名前を呼ばない習慣
「町山智浩のアメリカを知るTV」というBS朝日の番組を昨年録画したのを見る。
インディアン(アメリカ先住民)のナバホ族には、特別な(神聖な)セレモニーの時にしか、名前を呼ばないという慣習があった由。
インディアンの祖先はシベリアから移って来たモンゴロイドとされる。名前を神聖なもの、或いは人前で呼ぶと不吉だ、という迷信?はモンゴロイド系の慣習かも知れない。
本居宣長は、日本の諱(いみな…名前を呼ぶことを避ける慣習)は漢意(からごころ)として本来日本にはなかった慣習だ、としたが、中国の慣習あるいは儒教の教えではなく、それ以前にモンゴロイド系の渡来人が持ち込んだものかもしれない。
俺は会社員が名前でなく、「課長」とか「部長」とか役職名で呼ぶことに違和感を覚えていた。韓国ドラマを見ていると今でも役職名で呼んでいるようだ。
俺のことを役職名で呼ぶ、ある会社の営業の人に聞いたら、お客さんの中には役職名で呼ばないと機嫌が悪くなる人がいる由…どうも、組織の長となったら、名前でなく、”○○長”と役職名で呼べ、という事らしい。まあ、無邪気と言えば無邪気だ。それから彼はお客さんを役職名で呼ぶことにしたと。一方で、俺の会社の社長は「さんづけ」を始めた。役職名でなく苗字の下に”さん”をつけて「○○さん」と呼べ、と。社長の意図は古臭い因習は捨てろ、ということだった。その古臭いい因習のおかげで儲からないんだから、と。
閑話休題:
役職名で呼ぶのはリスクが高い。相手が出世していたのに、それを知らずに偉くなる前の役職名で呼んだら最悪だ。言い換えれば、「相手のことをいつも気にしていて、昇進したこともチェックしてますよ」というPRだ。逆に相手が降格されたらどうするんだろうか????
コメント
コメントを投稿