映画 Young at heart
ドリス・デイ、フランク・シナトラのYoung at heartという映画。1954年ワーナー。ビデオをアメリカで$14.98で購入して見ていなかったのを30年ぶりに見る。Young at heartは1953年シナトラのヒット曲。これを映画化?もしかすると映画撮影中にレコーディングして映画公開前にレコード発売? 順番がわからない。この映画、日本ではビデオもDVDも発売されていないようだ。
ドリス・デイは金持ち音楽家の娘役でピッタリの役どころ。1階に大きなリビングがあり、2階から幅2mくらいの階段でリビング中央に降りて来る、という典型的なアメリカの上流家庭の家に住んでいる。この家のつくり、俺の憧れだ。シナトラの頭髪が怪しい。すでに植毛してた?その上、貧相な顔・身体。(事実貧相なんだけど、それを強調・・・映画監督の悪意さえ感じる)まあ、売れないミュージシャンという役柄だからピッタリとも言えるが・・・。女のファッションについて・・・どうしてあんなに腹を絞り、胸をとんがらかしてたのか?
シナトラの推定年齢38歳、ドリスデイの推定年齢32歳。日本でもアイドルが出演してヒット曲を歌うという映画が昔流行ったように思う。ただ、シナトラ、ドリス・デイともアイドルと言うには年取りすぎ。それでもシナトラ、ドリス・デイの歌はいい。
映画としては面白くない。お金持ちのお嬢さんのドリス・デイは結婚しようとしていたセレブ男を捨てて、その友人のシナトラ演じる売れないミュージシャン(クラブでピアノ弾きながら歌う)と駆け落ちするが、シナトラは「俺みたいな貧乏人は金持ち娘にはふさわしくない」と思い続ける。クリスマスで二人そろってドリス・デイの実家に帰ったら、ドリス・デイの元カレがいて、シナトラはこっそり元カレから金を貰ってプライドがズタズタになり、わざと無謀な運転をして自殺を図る。瀕死のシナトラは手術室に運ばれる・・・シナトラの生死不明のまま、何の脈略もなく急に場面変わってラストシーン・・・シナトラは生きていて二人の間にできた子供を囲んでハッピーって、よくわからないエンディング。これじゃあ確かに当たらない。でもシナトラとドリス・デイのファンには筋書き何てどうでもよくて彼らが出てればいい、というたぐいの映画だったのではないか?
閑話休題:
自殺を図り自動車事故で瀕死の重傷を負うシナトラ。病院からの連絡でドリス・デイは病院へ。意識の戻ったシナトラが「たばこ」と言うとドリス・デイがタバコを差し出し、火を着ける。かいがいしく男に尽くすいい女???さすがに医者がすぐにタバコを取り上げて手術室に向かったが、今じゃあ絶対あり得ないシーン。ともかくシナトラはピアノをいてようが、椅子に座ってようが、寝たり食ったりしてる時以外はタバコ吸いっぱなし。それから男が外出しようとするとコートを着させるのは女の仕事だった。ジェンダー満載。1950年代のアメリカってGreatだった。改めてそう思う。
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