副島隆彦 世界覇権国家・アメリカから見透かされる日本
2006年 イースト・プレス刊「アメリカの日本改造計画」より:
(前略)
2008年の大統領選挙は、共和党から民主党に政権交代が起きます。民主党内の動きを概観すると、ヒラリー・クリントンが本命で最有力なのですが、もしかしたら出ないと言う説や、無理だろうという説もある。2004年の大統領選挙で民主党ケリー陣営の副大統領候補だったジョン・エドワーズが出て来るかもしれない。ジェイ・ロックフェラー民主党上院議員が彼を応援しているので、かなり有力ですよ。バラク・オバマという若い黒人の上院議員が急浮上しています。こっちは”ドン”のテディビッド・ロックフェラーが彼を仕掛けているようです。アメリカの大統領選挙は、大きくは、ジェイ・ロックフェラーとデイビッド・ロックフェラー、ふたりのロックフェラー家の代理戦争だと、私はとらえています。デイビッドにすれば、共和党を操ろうが、民主党を操ろうが、どっちでも構わないのです。そもそも、デイビッドがクリントンもブッシュも大統領にしたわけですから。
ー 副島先生が翻訳されたビクター・ソーンの「次の超大国は中国とロオクフェラーが決めた」の中に、VNS(Voter News Service)という選挙報道会社の話が出てきますね。これは、CBS,NBC,ABC,CNN,FOX,APの大手マスメディア6社が共同出資した純然たる民間企業なのに、選挙の投票結果の集計作業を独占していて、誰もそれをチェックしていない。アメリカの選挙結果は本当に集計が公正になされているのか、というより、そもそも集計作業自体が行われているかどうかも疑わしい、という恐ろしい内容です。
アメリカはそこまで腐敗しているということです。デモクラシーの基本のところが奪い取られている。結局は、現在、高齢で91歳のディビッド・ロックフェラーがいつ死ぬか、その跡目はどうなるか、という問題です。ウェスト。バージニア州選出の民主党上院議員ジェイ・ロックフェラーが事実上のオーナーであるゴールドマン・サックスから親中派のポールソンが財務長官として入閣しました。ホワイトハウスの国家安全保障会議(NSC)の東アジア担当のシニア・ダイレクターも中国寄りの人になりました。中国とは穏やかにやれ、中国を叩くなという方針にシフトしています。(略)
中国の極東覇権に対する牽制球として日本の政権を育ててきたつもりが、どうも自分たちの思惑から外れつつあると、アメリカは心配し始めている。(略)私は安倍は長期政権にならないと踏んでいる。自民党はもうダメだから民主党に政権を任せるというシナリオが顕在化する。その時の民主党政権の顔ぶれがひどい、という事実を、私は非常に警戒しているのです。前原誠司会前代表みたいな単純な頭の、ネオコン直系がまた出てきたら、とんでもないことになる。アメリカとつながっていること自体が悪いわけではない。ただ、どこまでエージェント(子分)根性になってしまうのか。(略)
アメリカは、産経には古森義人がいて朝日には船橋洋一がいる。右も左も取り込んでいます。一番問題なのは、テレビ、新聞などのマスメディアが日本国民の洗脳を行っていることです。特に、いまのテレビは国民に向けられた「凶器」「刃物」です。北朝鮮の核実験直後から、日本は米軍と一緒に軍事行動をしなければいけない、軍事貢献をしなければいけない、と煽っている。そうやって戦争にけしかけていくつもりだ。この次に日本の出版界がやられるのが一番怖いのですよ。その中で講談社と小学館という最大手2社だけが自立できる体力がある。なぜなら主婦向けの雑誌、漫画で生き延びてきたからです。アメリカもそこには手を出してこなかった。もし外貨が小学館か講談社を買収するといったらどこかというと、マグロウヒル社でしょう。(略)
米軍なんか兵隊の腕にICチップを埋め込み始めているでしょう。日本もそうなるのではないでしょうか。これは「人間家畜化計画ですよ。私たちは携帯電話にGPSチップが勝手に搭載されていることの危険性をわかっているのでしょうか。アメリカでは「腕にICチップを埋め込めば、いちいち支払いをしなくても、セレブみたいに顔パスで高級ディスコに出入りできますよ」などと甘言で若者を釣って、ICタグの人体実験をやっている。(略)
「自分たち賢人がすべてをコントロールして、人類の理想的世界をつくる」というプラトン的哲人としての世界観が、1930年代の共産主義イデオロギーの恐るべき一面でした。もともとはロスチャイルド家が最初に仕組んだ。ですが、途中からロックフェラーが奪い取って、スターリンや毛沢東やヒトラーまでも操った。ロックフェラーが中国共産党に中国大陸を支配させることに決めた。それに対して、蒋介石の中国国民党を支持する勢力が猛烈に反発したのがマッカーシズムだった。最近の私の調査で分かったのは、ロックフェラー家では唯一の共和党員のネルソン・ロックフェラーが非常に有能だったということです。ネルソンは共和党のフォード政権で副大統領だったんですが、1978年に民主党系のロックフェラー3世が死んだ翌年に、なぜかネルソンも死んでいる。その結果、いま、末弟で五男坊のデイビッド・ロックフェラーの覇権が確立したわけです。ちなみにその共和党のフォード政権で史上最年少の国防長官だったのがラムズフェルドです。ラムズフェルドは、そのあとG.Dサールという大きな製薬会社に天下り、二度も国防長官を国防長官をやった。アメリカで政権を握るという事は、業界利権を全部握ると言うことです。そうした勢力を背景にしないと、アメリカの政治は成り立たない。
>>2006年の時点でオバマ大統領の可能性を指摘していたのには感心。それから日本で民主党が政権を取ることも。ディビッド・ロックフェラーは2017年死んだが、その跡目は誰が継いだんだろうか?COPILPTによれば息子のディビッド・ロックフェラー・ジュニアらしい。しかし、何を考え、何をしてるのか、分からない。
アメリカの意を戴して日本の世論をコントロールしてるのはメディア、そして電通だ。
VNSって本当かな?少なくともトランプはそう信じている。そのおかげで自分は落選したと。彼の支持者の多くもそう信じている。トランプはロックフェラー一族のことをどう思っているんだろう。みんなの前で非難してるのは聞いたことがない。
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