故あって日大三高野球部のファンである

 十数年前、日大三高野球部出身の人と話をする機会があり、日大三高(以下”三高”)野球部の小倉監督の人柄を褒めていたことから三高野球部のファンになった。(その人曰く「三高が強いのは小倉監督を慕って近くの県から生徒が集まるから」)その人の物言いは三高ファンを増やす効果があったネ。

高校野球西東京大会の決勝戦、三高対東海大菅生をTVで見た。三高が勝った。西東京代表が今日、日本で最後に決まったそうで、日本全国の高校野球関係者・ファンが見つめていたかな?優勝インタビューでの受け答え…小倉監督相変わらず。あまり年取った感じがしない。ただし、高校野球そのものは好きではない。もっと正確に言えば、”清く正しく美しい”高野連や高野連に忖度し媚びるメディア(あの体制批判大好きの朝日新聞、TV朝日すら!)が嫌いだ。クソ暑い真夏に甲子園なんて拷問だし。

NHK,MX両方の解説者が口をそろえて言っていたが5回終了後のグランド整備の時間が「流れ」を変えたようだ。地力は三高が上だと見た。菅生のピッチャーは2点リードの6回の表、調子がおかしくなった。リードはしてはいたが5回までで三高の打力に神経を使い果たし、疲れが出たか?4番バッターに2塁打を打たれてから弱気になり、同時に硬くなったという印象。結局この回4点取られた。タイムリーヒットで2点取った後、小倉監督はスクイズを選んだ。これがピッチャーの暴投を誘い、さらに2点が入った。俺は三高のピッチャーもまだ点を取られると思ったのでスクイズで1点取りに行くより打たせろ、とも思ったが、結果的にはこれが大きかった。それまで三高、菅生の両投手ともいい時と悪い時が極端に出ていたが、どちらかというと菅生のピッチャーの方がよかった。この暴投で菅生のピッチャーもチーム全体もがっくり来たか。三高のピッチャーは暑さでフラフラしながら完投した。本調子ではなかったろう。ものすごい精神力。日ごろの鍛錬でフラフラになりながらも拷問の9回完投。ピッチャーとしては菅生の方が上だと思う。ただ、総合力と言うか守備走塁打撃では三高の方が上。菅生のピッチャーはそんな三高に一人で立ち向った。

ところで最近、読めない名前が増えた。最近の若い人の名前はどんなものか、「高校野球ミュージアム」なるサイト記載の三高と菅生の選手の「下の名前」を以下の通りピックアップした。(計40人)

孝介、広翔、大聖、忠、隼介、海斗、一洸、智矢、太一、虎汰郎、起也、春輝、一徹、太陽、和也、士、開、蒼人、魁、竜輝、泰成、聖矢、耶雲、凌暉、祐吏、竜汰、成真、太、悠平、遥翔、直喜、泰志、麗、琉汰、蒼大、丈、祐輝、駿輔、浩大、柚

うち、10人は読み方に見当もつかない。その他、こんな読み方でいいの?といった感じの名前が15人。多分これだろう、と自信があるのは15人くらいか?読めてもどういう思いがこもっているの?という名前も。「意味」より「読み」という傾向か?

上述の40人の名前には翔、汰、蒼、魁、耶、凌、颯など、名前以外にあまり目にしない漢字が使われている。

俺たちの世代の名前は半分は自信をもって読めたし9割がたは見当がついた。当時は大体こんな名前の中から…みたいにパターンが決まっていたし、日ごろ見かけない「名前専用」の漢字が使われることは少なかった。親が子の幸せを祈って名前をつけるということは変わっていないと思うが、俺の世代の「子の幸せを祈って名前を考える」ことは親自身あるいは親の親…や親が尊敬する人にあやかったり、望ましい意味の漢字を選んだり、画数を気にしたり、占いに頼ったり…読みにこだわって突拍子もない字を使うことはなかった。加えて読むのが難しい字も避けた。今の名前の付け方は「法律で認められてりゃあなんでもあり」、つまり自由だ。読む人に読みやすくなんてこたあ、あまり考えられていない。俺たちの名前が付けられた当時は外国人にも分かりやすく、という考えはなかった。自由が大好きなアメリカでは俺の知る限り、いまだにfirst nameは昔ながらの聖書から拾ってくるものが多いのではないか?面白いね。日本より”不自由”で昔ながらの名前のつけ方をする国で銃を持つ自由にはあんなにこだわる。

閑話休題:

2006年、ハンカチ王子の早実が夏の甲子園で優勝するが、西東京大会決勝で早実にサヨナラ負けしたのが三高だった。大体、早実は2001年勝手に国分寺に引っ越してそれまで東東京だったのが西東京になった。俺はこれに違和感がある。それ以来三高(に限らず西東京の強豪校)は甲子園に出るチャンスが減った。逆に東東京の高校球児は嬉しいだろう。絶対おかしい。国分寺に引っ越したって早実は相変わらず東東京大会に出るべきだ。これ以来、ハンカチ王子はもちろん、早実も嫌いだ。考えてみればハンカチ王子に罪はないが。ハンカチ王子のメディアの取り上げ方が気に入らなかったんだネ。ハンカチ王子も引退。ライバルというか引き立て役だったマー君も死に体。(2006年当時、どう比べたってハンカチ王子よりマー君の方がピッチャーとして数段上だった。顔を見ればわかるでしょ。)

※実は、小倉監督の下の名前も読めない…小倉全由…「おぐらまさよし」だって…こういうありきたりの漢字が読めないのは悪くない。へぇ、覚えとこうか、と思う。

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