ロイホの秘密
NHK Eテレ アクティブ10 公民「なんのために働くの?」を見る。
働く側の話かと思ったら、一番印象に残ったのはロイホの経営改革・働き方改革だった。
ロイホとわが家の付き合いは1980年代からだから40年くらいになる。1990年代前半までは子供がまだ小さかったからよくロイホに行った。ファミレスという名前の通り、じっとしていないであちこち動き回る子供を連れて行っても許された。そして味も決して悪くなかった。(コスパがよかった)逆に言えば、子供が中高生になるとファミレスってのは行かなくなる。そんなこんなで2000年以降ロイホにもご無沙汰だった。
今でも印象深くはっきりと覚えているが、2006年に久しぶりで、上さんと二人でロイホに行った。昼飯時間を少し過ぎたタイミングだったと思うが、入店すると客が出て行ったまま、食器類が片づけられないでテーブルの上に「放置」されていた。この番組を見て分かったのだが、それは従業員がさぼったのではなく、従業員の疲弊の叫びだったのだ。そんなことを知らない俺たち夫婦は「2度とロイホには行かない」と思った。理由の如何はともかく、「ロイホは客を客扱いせず、放置する」と感じたからだ。
17年後の2023年、上述の店とは違う店に行った。何故か理由は分からない。30年前を思い出して懐かしかったのか?それとも何かを感じたんだろうか?ハンバーグが実にうまかった。俺の作るハンバーグよりひき肉が締まって固まっていて旨い。「俺にはこれは作れない」「これなら金を払う価値がある」と思った。感心したのはエスプエッソが旨かったことだ。260円のフリードリンクで何杯でも飲める。(そうは言っても、せいぜい2杯までだが)・・・俺はレストランを評価する時はメインよりスープ、コーヒー、サラダ、パンといった「添え物」で評価する。
以下、”IT mediaビジネス” より抜粋:
もともと、ロイヤルホストが働き方改革に着手したのは「原点回帰」という戦略を打ち出したためだ。「店員によるおもてなし」や「コックがひと手間かけた料理」という強みを打ち出し、ブランド価値を向上させる狙いがあった。
そこで、店舗の改装、全席禁煙化、品質の高い素材の利用といった施策を次々と打ち出した。さらに、従業員がしっかり接客や調理ができるようになるためには、働き方改革も必要だということになった。
店舗の営業時間を見直し始めたのは11年からだが、17年になってから大きく前進させた。17年1~3月の間に約155店舗を対象として、1店舗当たりの営業時間を平均で1.3時間短縮した。同時に、24時間営業の店舗を17年1月末までになくした。深夜や早朝の営業時間を短縮することで、多くのお客が来店するランチタイムやディナータイムに人員を手厚く配置し、提供するサービスを向上させるためだ。
《正しく黄色でハイライトした改革がその通り実現したのだ。ウェイトレスのいっぺんに沢山の皿を運ぶ技、そして「これなら金を払う価値がある」「俺には作れない」と思わせる、奇をてらったところはないが、当たり前のことを丁寧にやってる感じがするコックの技。
番組では24時間営業時代には、書き入れ時の昼食の時に店長が不在だったこともあったと紹介される。番組の最後に俺と同年輩の男が「放っておかれる感じがなくなった」と言っていたが、その通り。疲弊した店長は店やそこで働く従業員を放置し、従業員は客も食事のあとも放置していたのだ。
閑話休題:
ロイホのアプリで家族も含めて誕生月に食事代が2割引きになる。2月は上さんの、3月は俺の誕生日だから行った。(その時しか行かないが・・・)3月に食ったサラダ定食?もよかった。ただし、エスプレッソメーカーの牛乳補給が間に合わず、上さんのカプチーノがほとんどエスプレッソだった・・・スチームは出るがミルクが出ない・・・今のところ、「混んでいるから仕方ない」「これもご愛敬」と許す。
「書き入れ時」を「書き入れ」と書くことを初めて知った。なんとなく「掻き入れ」だと思っていた。「金をふところに掻き入れる」といった感じ。ネットで調べると「儲けを帳簿に書き入れる」の意とか。
コメント
コメントを投稿