ユルマズさん
トルコ人 エコノミスト エミン・ユルマズさんが好きだ。彼は数年来、「日本の経済は復活する、日本株は値上がりする」と言い続けて来た。これが正しいかどうかは別にして、日本を応援し、明るい未来を語ってくれるので好きだ。彼の主張は、ものすごく単純化して言うと、「米中の仲が悪いからアメリカは中国で作った安いものが入手できない⇒アメリカの物価は上がりインフレは続く⇒アメリカの金利は下がらない⇒アメリカ株に資金は回らない⇒日本(株)買いが起こる」だ。分かりやすいし、正しそうに聞こえる。以下、6月7日付けのプレジデント・オンラインから彼の記事。単にエコノミストとしてではなく、日本の強み・日本に対する愛、エールを感じる。
株価や個々のアメリカ企業の業績だけでなく、アメリカ社会全体がいま深刻な課題に直面し、難しい対応を迫られています。アメリカは貧富の格差が大きい国です。しかも、コロナ禍で格差はさらに拡大しています。AIの登場で無人化が進むと、低所得層の仕事が奪われ、失業率が上昇することになります。構造的に無人化のデメリットが現れやすいのです。こうした中、フロリダ州知事のデサンティス氏が、不法移民に厳しい姿勢を見せています。ただ、いまアメリカのサービス産業を支えているのは、低賃金で働くヒスパニック系などの移民たちです。彼らを追放すればアメリカは立ち行かなくなるでしょう。本当に重要な仕事をしている人ほど、低賃金で働いている。アメリカはその矛盾と向き合う必要に迫られています。さらにアメリカは高いインフレに苦しんでいます。富裕層にとって大した問題ではありませんが、低所得層にとってインフレは死活問題です。
格差の問題をどうにかしなければ、アメリカという国は立ち行かなくなると思います。
一方、日本は少子高齢化で人口が減少していますから、AIやロボットの普及で無人化が進んでも、社会が効率化するメリットのほうが大きくなります。そもそも日本はアメリカに比べて貧富の格差が小さい国です。また企業が雇用を守り、少々コストが上がっても積極的に価格転嫁しないなど、ステークホルダー重視の姿勢が強い風土があります。それも「世界インフレ時代」にはプラスに働くでしょう。そうしたことを考えると、日本株の見通しは明るく、世界の投資マネーはもっと日本に集中すると思います。そもそも、バフェット氏が日本株を買ったこと自体が、世界中の投資家に多大な影響を及ぼしています。日本株にとってはかりしれない大きな後押しとなるでしょう。
私は数年前からずっと「いずれ日本株が復活する」と言い続けてきました。それがいよいよ現実になってきたように思っています。
閑話休題
①これを書いている6月23日14:30現在、日経平均株価が約600円下げた。バフェットおじさんに引っ張られて6月の日経平均は異常に値上がりした。このバカ騒ぎはいつ収まるのかな?と思っていたが、そろそろ収まるか?7月以降結構大きく下げるのではないか?早く28000円切らないか?そうしたら高配当株を買いましょう。
②ユルマズさんの言う通り、アメリカは立ち行かなくなり、分裂すると思う。自由=格差を重んじる共和党的な連中と平等=競争抑制を主張する民主党的な連中の2つに国が分かれる。(第2次南北戦争)日本では重要な仕事をしてる人は「勝ち組」か?そうではない。もっともっと優遇され、職業に誇りを持てるようにしなければ・・・政治家・役人を含めて・・・
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