Hal McKusick ”East Coast Jazz Series No.8"を聞く

 メンバー:Hal McKusickアルトサックス、Barry Galbraithギター、Milt Hintonベース、Ossie Johnsonドラムス。もともとBarry,Milt,OssieはThe Rhythm Sectionと呼ばれたグループで仲間だった。(The Rhythm SectionはピアノのHank Jonesを加えたカルテットだったが)言い方を変えれば、The Rhythm SectionのHank JonesをHalに換えたカルテットがこのアルバムで演奏している、ということになる。1955年、Bethlehemレーベル

Halは、1956年までこの3人とアルバム数枚の録音を残している。よっぽどピアノレスにこだわったのだろう。それともBarryが好きだったのか?

このアルバムでもBarryがリーダーのHalと同じだけFeatureされ、Halのソロの後はかならずBarryのギターソロだ。アルバムジャケットでの扱いもむしろBarryの方が大きい感じ。


俺に似たようなことを書く奴がいるようで11年前に、Amazonにこのアルバムに関する以下のレビューが:
珍しくパーカーライクではないアルト奏者である。クール派の人ではないようだが、やはりリーコニッツに分類されるスタイルか。アートペッパーに似ているという指摘も、本盤を聴いていただければ、納得されるであろう。
決してスケールの大きい人ではない。むしろ、無駄のないコンパクトにまとまった、知的でクールなアルトであり、捨て難い魅力を覚える。
本盤はマニーアルバム編曲による(全曲ではない)ちょっと室内楽的な響きも感じられるジャズに仕上がっており、マクシックのアルトを聴くには最上の環境といえるだろう。
ソロに、伴奏に、女房役のガルブレイズのギターとも息はピッタリ。
これは秘かな愛聴盤だ。
かって幻の名盤といわれたレコード。
それが今、千円前後で買えてしまうとは!いやはや、、、、、

閑話休題:

Bethlehemというレコード会社も渋いレコードをたくさん出している。ギター好きの俺としてはギタリストが一番活躍するレーベルだったという印象がある。改めて、Wikipediaに掲載されているアルバムリストを眺めてみると。都会的、洗練、という言葉が合うアルバムが並ぶ。そんなに大物がいるわけではないし、時代の最先端を行く問題作を作ったわけでもない。地味だがA級作品がズラリと並ぶ。なぜ、キリスト生誕の地とされる、Bethlehemという名前をつけたのか?は分からなかった。

Mcで始まる名前、McDonald,McCartney,McLarern,McGhee・・Oftniseというサイトに、もともとはアイルランド人が「誰それの息子」という意味で付けた名前だと。例えばMcDonaldは「Donaldさんちの息子」だ。

McKusickをどう発音するか?マクシックか?今回ネットで洗ったら、マクシックが圧倒的に多かったが、 Kuをキューと読むんだとか、siはジと読むんだなど、かつては諸説あった。

そう言えば、アメリカで初めてMcDonaldのTVCMを見た時の驚き・ショックは今でも鮮明に覚えている。「マクドナルド」ではなく「マクダーノル」と言ってたからだ。これから俺の「日本相対化」が始まった、といっても過言ではない。


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