広末事件にまつわる朝日新聞デジタル記事

 広末涼子が逮捕された事件に関する朝日新聞デジタル記載の記事。

①江川紹子さんの「裁判所のチェック機能がきちんと果たされたのか」から引用

そもそもこの件は、警察官による逮捕ではなく、精神科医による医療的処置で対応できた可能性はなかったのだろうか。  もし、広末さんの精神状態が不安定で、自宅に戻すことで不測の事態が懸念されるのであれば、それは刑事訴訟法の勾留という形での身柄拘束ではなく、精神保健福祉法で定められている手続き、すなわち措置入院の必要があるかどうかの鑑定を行って、しかるべき対応を決める、ということが望ましい。

>>江川さんのかねてからの「人質司法」批判・・・日本では検察・裁判所がグルになって検察の意に沿わない「容疑者」を逮捕し、自由を奪って人質にする。検察もおかしいけれど、それを許す裁判所もおかしい・・・からすれば、上記主張も「むべなるかな」だ。こうやって人質司法をやめさせようとする記事をあきらめないでしぶとく発信し続ける江川さんには頭が下がる。人質司法云々はさておいても、長年の江川さんの姿勢は「真実」あるいは「善」を求めている。自由を求めている、と言い換えてもいい。言い方を変えれば「人質司法」「人質司法」と煽って金儲けのタネにしようではなく、ブレないところが魅力だ。ところで、人質司法をやめるには、どうしたらいいんだろう?江川さんはその答えは提示しない。俺は検察・裁判所、ついでに警察に(そして官僚全体に)もっといい人材が入ってくるようにするしかない、と思うのだが。

②弁護士・西愛礼氏

有名俳優逮捕に染まるメディアへの危機感 「興味本位で人権を軽視」から引用


 「知りたい」「面白い」に重きが置かれ、法や人権がないがしろにされていることに私は危機感を抱いています。

 メディアを含め私たちは、ゴシップとしての消費、誹謗中傷による自死や、袴田巌さんの冤罪事件での「犯人視報道」を反省してきました。その教訓はどこにいってしまったのか、今こそ立ち止まって考えなければならないというのが、私の率直な感想です。

>>西愛氏の言うことは陳腐。朝日新聞に忖度してるという印象。(そうしないと記事として取り上げられないんだからしょうがないけど)

メディアが何をどう取り上げるのかは、読者の「知りたい、面白い」、つまり読む人に受けるかどうか、バズるかどうか、売れるかどうか、トレンドに乗ってるか、次第で決まる。そして「私たち」も真実なんかには興味はなく、明日友達と話するそのネタとして面白いから知りたいだけ。

真実なんて面白くないだろう。真実を知ろうとする姿勢を貫くのは辛いことだろう。

袴田さんが逮捕された直後のメディアは「残虐で凶悪な強盗事件の犯人が捕まった。やったぜ!」が売れたから。犯人逮捕自体がトレンドだった。何十年か経ち、冤罪を叩くと売れる、となり、「冤罪だ、冤罪だ、検察・警察は証拠を捏造する」がトレンドになったからそう書き立てる。

メディアを含め私たちは、反省なんかしない。常に「次のトレンドは?」「どの事件を取り上げて、どう扱ったら売れるの?」しか考えない。だって、読まれれば飯のタネになるし、嬉しいし、逆に読まれなければ飯の食い上げだし、つまんない。

”「知りたい」「面白い」に重きが置かれ、法や人権がないがしろにされている”ことは、メディアなるもので飯を食う輩が現れてからずっとそうだし、いくら反省したって変わらないだろう。かつてはメディアで飯を食う「プロ」だけが情報発信できたが、今はメディアで飯を食ってない者も簡単にメディアを使って発信できるし、それでバズれば大金持ちになれるから事態は格段に悪化した。

一番の解決策はメディアなるものをなくすことだが、これは不可能だろう。

すると、”メディアを含め私たち”が「法や人権を大事にする」ように変わらなくてはならない。つまり意識の高い、WOKEにならなくてないけない。

日本の先生であるアメリカを見れば、WOKEが優勢となって法や人権(=理想)に偏り過ぎると禁酒法が通ったり、ディズニーのように「白雪姫」を黒人が演じるようになったりする。すると意識の低い多くの国民は息苦しくなり反動でトランプみたいな輩に国を託す。禁酒法から100年間、WOKEとアンチWOKEの間を振り子が右に左に振れてるだけで進歩してるとは思えない。ただ、今度は右、次は左、と振り子の振れる方向とタイミングを見計らってそれに乗っかるヤツがおいしい目に遭うだけ。全く不自由だ。

中国のように、ものすごいエネルギーと手間をかけてメディアを監視・コントロールしようという国もある。つまり、振り子がいつ、どっちの方向に振れるのかをコントロールしようという試み、この情報操作システムもソ連誕生から100年以上の歴史があるのだから、それなりの意味はあるのだろうが、不自由という点では変わらない。

”メディアを含め私たち”の自由とは何か?を考えると絶望的な気持ちになる。そもそも”メディアを含め私たち”は、自由なぞ求めているんだろうか????「国家による情報操作がない」と言うだけでは自由ではない。振り子がいつ、どっちの方向に振れるのかを超越し「誰もがそうだ、と思える”真実”」をあきらめずに求めようと努力することが自由だろう。そんな「くそつまんねえ」ことをしぶとく続けようなんてことは流行しない。バズらない。

>>

広末涼子は正常ではない。これはキャンドルジュンなる正常ではない男と結婚し、子供まで作ったんだからそれをもって正常ではない、と判断してよいと思う。

閑話休題:

ソ連誕生が1922年。アメリカの禁酒法が1920年。両方とも「”意識高い系”が理性をフルに使って理想を実現し革命を起こした」と括れる。ロシア人は保守的なのか、1922年に誕生したものを1991年まで約70年間、辛抱強く、飽きずに守った。そこへいくとアメリカ人は禁酒法を1933年にやめた。これが両国の国柄の違いか?

しかし、米ソとも間違いに気づくのに十年以上かかっている。同じ馬鹿でもアメリカの民主主義(=変える力)の方がまだまし、ってこと?

禁酒法で面白いのは1919年民主党大統領ウィルソンが拒否権を発動したのにもかかわらず、民主党が優勢な議会が2度可決して成立させ、1932年同じく民主党のルーズベルトが禁酒法改正を訴えて当選したことだ。歴史的に民主党ってWOKEだ。(禁酒法を通した時は、南部の飲酒に反対する、KKKを含むキリスト教徒に支持された)ただし、ルーズベルトは例外的に現実的な民主党大統領で民主・共和両党のよさを兼ね備え、状況に応じて公約や理想も捻じ曲げるフレキシビリティーがあった・・・結果、アメリカを世界恐慌から立ち直らせ、戦争もうまく進めたと評価され広く支持され3選された。(この時、民主党と当時意識高い系だった南部キリスト教徒の間に亀裂が入ったのかも。)

ルーズベルトも「世界恐慌の結果発生した貧困層の救済」を訴えて当選したのだ。90年後に共和党のトランプが南部バプテストにルーツを持つ福音派の支持を得て、「グローバリゼーションの結果発生した貧困層の救済」を訴えて当選した。90年前のアメリカでは南部のキリスト教徒はキリスト教の教えによる改革を求める意識高い系(ただし奴隷制賛成)で民主党支持だっだのが、禁酒法なんて言うバカなことを言って、とルーズベルトに批判されて共和党支持に変わりつつあったのだ。

90年の間に民主党は奴隷制や人種差別を否定するのが意識高い系だ、となり、南部キリスト教に反する、多様性やSDGsに走った。一方90年の間、南部のキリスト教徒は変わずキリスト教の教えによる改革を求めてきた。キリスト教の教えを捨てた民主党から離れ、90年前の古き良きアメリカの復活、すなわちMAGAをスローガンにしたトランプを支持した。彼らにとってMAGAがキリスト教の理想によるアメリカ改革なのだ。

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