夏より断然冬が好きだ

 ボブディランのフリーホイーリングというアルバムのジャケットは、冬のニューヨークと思しき街を女の子と腕を組んで寒そうに肩をすぼめて歩くボブディランの写真だ。どちらかというと、女の子の方からくっ付いて行っている感じ。格好いい。

俺も冬の町を肩をすぼめて歩くのは好きだ。女の子が腕を絡めてくればもっといいけど、女の子はどうでもいい。それより、時間帯だ。つい何時間か前までは煌々とついていた灯りが消え果た真夜中の繁華街をポケットに手を突っ込みながら歩くのがいい。(手袋をしていては駄目だ。ボブディランも女の子も手袋はしていない)真冬にそういった街を歩くのは大好きだ。雪景色などは好まない。山の中もダメ。真冬の真夜中の街中がいい。

ボブディランだけでなく、12インチ(30センチ)のレコードのジャケットは楽しめた。(芸術的なのもあったが、俺はたかがレコードジャケットなんだから、そんなにお上品だったりシリアスだったりする必要はない、シャレやお遊びでいい、と考えていた)

いずれにしてもCDジャケットでは駄目だ。もちろん、PCやスマホのディスプレーに映ったのも駄目だ。30センチ角のボール紙で作られたアルバムジャケットに印刷された写真や絵。このサイズだから楽しめる。手に感じられる重さ、質感。匂い・・・それらが一体となって・・・

先日、剣道の試合をTVで見ていて、どっちが勝ったのか、どっちの攻撃が先に決まったのか、まったく分らなかった。そのことを知り合いの剣道七段に聞くと、彼も分からないのだそうだ。ところが、現場に行って「音」を聞くと、あら不思議どっちの技が決まったのか分かるんだそうだ。TVでは本当の音は聞くことができない、と。なんとなく納得した。

閑話休題:

師走、という感じもスキだ。「もういくつ寝るとお正月」の歌の通り、楽しいお正月を心待ちにしてあわただしく正月を迎える準備をする・・・といった風情もいい。お飾りを買ったり、おせちを作ったり、大掃除したり・・・こう考えると、リタイアして毎日が日曜であり毎日が正月みたいになると、師走の楽しみ、ありがたみも大分薄れる。

寒ければたくさん着込めばいいけど、暑いのはどうしようもない、なんていう言い方もある。

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