ビッグモーター保険金問題、どうしてガバナンスと言う言葉が出てこない?
利益相反は金を払う側ともらう側の間の壁に穴があって取引(の価格や条件など)が恣意的にコントロールされること。いわゆる透明性がないということだ。
一方でガバナンスとは、透明性確保なり不正防止の仕組みのことである。結果ではない。仕組みが整備されていることをガバナンスが効いている、と言う。
俺は利益相反がガバナンス上の最大の問題で、また一番わかりやすく、これをなくすことがガバナンスのイロハのイだと思っている。
保険屋が保険金を支払い、保険料をもらうビッグモーターに社員を出向させていたということは、出向していた保険屋社員が不正に関わっていようがいまいが、また、不正の事実を知っていようがいまいが利益相反である。(上述の例であれば、出向社員が「穴」であって、「穴」をあけたこと、「穴」をふさがないことを”ガバナンスが効いていない”という)
最近、ガバナンスという言葉がおかしく使われていると思っていたが、今度は一番わかりやすいガバナンスの問題をガバナンスと言わない。
不祥事が起こるとガバナンスという言葉を持ち出すが、それを防ぐ仕組み・努力をガバナンスと言わない。
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