ブラマヨ弾話室 #225で日本人の仕事に対する熱意の低下を心配していた

 従業員エンゲージメンント(仕事への愛着、情熱、満足度など)調査の結果、世界中で日本は129か国中128位だったそう。番組で出した棒グラフでは、士気・熱意のある従業員の割合が世界平均20%に対し米国/カナダ34%・・・西ヨーロッパ11%で日本は5%。塩村あやか参議院議員によればこの問題は国会でも取り上げられたが、結局「働き方改革」で、となってしまった・・・と不満そう。

和歌山大学の足立教授は年功序列がやる気をそぐ懸念があると。一方で和歌山では農家が流行っているとも。

塩村によれば日本では雇用の流動性が低いのが問題だと。将来が不安でも転職できないからモチベーションが下がる。

社会問題コメンテーターの林久美子によれば社員に愛着を持ってもらうには給料を上げるだけではダメで自己成長感、仕事と家庭の両立、評価されている感が大切と。

ブラマヨ吉田によれば笑ってくれる客がいればやる気が出ると。

東大卒芸人の藤本淳史の同級生は結構転職していて、やりたいことが見つかったらそっちに移れるという状況がモチベーション維持になると。

塩村は放送作家をやっていたが、動物愛護やら女性作家がやめていくなどの問題を解決するには政治家になるしかない、と思った由。叩かれてもやりがいがあるから政治家を続けられると。

ブラマヨ小杉によると転職を繰り返すうちにいい仕事に巡り合うこともある。

足立教授によれば、大学4年生は会社に就職するという選択肢しかなくてとりあえず就職して後悔する・・・それなら地方議員になれ、と言うが、議員になろうと言う学生はいない。会社に就職する方がハードルが低く、リスクが小さい。

お笑いコンビTHIS IS パンの吉田は、ほめてもらう機会があればいいと言うが、ブラマヨの二人からほめるのも一歩間違えるとハラスメントになると。

林、塩村から会社が社員を首にし、裁判で不当解雇とされれば復職でなく、会社が金を払って首にする制度(金銭解雇)が転職を増やす効果があると。また、正規雇用でも首にしやすくなるから非正規雇用が減って正規雇用が増えると。

以上、就職する側、辞める側の理屈で番組終了。翻って採用する側、辞められる側の意見を俺が:

①大学生は「みんなが就職するから自分も」と、とりあえず就職し後悔・失望して転職するものが多い、ということを前提とすれば、会社の外に、入社前に会社員としての専門スキルを身につけさせる仕組み、そして、入社後に仕事を変える人のリスキリングをしてくれる仕組みが欲しい。「とりあえず就職」はやめてもらいたい。何もできない輩を育成するのは、終身雇用が前提。転職したり、仕事を変えることを前提するなら、この育成・リスキリングの仕組みと金銭解雇の組み合わせが必要か?

②従業員エンゲージメント調査結果は気にする必要はない。愛着や情熱、満足度なんてそれだけ取り上げて努力したところで大して上がらない。社員に会社が伸びている、成長していて将来が明るい、と思わせることが最大の解決法。逆に言えば、日本の会社で、社員にそう感じさせる会社が少ない、ということ。もっと言えば、日本人が、日本の将来が明るいと思っていない。

多くの国民に日本の将来が明るい、と思わせるにはどうすればいいのか?1940年体制を作り実践した「革新官僚」は1990年代までには死んだか影響力を失ったが、それまでに彼らは「会社教」を生み、育て、日本に布教した。少なくとも1980年代までは、日本の会社は大樹であり、神だった。いったん入れば一生面倒見てくれる安心・安全の元で、明るい未来を約束するもので、入ったことに誇りさえ持てる存在だった。(とりあえず入るものではなかった)

この「会社」に代わるものは何か?いや、その前に、それを生み出すのは誰か?政治家と官僚+メディアではないのか?この考え方が古いとしたら、何が、誰が「会社に代わる神」を生みだすのか?


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