党是を棄てたから人気がますますなくなったのか?卵が先か鶏が先か?

共産党の崩壊・・・マルクスは「資本主義の矛盾が革命を起こして資本主義をぶっ潰す」と予言した・・・それが実現する前に、共産党自身に矛盾が生じて共産党がぶっ潰れた・・・革命だ。

しかし、朝日新聞て共産党に冷たいね。オワコンだ、と思ってるから?


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