池田晶子の言葉「自由と規律」
人間は自由にすると悪いことをする。だから規則で規制しなければならない。管理する側はそう思う。しかし、規則で規制したところで、悪いことをする人間は悪いことをする。逆に、善悪とは規則の事だと思うから、自分で善悪を判断しなくなる。できなくなる。状況に応じて自分で善悪を判断できない人間たちの社会が善い社会になるわけがない。社会的な規則には、私の自由、状況に応じて善悪を判断する自由を規制する力はないからだ。
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コンプライアンスやポリティカルコレクトネス・・・自分で判断することをやめることを要求する。これが管理だ。管理の行き届いた会社、社会が住みやすい訳はない。規則には自由を規制する力はないのに、わざわざ自分から規則の奴隷になろうと言う者がたくさんいる。ほとんどの者がそうだ、とも言える。これはアメリカ人には向いている。つまり「法治」だ。本来、日本人は規則なんて無視して状況に応じて都度、善悪の判断をしたがる。
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