寺島実郎の世界を知る力(5月15日)

 2022年5月15日MXTVでOAされた寺島実郎さんの番組「世界を知る力」でアベノミクスは失敗だと断じた。何が失敗かって、産業の実力を上げることを目指さず、株価を上げ円安を誘導することだけが目的になったからだ、と。日本産業の埋没の理由は経営者が実力を上げることより株価を下げない(上げる)ことに飛びついたから。おれも2015年当時、会社でプロジェクトや研究テーマにいくら補助金が付いた、と言って関係者が喜び、自慢したことを目にしてがっかりし、また失望した。売れる商品を生み出すという努力を放棄し、我先に安直な補助金や金融資本主義、M&Aに飛びつく経営者に失望したが、退職間近だったこともあって頭に来るより諦めて「違法性があるわけでもないから文句も言えないし、ついていけねえ」と思うことにした。一方で何十年も売れる商品を生み出すことのできない研究開発力に絶望する経営者も理解できた。要は、日本の産業は経営者も開発部門もダメになり、何年間も同じ商品を作るうちに、段々韓国、台湾、中国…に負けて行く現場…

さて、21世紀のあるべき国家像、会社像とは何か?目指すものは衣食住、安全、エネルギーの確保・提供(=生命維持)だろう。そして所属する人たちの幸せ。一方で、国家や会社に代わるものを生み出すことになるかも知れない。カギは「透明性」か?…どこまで透明にするか?俺の考えが及ぶところでは全てを可視化しては組織は維持できない…夫婦という組織の最小単位だって互いが何を思い、何を考えているのか全て分かったら維持できるか??…「国家や会社に代わるもの」が組織でなければよいかもしれない。とはいうものの、生産や安全保障には組織が必要ではないか?そもそも生命維持・種の保存など必要なのか?…残念ながら俺の想像力・思考力ではこれ以上先に進まない。必要なのは想像力や思考力を働かせるための基礎・土台となる宗教あるいは哲学か?


コメント

このブログの人気の投稿

ママーのガーリックトマト(ソース)で茄子入りミートソースを作るとうまい

松重豊さんが号泣した投稿「ロックじゃねえ!」投稿者の先生への思い(朝日新聞デジタル)

長嶋追悼:広岡さん