五輪談合報道:自分の頭で考えた”本当”のこと
2023年2月10日付け読売朝刊より:
「五輪という世界的で国家的な行事を利用して談合が行われたならば、大変問題が大きい」公正取引委員会の小林渉事務総長は…云々
バッカじゃないか?読売新聞関係者が本当はこう思っていないことを望む。せめて、本当のことが分かっているけど本当のことを書いたら色々差支えがあるから、しかたなく…ということだと思いたい。
まず小林渉おじさんについて:彼も本当のことは分かっているけど、こう言わないと公正取引員会を首になってしまうから、やむなくこう言っているのかも知れないし、まあ、百歩譲って本当にこう思っていても許そう。そう思うような人間がいなくなると公正取引委員になる人がいなくなってしまう。彼がそう発言したのは間違いないだろうが、その事実を切り取って談合反対の紋切り型記事にする読売新聞は大馬鹿だ。
さて、後述する”本当のこと”なんて、証拠のない俺のただの憶測だ。しかし自分の頭で考えたもの。「世界的で国際的な行事」だからこそ、談合せざるを得なかったのだ。なお、以下で「電通」と言っているのは、いち早く逮捕された電通OBで五輪委員会の高橋 元理事を元締めにし、委員会の要所に配属され、高橋 元理事と意を通じて動いた電通社員を指す。この陣営、体制も高橋 元理事の仕事のやりやすさを考慮して首相、元首相が指示し、やらせたことだろう。
無責任に自分の頭で考えたこと(自由に妄想したこと、と言ってもよい)を自分の言葉で語ることこそ「生きている証」・「本当のこと」だ。読売でも毎日でも朝日でもサンケイでもNHKでもいいが、マスコミのみなさん、紋切り型を押し付けるのでなく、自分の頭で考え自分の言葉で語る材料を提供していただけないだろうか?それとも、マスコミの皆さんは「日本人は自分の頭で考えることは(出来)ない」と、たかをくくって紋切り型を押し付けるのだろうか?
マスコミの皆さんは、事件が起こったら、どういう立場で記事を書くか?事前調整してもらってもよい。朝日が反対論なら読売は弁護論とか…必ず各紙、異見が分かれるように談合する。 さて以下が俺の「本当のこと」:
①世界的で国際的な行事で、その誘致活動の先頭に立っていた現役の総理や元総理から「よろしく」と言われ、五輪組織委員会には「ゼッテェ失敗できない」という空気が充満した
②ところが一方、委員会の皆さんには世界的で国際的な行事を仕切った経験者が少ない。もちろん、50年以上前の前回東京五輪の運営経験者なんて皆無。どこの業者が何が得意か、何ができるか見当もつかないし、そもそもこの手の業務の契約など分からない。
③委員会の皆さんは、この手の行事・業務に一番詳しそうでなおかつ元総理や現役総理にもつながりが強そうな高橋さん率いる電通にお任せするのが一番よい(任せるしかない)と考えた…そう考えるように仕向ける陣容・体制が準備されていた。
④任された(と忖度した)電通は、建前上、入札はしなくてはならないが、a)一般競争入札の結果、実績もなく訳の分からない業者が下手に安値で受注したら「世界的で国際的な行事」の運営に失敗する結果になるかも知れない b)自由競争の結果、1社に受注が集中してオーバーフローしたり、人気のない競技ではやり手がいなくなるのもまずい c)テスト大会を受注し、練習した業者が引き続き本大会も受注すれば、失敗しないだろう、と考えた。
⑤電通は、同業者に「お前、どの競技を担当したい?何が出来る?」と希望・能力を聞き、それに基づいて仕事を割り振った…人気がない競技を押し付けられる業者には見返りや「平等な痛みの分担」を約束した。
⑥電通は、金額の小さいテスト大会の入札は割り振られた通りの業者による特命入札とし、本大会は実績を重視して同じ業者による特命入札とする、という抵抗感の少ない屁理屈・からくりを編み出した。
逆に言えば、「失敗しても許される」案件で、かつ、発注者側に業務、業者、業界に十分な知見があれば「おかしな業者が受注してもいいや」と考えて一般競争入札にしてもよいし、「おかしな業者は排除した上でかつ、一応競争の格好もつけて置こう」と思えば指名競争入札にすればよい。(競争なんて格好をつける必要がなければ一番ふさわしいと思われる業者に特命随契入札でもよい)競争入札の場合、発注者側として気をつけなければならないのは受注が1社に偏ってその業者の処理能力をオーバーフローすること。まあ、この懸念も、「失敗しても許される」案件なら無視してよいが…
五輪談合事件の真犯人は、悪意や金銭的メリットがあったとは思えないが、五輪誘致に力を入れた当時の現役首相と、なぜか委員長に指名された元首相だ。(当時の菅官房長官も電通大好きだったから”共犯”ぐらいか?)公取・検察にはそこをはっきりさせて立件して欲しいし、公取・検察がそうしないなら、マスコミはそれを批判して欲しい。俺のつたない記憶では森元首相はAOKIのおじさんから2百万円もらったけど、そんな些少な金額では元首相という「お偉いさん」は動かない(=賄賂とは言えない)、と逮捕されなかったとか。法律はどうだろうと、真因を生み出した者=真犯人だ。真犯人だけど逮捕できない安倍ちゃんが死んだ…だから立件したのは間違いない。真犯人には言及せずに、小林渉おじさんのような紋切り型を言うのはバカだし、それを拡散するマスコミは大馬鹿だ。
LGBT差別はいけません、談合は悪い…反吐が出る紋切り型。バッカじゃなかろうか。フェイクと言ってもよいし、誰かが薄っぺらい正しさ(Correctness)に誘導しようとしている、と疑いたくもなる。洗脳だ。陰謀と考えたくなるのも分かる。アメリカもこれで息苦しいのだと思う。トランプ支持者の気持ちもわかるネ。アメリカはともかく、わが日本では80年以上前、マスコミが「鬼畜米英」と煽って国民を勝てない戦争に誘導したという苦い実績がある。
さて、談合の対象になった案件の予算の合計金額は400億だと。これがいくら超過したのか発表して欲しい。仮に50%増えたとして200億円の超過。さて、国立競技場建設その他の工事案件では予算を何%、何億円超過したのか?これも発表して欲しい。この談合によって超過した金額・率と他の工事案件の超過金額・率を比較してみよう。つまり、談合があった案件とそうでない案件の超過の絶対額・超過率を比較しよう。そして談合があったから超過絶対額・超過率が大幅に大きくなったことを検証しよう。談合の”悪さ加減”を定量把握しようじゃないか。
※やっぱり読売新聞やめようかなあ・・・こんな紋切り型の記事を読むと、金を払って拷問にあっているような。いっそのこと、赤旗でも読むか?生半可な紋切り型ではないだろう。赤旗ってスーパーのチラシ入ってるかなあ???赤旗と読売、どっちが高いんだろう?
閑話休題:
くだんの高橋 元理事は偉いと思う。検察の人質司法にめげず、罪を認めれば解放されると分かっていて罪を認めなかった。この点ではカルロスゴーンと同様。この後、外国に逃げ出すとは思えない。外国に逃げ出さなければ、ゴーンより何倍も偉い。安倍ちゃんに義理立てして罪を認めないのかもしれない。だとすればもっと偉い。
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