「文明の分岐点」迎えた世界、解決の鍵は 東大准教授・斎藤幸平さん
9月24日 朝日新聞デジタルより:
(前略)
斎藤さんは、いまの世界を「文明の分岐点だ」と指摘する。
まず挙げるのが、「ダブルスタンダード(二重基準)」によって、民主主義や人権などの西洋的な思想が揺らいでいることだ。
ドイツが、ロシアに対してはウクライナ侵攻を非難し、ウクライナを支援する一方、パレスチナ自治区ガザに無差別攻撃しているイスラエルを非難せずに支持するような動きのことだ。
こうした姿勢が、欧州が重視してきた持続可能性や多様性といった普遍的な理念に対しても、「結局、自分たちの利害や関心に沿う形で利用してきたのではないか」という疑念を様々な形で生み出しているという。
地球規模の問題に対して世界が一致して取り組む基盤も失われつつあるとも考えている。
ドイツやフランスでは、極右政党の台頭が目立ち、分断が進む。インフレや移民など絶え間なく訪れる危機は、激しさを増す気候変動への対策にも水を差す。
世界の気温上昇を1.5度未満に抑える目標は風前のともしびだ。気候変動対策を求めて声を上げた若者たちには失望感も広がる。多くの社会変革運動が壁にぶち当たっている。過激なことをやり続ければだんだん人は離れていくし、かといってあまりにメジャー路線に行けば変革にはつながらない。
世界が求心力を失い、ポリクライシスが進み、普遍的な理念は存在意義を問われている。根本的な解決策を得るための新たな思想を紡ぐことは可能なのか。
斎藤さんは「ヨーロッパ思想を研究してきた身としては結構難しい」としながら、「基本的には脱成長しかないと思っている」と言う。
今年8月から独ハンブルクにある民間研究所で、資本主義を超えた先にある未来を探る研究プロジェクトのリーダーを務めている。欧米の研究者とともに、脱成長をどう政策につなげていくか、脱成長社会への転換をどう考えるべきか、などについて研究を進めているという。
脱成長は日本ではほとんど受け入れられていないが、海外ではその思想的な重要性がだいぶ認められるようになったという。「西洋中心の資本主義の考え方を正当化するための理念として機能してきた民主主義や経済成長を根本的に批判しなければいけないというメッセージが、リアリティーを持つようになってきた」
>>ダブルスタンダードって、マルクスの言う、「矛盾」だろう。欧米の「進んだ」文明・・・資本主義や民主主義、経済成長etc。普遍的な理念・・・持続可能性、多様性etc。結局は先行した国・人が都合のいいように利用しただけだ。その土俵の上で改革・変革をしようとしてもうまくいかない。新しい土俵としてマルキシストの斎藤は「脱成長」を編み出す。これが「革命」だろう。俺も「脱成長」くらいしかないかな?と感じる。
斎藤の言う「脱成長」とは何か?研究を進めてもらい、具体的に聞きたい。
俺は、「江戸時代に戻れ」だ。人口3~4000万人で農業中心。鎖国を前提として、原子力はもちろん、電気・石油もなしの日本を目指す。
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