随意契約による政府備蓄米売渡し
随意契約という言葉に疑問を感じた。
本来の”随意契約”の意味からすれば、農水省が米の売り先を自由・任意に選べるのが随意契約だ。
農水省のHPを見ると、「随意契約による政府備蓄米売渡しについて」という説明書きがあって、これを読むと、買いたい人はいつまでに何トン売る計画かを示して購入を申し込め、とある。(売渡し価格はこの説明書きに明示されている)
つまり、売値はすでに決まっていて、いつまでに何トン売るか?の計画を実現可能性を含め、農水省が評価して、評価が高い売り先に売り渡す、ということだ。これも広義の随意契約と呼ぶらしい。
なぜか、伊藤忠、丸紅、NX(日通)の子会社及び神明という問屋?の4社が「受託事業体」に指名され、米の受け渡しはこれら4社の倉庫で行われる、ということなのだ。これら4社に備蓄を委託しているのだろうが何故これら4社が「受託事業体」として選ばれたのか?については不透明だ。
米の売渡し先の選定に農水省の恣意が働きにくい仕組みのようなのでその点、透明性はまあまあ保たれている感じがするが、一方で「受託事業体」(言ってみれば農水省の下請け業者)選定の根拠、理由が不透明だ。
この点、農水省のHPから質問のメールを入れた。メール送信者の個人情報を書かされる。それは構わないのだが、「性別」欄があって、男性/女性/無回答と3通りあったのはよかった。2年前の自民党の入党の際は男女の2つしか選択肢がなくて、「おかしいんじゃないの?」ってメールして黙殺された。
閑話休題:
今回放出されるのは令和3,4年に取れた米。自分が食うために買う人は少ないだろう。
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