MX TV「東京ホンマもん教室」11月12日(土曜)10:00~放送も面白かった
ゲスト伊藤貫さんがめっちゃ面白かった。彼によればアメリカは1991年ロシアが崩壊した瞬間、父ブッシュがゴルバチョフにNATOのロシア包囲網は東に拡大しないとロシアの安全を約束したのに、1993年大統領になったクリントン以降、馬鹿息子ブッシュ、オバマとロシアを解体し、金儲けに利用しようとしてきた。(トランプは外国進出に興味がなくまた戦争も嫌いでロシアにとってはありがたい大統領だった。バイデンは副大統領時代、親子でウクライナを食い物にしていた。)1992年ロシアでエリツィン大統領が誕生して以来、オリガルヒが国有企業を収奪するとゴールドマン・サックスを使い、オルガルヒの金を西側へ流出させるのを手伝った。エリツィンが大統領を辞める1999年まではエリツィンの目指した市場経済導入をアメリカ企業が指導・主導したが、ことごとく失敗、1997年までの10年間でロシア人男性の平均寿命が67歳から57歳になり、1998年ロシア危機(ロシア財政が信用を失い、海外資本が逃げ出す)が起こった。その一方でゴールドマン・サックスを通じて西側ユダヤ人金融会社は大もうけした。(ゴールドマン出身でユダヤ系のロバート・ルービンは1993年からクリントン政権の経済政策担当補佐官をやり、1995年委は財務長官になり、ゴールドマン・サックスの後押しをした。)政治的軍事的には1999年以降東欧諸国をNATOに入れ、残るはウクライナとグルジアくらいになったがこの両国に手を出すとロシアを刺激しすぎるという判断があった。
(この流れを、とにもかくにも食い止め逆転させたのが石油価格の高騰にも助けられたプーチンだった。1990年代のトラウマ、反米、反市場主義がプーチン人気を下支えしている)
2014年オバマ時代、アメリカはウクライナでマイダン革命を画策し親露政権を転覆した。親露派のヤヌコーヴィチ大統領はロシアに逃亡した。ロシアはロシア系ウクライナ国民の安全のためという名目でウクライナ島南部とクリミアに出兵し居残ったが、アメリカにこれだけ騙されやりたい放題やられればロシア人も怒ると。これもアメリカは計算に入れており、今回のウクライナ戦争もウクライナをかませ犬にして戦争を長引かせ、ロシアを破綻に向かわせるのだ、と。その観点からは今のウクライナ国内の局地戦が理想。NATO対ロシアの全面戦争になると、中国がアジアでことを起こした場合、アメリカにはロシア・中国の2国を相手に戦争をする力はないとも。
※伊藤貫さんは30年来ワシントン暮らしのせいか、頭の動きに日本語の表現がついて行かない感じ。そこが面白くもあり、分かりにくいところでもある。
閑話休題;
アメリカは市場経済・自由主義の素人であるロシアを食い物にし、帝国主義時代の植民地よろしく搾取・収奪した。今後の国際情勢は中露イランの反米グループの動きで大きく動く。NATO対ロシアの全面戦争を安心してやるには中国が台湾などアジアで戦争を起こさないことが大前提。逆に言えばNATO対ロシアの全面戦争が起こればその時が中国が台湾に手を出す時。それが分かっている米中露の駆け引きが面白そう。アメリカのロシアへの仕打ちを見ていると先の大戦の日本に対するアメリカの仕打ちとそっくり。いじめて困らせて怒らせて戦争を始めさせて…ロシア、頑張れ!アメリカのやり口は大分露呈してきたぞ!思わぬ味方が現れるやもしれぬ。
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