天使の耳~交通警察の夜(NHKドラマ)を見る
東野圭吾の原作をNHKがドラマ化。面白かった。
①念願の交通課に配属されてはりきっている若い警官(小芝風花)とその指導員のベテラン警官(安田顕)の組み合わせが絶妙。
②やはり原作のストーリ―が素晴らしい。
ストーリーは:
ある晩交差点で衝突事故が起こる。片や盲の妹を乗せた兄が運転する軽自動車。片や女連れの金持ちのボンボンが運転する外車。ボンボンも女も軽症で「自分たちは信号を守っていた、軽自動車が信号無視で突っ込んで来た」と言い張る。一方、軽自動車の方の兄は死ぬ。奇跡的にケガ一つしなかった妹の方は「お兄ちゃんは信号無視なんてする人じゃあない。あの時も、『青だ、行こう』と言って交差点に入ったら事故に会った」と言うが盲の妹の証言は弱い。若い警官は金持ちのボンボンが嘘をついている、と決めつけ、目撃者を探す。また、妹から「お兄ちゃんが『青だ』と言ったのはラジオでユーミンの歌がかかって、その歌の○○という歌詞の時だった」という証言も得る。
一生懸命目撃者を探して歩き回る若い警官を見かねて、先輩警官が美人の盲の妹の写真をSNSにアップしてを目撃者を募集する。すると妹に会わせてもらえるかも知れないと誤解したオタク男が現れる。
オタク男は事故直後現場に行って動画を取っていたのだ。その動画に、信号が映っており、合せて時刻も秒単位で映像に残っていた。信号の赤青黄はあらかじめ決められた時刻に秒単位で合わせて変わるようにセットされているので、事故が起こった時刻に信号がどうだったのか分かることに気づく・・・調べた結果、ラジオでユーミンの歌の歌詞が何時何分何秒に〇〇となるかが分り、その時お兄ちゃんの言う通り青信号だったことも分る。
喜ぶ若い警官だが、さて、盲の妹の証言が信じられるのか?そこで上司の提案で妹を署に呼び、所長以下がそろう前で妹の聴力、判断力その他をテストして合格なら妹の証言を信じようということに。
ドラマはその警察署で行われるテストの日に妹が署に現れ、若い警官と再会するところで終わる。もちろん、妹の証言が証拠に採用され、金持ちのボンボンは交通事故で人を殺したい上に嘘までついた、ということになるだろう・・・
閑話休題:
事故の撮影がどこで行われたのかGoogleストリートビューを駆使して静岡県御殿場市の某所と突き止めた人がいる。この人、映像に映った店舗の看板に書かれた眼鏡屋とスーパーの名前がCGで変更されたことまで指摘。ものすごい、というか恐ろしい。
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