池田晶子の言葉「年をとる醍醐味」

 人は死があると持っているから、生れてから死に向かって時間は流れていると思っています。社会もその前提で動いています。死がないと分かったとき、時間は流れなくなるのです。そうすると、現在しかなくなってしまう。そうなれば、過去もこの現在にあるということに気がつく。それが、年齢を重ねることの面白さでもあるのです。現在と言う瞬間に時間が層を成している。年を取るとその層がだんだん厚みを増していきますから、反芻することが非常に面白くなっていきます。現在において過去を味わうことが年を取る事の醍醐味になる。

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死はある。あるけれど生きている間はない。生きている限りは死なない(死はない)と考えて「どうせ死ぬんだから」などと考えずに、目の前の一舜一瞬を精一杯生きる。それが「神」もしくは「善」だ。過去の失敗を思い出したり後悔したりするのも醍醐味だ。「ああそうだったのか」「そういうことだったのか」と今更ながらその意味を知て腑に落ちる。これは確かに面白い。苦い思い出・後悔も含めて味わうべき人生の醍醐味。

年を取るという事はその醍醐味のネタが増えるということだ。後悔もenjoyせよ。

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