ほぼ全裸ポスター掲出の白塗り候補がXで主張していた意外な公約

支持を集める選挙ポスターとは?臨床心理士が分析

NEWS ポストセブンに以下:

(臨床心理士・経営心理コンサルタントとは岡村美奈さん)

(前略)

ポスターを貼ったのは白塗りメイクで“ジョーカー議員”を自称する河合悠祐候補(43才)。ポスターのモデルはレースクイーンなどで活動する桜井MIU。ほぼ全裸になっていたのは候補者本人ではなかった。桜井はスーツ姿で河合候補と一緒にポスターを掲示板に貼る姿を自身のSNSにアップ。ポスターには「表現の自由への規制はやめろ。モザイク解禁」と記されていたという。

 掲示板を見た人々から「子供に見せられるか」と批判が殺到。警視庁にも苦情が寄せられ、候補者は警視庁に呼び出され警告を受けたという。当然だろう。桜井ともども東京都の迷惑防止条例違反(ひわいな言動)に違反する可能性があるらしい。それについてはNEWSポストセブン『《都知事選「ほぼ裸ポスター」問題》自らの”みだら写真”を貼った女性は迷惑防止情勢違反にあたるのか 弁護士の見解は』に詳しく書かれている。河合候補自身は、「前例に倣い、合法の範囲内という認識でこのポスターを作製した趣旨」と公式Xで説明しているが、ポスターは剥がしていくという。

 さて今さらだが、河合候補のXで公表されている公約の中には“動物殺処分をゼロにします!”といったものもある。コロナ禍ではペットブームが起こり、タレントたちの保護活動を写し出した番組はテレビでも人気のコンテンツだ。もし候補者がこの公約を前面に押し出し、保護犬や保護猫と写っているポスターを作製し掲示していたら、与えるインパクトも印象もかなり違ったのではないだろうか。しかし今回のようなほぼ全裸のポスターの掲出では、名前を売るどころか、人騒がせな目立ちたがり屋でしかない。

 白塗りのコスプレは目立つ。しかし、それが選挙結果につながるとは思えない。不気味さは選挙にはマイナス要素でしかない。選挙にとって変に目立つより顔の美醜の方が重要、魅力的な顔が選挙結果を左右するからだ。容姿が優れる候補者ほど選挙でより多くの票を得る傾向があることは、これまでの研究結果でも知られている。

 日本人にもこれが当てはまる。RIETI(独立行政法人経済産業研究所)の研究プロジェクト「人々の政治行動に関する実証研究―経済産業面での政策的課題に対するエビデンスベースの処方箋の掲示を目指して」では、候補者の外見によって選挙結果が左右されることが確認されている。この研究では、美顔度が同程度の候補者らより、美顔度の高い候補者のことを知りたいという傾向がみられ、顔の美貌が有権者の関心をひきつけ、選挙の勝敗の見通しにも影響を与えると報告している。

 今回の都知事選では他にも、NHKから国民を守る党が、党への寄付者にポスターを掲示枠を提供した結果、候補者と無関係なポスターが掲出され問題になるなど、当たり前だった社会のルールが通用しなくなってきた。おかしなポスターや利己的な掲示板の利用より、選挙の掲示板廃止を公約に掲げる候補者のポスターが見たかった。

>>実にバカバカしい、筋違い・勘違いの記事だ。こんなトンチンカンを臨床心理士・経営心理コンサルタントがつぶやくのは自由で結構だが、それをわざわざ記事として掲載するNEWS ポストセブンはアホだろう。ジョーカー議員の立候補の意図・狙いが全く分かってなくてすれ違っている。彼はもちろん、当選する気もないし、名前を売る気もない。「こんな民主主義、選挙を馬鹿にしようぜ、笑うしかない」というプロテストのためだ。こんな反応しかできないメディアはオワコン政治を支えるオワコンメディアだ。

面白かったのは、「全裸ポスターは『前例に倣った』ものだ」というジョーカー議員の主張。これはN党系の炎上屋の皆さんに共通する「俺たちは今まで見逃されていたことを繰り返してるだけなのに、今回は駄目だと言われる。これは権力者の恣意で法律が左右されている証拠だ。(今まではOKで今回は駄目、どこで線引きしてんの?!)」という訴えだ。これは日本の”法治”を嘲笑う巧妙なやり口だ。

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