#君の声が聞きたい
日本の子供や若者の精神的幸福度は38の先進国のうち37位だと。日本を他の国と比べて…という比較は、まゆにつばをつけるべきと思っている*が、国営放送としてはこの手の調査結果に「寄り添った」番組を作らなければならないのだろう。NHKでスペシャル番組が放送され、若者を幸せにすべく、大人は子供の声を聞かなければならないと結論付けた。会社勤めしていた時から「どうして年寄は若手に気を使い、「寄り添って」いかなければならないのだろう?」(若手が「撃たれ弱く」なっていて、そんな弱い連中に合わせたって会社はよくならないだろう)と思っていた。もっと言えば資本主義が発達して社会が豊かになるにつれ多くの人は弱くなるから日本も段々弱っていくんだろう、と。近年、日本は急速に貧しくなっているようだ…俺にはその実感は全くないが…いずれにしても日本が欧米に追い付け追い越せしてきたんだから、よその国に追い付かれ、追い抜かれても「むべなるかな」だ。
さて、NHKのスペシャル番組の感想:自分の言うことを無視・否定されたり聞き流されたりしても無視・否定されたり聞き流されたりしないようになるまで言い続けるしかないし、無視・否定や聞き流しされることに嫌気がさせば無視・否定したり聞き流す奴をやっつけるか早く死んでもらうしかない。(そうでなけりゃあ、我慢するか、自殺するか…)1960年代、中国の文化大革命では大人たちが吊るしあげられ、中国以外では若者たちが反体制運動なんてやってた。人間の歴史は何千年も前からこれの繰り返しと言っていい。若者にとって親や先輩や上司(大人・体制派)は乗り越えるべき存在。若者の言うことを聞いてくれるような存在ではあるべきではない。
最近流行っている言い方は、例えば気候変動や食料不足のように「子供の世代にツケを回すな」だ。いつの時代だって馬鹿なことをすれば将来そのツケが回ってくる。若者はそういう風に被害者面して、切羽詰まって考える。そう考えない大人に若者はぶつかっていくしかない。大人は、無理して子供の言うことを聞かなくてよい。スウェーデンのグレタなんとかという自閉症の女の子の地球温暖化反対運動は1960年代の反体制・学生運動に似ている。威勢よく政治家や役人どもを馬鹿にし、ぶった切るが、同時に彼女はそんな政治家や役人たちの運営している国や社会で生きている。
百歩譲って真摯に真剣に若者の声を聴こうとするならまだいいが、若者に嫌われたくないとか利用しようとか考えて媚を売るのはいい結果を招かない。日本が先の戦争に突き進んだのは穢れのない若手将校の昭和維新の理想に対して大人が媚を売り利用したのが一因。
*①「日本の年寄の精神的幸福度は何位なのか?」若い人たちだけでなく、俺みたいな年寄だって過去を振り返って大人に話を聞いてもらってよかったとか思わないし、明るい未来が待っているとも思わない。長生きしたいとも思わないし、金がなくなったタイミングで死ねればよいと思っている。②日本は女性管理職・女性トップが少ないなんてのも大きなお世話ではないか!?
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