大槻祐依さんによるZ世代の蛙化現象の解説
NHK視点・論点で 大槻祐依さんによるZ世代の蛙化現象の解説を聞く。
蛙化とは「好きな人のささいな行動で気持ちが冷める」こと
SNSで理想を膨らませる→現実とのギャップに失望する
自分の理想を実現するのに無駄・損をしたくない→失敗した、と思うと他に乗り換える
恋愛も、相手が時間や金を費やす価値がない、と判断すれば相手を替える。
非情に参考になった。
問題は、「理想」の中身だ。もしかすると、「無駄・失敗なく○○をしたい」というのではく「無駄・失敗のないこと自体が理想」なのか?俺には「無駄・失敗をしてはならない」という強迫観念にように思われる。しかし、考えてみれば、「失敗や無駄も必要だ」なんて言葉は、若い時には負け惜しみのようにも響く。失敗しても無駄しても、それなりにいい結果が出せた人はそう言うが、失敗や無駄の果てに失敗人生に終わる人の方が圧倒的に多いだろう。しかし、無駄・失敗を恐れるあまり、リスクがない=何もしない人生に終わる心配はないか?「沈香も焚かず屁もひらず」で、そんな人ばかりでは大変革、大発明なんてできないのではないか?そういう人生は無駄も失敗も、そして面白さもないように思うのだが。Z世代に言わせれば「無駄や失敗がないことが面白い」ということか?
失敗したら他に乗り換える…失敗したら次は成功するように努力するのは無駄なのか?
これらの疑問に対する答えは将来、Z世代の方々が出してくれるだろう。
エッセンシャルワーカーになって人を支えようとか助けようというのは理想になるのか?
政治家・役人になって日本をよくしようというのは理想になるのか?
誰か、SNSで若者をエッセンシャルワーカーや政治家・役人が理想だ、と洗脳してくれないか?
閑話休題:
俺はZ世代の言う「理想」を「格好いい」と言っていた。就職前の俺にとって、「格好いい」のは、目立たないどこにでもいるサラリーマン、であった。
SNSで理想を膨らませる…幸せなことだ。ウクライナやアフガニスタンやパレスチナの若者にはできないだろう。厳しい命がけの現実が目に前にあるのだから。
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