「ルパン三世 血の刻印~永遠のmermaid~」 を見る

 「ルパン三世 血の刻印~永遠のmermaid~」・・・2011年発表。

本作で栗田寛一、小林清志以外の声優を交代したが、そんなことを忘れさせるほどいい。

一番良かったのは銭形警部の「ルパンは盗むと言ったら必ず盗む」という科白。ルパンを”親友”や”チームメイト”のように信じている様子がいい。

当時流行っていたスタップ細胞とかiPS細胞なんかに影響されてか、超活性細胞とやらで永遠の生命を手に入れる…というストーリー。永遠の生命が手に入った、めでたしめでたしとは行かないところがルパン三世らしいところ。永遠の生命を手に入れようとした男は怪物になり、狂って滅ぶ。ルパンの「短い永遠の命だったなあ」という科白もいい。

さて、本作品は爺さんのルパン一世の秘密に及ぶ。主人公の過去を少し暴いて見せるのはかつてのゴルゴ13と似た手法。爺さんは永遠の命という宝を盗もうとしたが、それは永遠の命ををもつ女性だった。彼女に惚れた爺さんは盗むのを諦めたのだ。そのことが爺さんが残したノートに書いてあり、ルパン三世はそのノートを見つけて読んで嬉しそう。

命なんて限りがあった方がよい。自由も型にはまった自由がよい。何をやっても死なない、何の制約もなしに何でもできるのは駄目。縛り・限度があるから面白い。


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