読書三昧
35℃なんて気温になると日中は外出する気にならないので外出は朝夕にし、昼間はエアコンをつけた部屋で読書三昧。ここ1週間ほど、毎日2冊くらい読む。本は、「死生観」に関するもの。かねてより日・米(WASP)・中の比較をして「日本人とはこうだ」と論ずる日本人論を書きたいと思っている。そのための情報・知識の入手のため。面白かった本は”ネルケ無方”というドイツ人の曹洞宗の僧侶が書いた「なぜ日本人はご先祖様に祈るのか」という本。神道、仏教、カトリック、プロテスタント、ヒンズー、イスラム、ユダヤ…様々な宗教の死生観を比較・紹介していて、参考になる。
寝ころびながら読書して眠くなれば眠る。至福の時間。
なぜ上述のような日本人論を書こうと思い立ったかと言えば、日本もそろそろアメリカから独立して自分の頭で考え、自分の足で立つようにしないと…と思ったから。そうするためにはアメリカ様の押付けてくるものではなく、オリジナルのものを考え出す必要があるのでは???と思ったから。しかし日本人の改革の歴史って古くは大化の改新で神道(天皇)・儒教に加えて仏教を取り入れることとして以来、明治維新で仏教を捨て新たに西洋文明を取り入れ、神道・儒教・西洋文明…に至るまで、神道以外にオリジナルのものを生み出す力がない。強いて言えば仏教は日本で神道や儒教と習合し、日本独自の物になったとは言えるか…。日本の歴史は外から何を取り込むかの選択の歴史のように思われる。原爆を落としたアメリカを恨むどころか属国になってしまうのは真骨頂。芯が空洞になっていて何でも吸い込んでしまうのか?アメリカの占領政策で結局、教育勅語に象徴される儒教的なものは排除され、神道・仏教・アメリカ文明・当初の占領軍の理想主義・リベラリズムが残ったか?
その点で面白いのは鎌倉時代~戦国時代(武士の時代)天皇以下、日本人が例外的に闘争本能をむき出しにして露骨に争った数百年。この時期にオリジナリティあふれる仏教、芸能(能)、美術(仏像・水墨画)などが生まれた。そして”神風”のおかげかもしれないが、曲がりなりにも外国との戦争に勝った。(外国との戦争に勝ったのは日清日露以前では珍しいのでは?)日本人も先祖や家を二の次にして自分のことだけ、近未来のことだけ考えるようになればオリジナリティーが出てくるか?逆に言えば日本人は先祖や家に縛り付けられるから日本人らしい、とも。
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