加藤喜之さんによるピーター・ティール解説
立教大学・加藤喜之教授が、PIVOTチャンネルでピーター・ティールを解説する。
福音派は最終戦争(ハルマゲドン)を信じている。ハルマゲドンの結果、正義が行われ、ユダヤは永住の地を獲得する。ティールは福音派のように聖書に書いてある事を100%信じてはいないが、技術の発達や競争を野放図にするとハルマゲドンが起きる、とは思っている。
ティールはリベラル独裁に反対する。独裁は自由に反する。リベラリストみたいな徳の低い人間による独裁はダメ。
競争・暴力を防ぐためにキリストは身を捧げた。競争・暴力のもたらすハルマゲドンを回避しつつ自由に技術を発達させるのが理想。神のような人間が支配者・独裁者になればそれが実現する。・・・日本人にはこれは理解できない。だって、ほどほどが好きで、競争がエスカレートして敵を破滅させ、根絶やしにするなんてことを想定するのがなじまないから。
反エリートはダメ、自身がエリートであると認め、ノブレス・オブリージュを発揮すべきと、考えているのではないか?
閑話休題:
神のような人による独裁が一番効率的でいい、とはかねてから思っている。しかし謙虚でリアルな俺は、そんなのは不可能だ、とも思う。神ならぬ身が他人を支配しようというんだから、絶望的に難しい。
加藤さん、中々いいことを言う。日本人は外からやってくる流行を追うんじゃなく、この歴史的変換点において、自分の頭で考えるべきだ、と・・・この考え自体が最近の流行だったりして。
石原莞爾もアメリカとの最終戦争を想定し、それに備えようと考え、その目的のために満州の資源を求めた。トランプも中国との最終戦争に備えて色々な国にチョッカイを出す。似てないか?
結局、一神教って、人間は放っておくと他人と争って滅ぼしてしまう、という前提からそれを回避するために生まれたものだ。みんなで仲良く稲作しましょう、競争なんてしなくても豊かな自然がみんなを養ってくれる、と考える日本人とは違う。
マルクスもそう、ティールも同じだが、(明治維新や昭和維新関係者もそう)革命やハルマゲドンが起きさえすればバラ色の未来が待っている、と信じる。キリスト教徒だからそう信じるのは結構だが、無責任とも言える。つまり、革命やハルマゲドンを起こしたあと、現実的にどう政治するのか?混乱した社会・人々をどういうシステムでどうリードするのか?についてノー・アイデアだ。
神様に近づこうともせず、私利私欲に走るトランプをヴァンスやティールはいつまで、どこまで許すのか?トランプに独裁システムを作らせ、そのあと、自分たちが乗っ取るつもりか?
福音派のみなさんは、いつハルマゲドンが起きるとお考えか?1960年代には核で世界が滅ぶと考え、それをハルマゲドンと言ったのではないか?一向に起きないハルマゲドンを、今度こそ…と何十年、何百年と待ち続けて結局来ないのではないか?そしてトランプはイランに攻め入るのもハルマゲドンだと言って政治利用しているのではないか?資本主義が変貌し、マルクスが予言した革命が起きなくて、とうとうマルクス主義者は革命を諦めたように見えるが、福音派のみなさんはいつまでハルマゲドンを信じるのか???
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