嗚呼、朝日新聞社説
4月29日付け社説より抜粋:
トランプ米政権はロシアとウクライナに和平案を提示し、合意できなければ米国は和平協議から退くと圧力をかけている。米欧メディアによると、和平案は2014年にロシアが一方的に併合したクリミア半島の領有権を米国が認め、ウクライナ東・南部4州のロシアの占領地の実効支配も容認する内容という。
一方、ウクライナの安全は明確に保証していないうえ、北大西洋条約機構(NATO)への加盟は認めない。被害者のウクライナに忍従を強いる内容で、理不尽だ。圧力をかけるべき相手は侵略者のロシアで、ウクライナではない。ウクライナに二度と侵攻しないとロシアが確約することが和平案には必須だ。
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米欧メディアによると・・・朝日新聞は自社では調査できないのか?自分以外のメディアに「こう書いてある」は事実だろうが書かれている内容が事実かどうかはどう「検証」したんだろうか?
被害者のウクライナ・・・これはどこのメディアに書いてあることなのか?自明のことだから根拠も示さないのか?
ロシアの確約・・・ロシアの確約など何の役にも立たないことは歴史的事実が証明している。日本も裏切られたし、ウクライナ侵攻も、ロシアの都合のいい屁理屈で塗り固められている。(日本が80年前に裏切られたのは狡猾なルースベルトに、人のいいスターリンが騙されたのに近いが。)
以上、もう少し、「科学的」「エヴィデンスに基づく」「歴史に学んだ」意見を示してほしい。俺はウクライナもロシアも「目くそ鼻くそ」だと考える。つまりお互いに自分の都合のいいウソ、誇張、切り取りで応戦している。そこに「耳クソ」トランプが割り込んだ。
EU,NATOの皆さんがロシアを悪者にし、ウクライナを被害者にしたいのはそうするのが自分たちの安全にとって一番有利だからだ。つまり、ロシアの方がウクライナより怖いからだ。日本の朝日新聞はどうなるのが日本の安全に一番有利だと考えるのか?弱い者いじめするガキ大将みたいなロシアが悪い、だからやっつけろ、なんていう子供じみた”正義感”で国際社会を論じるのは「欧州情勢は複雑怪奇*」と言って総辞職した平沼騏一郎と同じだ。
*1937年に日独伊防共協定を締結したヒトラーが1939年独ソ不可侵条約を締結したことにショックを受けて首相だった平沼が発した言葉。
閑話休題:
アメリカの国防におけるグリーンランドの重要性よりはロシアの国防におけるウクライナの方がはるかに重要だ。ロシアにとってウクライナがNATOに入ることは致命的(ロシアに対する侵攻とほぼ同じ)とプーチンが考えるのは、トランプがグリーンランドを買いたいというよりはかるかに理にかなっている。今まで何故ウクライナはEU、NATOに入れなかったのか?それは、ウクライナも汚職やオリガルヒの支配などロシアと似ているからだ。ヨーロッパ諸国はそんな民主的とは言えない異質のウクライナを仲間に迎え入れるのに躊躇してきたが、同時にウクライナを仲間に入れる振りをしてロシアをけん制してきた。バイデンはこれに賛成・推進し戦争が始まるやアメリカの兵器・エネルギー・農業などに莫大な利益をもたらした・・・バイデンだったらメリットの大きな戦争をやめさせようとはしなかっただろう。トランプは「ウクライナもロシアも同じ穴のむじな」と区別せず、ヨーロッパ諸国の思惑も国際世論も無視し、兵器・エネルギー・農業産業を敵に回しても戦争をやめさせようとしている。
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