AI仲人
NHKニュースで複数の企業が共同で導入したマッチングアプリで結婚した若いカップルを紹介していた。カップルが言うには:
①参加している企業は一応しっかりした会社なので、アプリで紹介される人もそんなにおかしな人はいないという安心感があった
②アプリ(AI)が好みや価値観を知った上で紹介し、二人にふさわしいデートの場所・しかたを教えてくれる。そして二人のチャットの様子から、結婚に至る確率が高いとAIが判断すればプロポーズしろ、とアドバイスする。
そして見事にAI様のお導きで二人はゴールイン。
①には俺も安心した。なあんだ、やっぱり所属してる企業でその人を判断するんだ。俺たちと一緒じゃねえか。
②には笑ってしまった。昔、仲人したい、若い二人をくっ付けたい、という年寄の世話焼きがいて、「仲人口」をきいて、見合いさせ、男女をくっ付けようとした。つまり、男女をくっつけるために悪いことは隠し、嘘にならない程度に相手にいい男だ(いい女だ)、と言った。今は、そんな世話焼きもいないし、いたとしても、若い人は聞く耳を持たないだろう。下手したらセクハラだ。その代り、アプリやAI様のご託宣なら有難く聞く。AI仲人だ。
それにしても、AI仲人のおかげで結婚したのはいいが、揉めれば失敗や無駄が大嫌いな皆さんだから、即離婚だろうな。そうなったらAIやアプリを訴えるかね?落語では、仲人に相手の悪口を言い、愚痴をこぼすが…。
アメリカ人には世間がない。つまり神様にどう思われるかは非常に気にするが、親親戚知り合いにどう思われるか?は気にしなくてよい。だから二十歳そこそこで動物がくっつくように結婚(野合)し、簡単に離婚する。日本人には世間があって、それが結婚のハードルを高くし、同時に離婚の抑止力にもなって来た。まだ、日本に世間はあるように思うが、若い男女が結婚しなくなったのは、世間のせいではなく、男女の性差がなくなって来たからではないか?性差=プラスとマイナス、NとSでひきつけ合う。子供を作らなくなったのは、日本の将来が明るくないからだろう。離婚率はますます高くなるだろうね。これだけ転職するんだから。失敗した、と思ったら会社だろうが、結婚相手だろうがすぐ取っ換える。
俺たちの世代は仲人も嫌い、家や親や親戚も気にしたくない、自分の好きなようにしたい、という考え。仲人口に乗せられて結婚した(見合い結婚)のは少ないと思う。もちろん、アプリやAIの言うことも聞きたくない。自分の頭で考え、自分の心で感じたい。その代り、失敗がつきもので、相手の気持ちも分からずにプロポーズしたり、告白したり…失敗や無駄満載。それが人生だ、それが青春だ…。
閑話休題:
AI保険、流行りそう。つまり、AIの言う通りにしたら失敗した、責任取れ、賠償しろ、と言われた時の保険。
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